2017年 | 入社 新潟支局に配属 スポーツ、警察、行政、選挙、街ネタと、取材のいろはを一から学ぶ |
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2021年 | 大阪本社 経済部に異動 1年目はパナソニックなど関西のメーカー全般や百貨店を担当 2年目は関西電力などのエネルギー業界と鉄道業界を担当 |
2023年 | 東京本社 経済部に異動 現在、経済産業省の記者クラブに所属 資源エネルギー庁と、電力や石油元売りといったエネルギー関係企業の取材を担当 |
簡単でない問いの答え。より深く取材し、議論してもらうきっかけに。
経済産業省の外局である資源エネルギー庁と、電力会社の取材を主に担当しています。特に注視しているのが原発に関する動きです。岸田政権が原発推進を打ち出す一方、「核のごみ」など課題も山積しています。原発の60年超運転を可能にしたGX脱炭素電源法が可決、成立した際は、官僚らが語る原発政策の問題点も盛り込み、記事にしました。
私がエネルギーの問題に興味を持ったのは、新潟支局での取材がきっかけです。新潟県にある東京電力柏崎刈羽原発は、2011年に福島県で未曽有の原発事故を起こした東電が事故後初めて動かそうとしている原発です。私は事故から10年となる2021年、原発に関する連載記事を書きました。原発の交付金で運営されている地域の診療所など、県民と原発のつながりをそのまま書いたものです。この原発でつくられた電力は、新潟県内ではなく首都圏に届きます。埼玉県出身の私が取材中に何度も考えたのは、「電力を供給する側で暮らす人の期待や不安を、どれだけ想像できていただろうか」ということでした。
取材の度に思うのは「エネルギー問題に正解はない」ということ。日本は原発を動かすべきか、再生可能エネルギーの施設はどれだけ造るべきか……。こうした問いに答えを出すのは簡単ではありません。ただ、より深く取材することで読者の方に少しでもエネルギーのことを考え、議論してもらいたい。そんな気持ちで取材しています。それが、原発のそばで暮らす人たちを取材した自分にできることだと思うからです。
One Day
10:00
出勤
経済産業省の中にある記者クラブに到着。ニュースやメールをチェックする
12:30
昼食
霞ケ関近辺でランチ
13:30
クラブに戻り、いま書いている記事について先輩に相談
15:00
石油元売り大手の決算記者会見を取材
16:30
原稿執筆や今後の取材の下調べなど
19:00
退勤
取材先と懇親会がある日も
My Favorite
自分が書いた記事を保存しているスクラップ帳です。連載「記者の目」や連載記事など、頑張って取材した記事を見返すと、過去の自分に励まされるような気がします
連載「記者の目」
Interview
毎日新聞社の好きなところは?
尊敬できる上司や先輩がたくさんいるところ。特に支局では一人暮らしの人が多いので、後輩含めみんなが家族のような存在でした。
入社してから自分に起きた、良い変化は何ですか?
興味を持てるものが増えたこと。入社するまであまり気にすることのなかった地方の政治や野球の話題などに取材で触れ、「ちゃんと知ると面白いことばかりだ」と思いました。
仕事をする上で大事にしていることは?
人の目を見て話を聞くようにしています。あとは、忙しくても毎日しっかり食事をとること。
休日の楽しみは何ですか?
百貨店や商業施設をウインドーショッピングすること。特に何も買わずひたすら売り場を回っているだけのことも多いのですが、なぜかスッキリします。
学生時代に打ち込んだことは?
大学の新聞を作るサークルで活動していました。取材の企画から紙面制作まで全て自分たちで担い、締め切り前はいつも徹夜でした。