年末年始も冬山での遭難が相次ぎました。
元日には北アルプスで身動きがとれなくなった大学生3人が救助されましたが、JNNではその一部始終を捉えました。
この時期としてはここ10年で一番深いという積雪。
救助隊はスキーなども装備します。
元日の午前7時すぎ、救助のため12人が入山しました。
森記者:
「県警を中心とした捜索隊が山の中に入っていきます」
遭難したのは、東京都と神奈川県の大学生男女3人。

県警によりますと大みそかの午後、大町市の爺ヶ岳(じいがたけ)の標高およそ2500メートル付近から通報がありました。
男性:
「テントを張ろうとしたら風で飛ばされた。悪天候で行動不能になった」
1日の午前9時半ごろには松本空港から県警ヘリが飛び立ちます。
およそ10分後、降り積もった雪の中にいる3人を発見。
接近を試みますが…
ヘリから吹き下ろす強烈な風によって雪が舞い、一面真っ白に。
その後、少し離れた場所に隊員がヘリコプターから降りて3人のもとへ向かいます。

低体温症のおそれがあった女子大学生もなんとか歩けるようです。
ヘリコプター齋藤カメラマン:
「女性がヘリで救助されています」

はじめに女子大学生を救助しヘリポートへ。
森記者
「救助されたと見られる人が降りてきました
自分の足で歩いて降りてきました」
救急隊に引き継がれます。
その後、男子学生2人も救助されました。
3人は、長野市内などの病院に搬送されましたが、命に別状はありませんでした。
12月26日に入山して鹿島槍ヶ岳を目指していて、登山の経験もあったといいます。
年末年始の9連休中に県内で発生した山岳遭難は少なくとも7件で、野沢温泉村では東京都に住む50歳の男性がバックカントリースキーをしていたところ雪に埋まり死亡する事故も起きました。