貸金業法違反は、金銭貸与を「業として行っている」かどうかが争点だ。
「業として行っている」と認められるには反復継続性が認められるかどうかが争点になる。
そのため、借主女性人数は20〜30くらいいてほしい。
また、身分証写真を撮られている女性、借用書の有無も、精査してほしいと弁護士先生から言われた。
弁護士先生との委任契約を終えた私は、すぐ
各借主女性のデータをまとめる作業に取り掛かった。
貸金業法違反の公訴時効は7年。
告発状を提出してから捜査が進み、起訴されるまでのタイムラグを見越した上で、
公訴時効前の正確な借主女性人数を出す必要があった。
まずはエクセルのデータから、7年以内に金銭貸与した記録がある女性をピックアップする。
そして、各女性への貸付金額と回数の集計。
7年前から直近まで貸与履歴がある場合は、時効成立前の金額と回数のみを集計する。
その後は、借用書や身分証の写真やメッセージ履歴と、エクセルに金銭貸与が記録されている借主女性を照合。
借用書が残っている人数や、貸付の対価として性交渉が推認される人数を集計。
これまで、仕事でエクセルを使って集計作業をしたこともあったが
これほどまでに心を削られる集計作業はなかった。
夫が妄想で作り上げた精巧なフィクションであってほしかった。多数の女性への金銭貸与記録を妄想で作り上げるキモい夫の方がまだマシだとさえ思えた。
しかし、証拠保全した時に入手した夫の銀行取引履歴と、エクセルの出入金額や日時が悲しいくらいに一致している。
集計作業期間中は持病の偏頭痛がひどくなった。
決してPC画面を見続けたことだけが原因ではない。
だって、湿疹も急激に増えたもの。
集計作業中に何度も吐きそうになった。
頭痛も湿疹も吐き気も、薬の効果はほとんどなかった。
結果、公訴時効前のものだけでも
エクセルの記録で貸付記録が30人、
借用書、5人、
性交渉を推認できるメッセージ、6人。
結果を弁護士先生に報告する。
「これだけの人数であれば『業として行っている』と言えるでしょう。」
と、弁護士先生からお墨付きをいただいた。悲しいお墨付き…。