2001年に完全に閉鎖された中モズ。周辺の電柱の「南海」「ホークス」「ナンカイ」などの表示も数少ない名残だ(注2)。「当時は結構遠く感じたのに、今歩くと近かったですね」。往復1キロ強、約1時間の散策。若かりし頃にタイムスリップしていた。
(注1)球場跡地に建設されたマンション「グランシスフォート中百舌鳥」の南東側入り口にある。2003年11月に南海電鉄が資料を提供。球場、競技場があった当時の空撮写真、歴史の記述とともに「この団地は往時の野球場そのものであり、輝かしい歴史を偲ぶことができる場所といえます」と綴られている。
(注2)関西電力とNTT西日本によると、電柱は1983年に建てられ、現場設置者が想起しやすいよう、その場所にある建造物などで名称を決めていたという。両社の共用が多く、関電は東西南北を示すEWSN、NTTは左右のLRで個別表記し、上にある方が所有社。
★中百舌鳥(中モズ)球場
1935(昭和10)年、南海高野線中百舌鳥駅南東の大阪府堺市(北区)中百舌鳥町にあった約18万平方メートルの南海電鉄所有地に総合運動場を建設。野球場は39年8月11日完成。公称両翼90メートル、中堅120メートル。内野クレー、外野天然芝、照明なし。38年創設の南海軍の本拠地となったが、公式戦は戦前31、戦後2の計33試合。50年の大阪球場完成後は2軍本拠地に。長居陸上競技場ができた60年に球場を除いて廃止されることに。88年オフの球団身売り後は少年野球などで利用され、2001年11月20日閉鎖。