「公務員増田」群(主として2021年4月〜2024年12月)
個人的に「公務員増田」と読んでいる増田(群)がある。
以下のような増田である。
市役所で働いていた子をITコンサルにスカウトしたら指名停止になったことがある
クラスで一番の嫌われ者だった彼が地方公務員になって無双するお話 part.1/7
職場で生き残れるか不安がある(地方公務員) part.1/2
極めて冗長な文章が特徴で、書き手が公務員という設定であることが多い。
ブクマカを釣りたいためか、「書き手は、客観的にはセクハラやパワハラに該当するような行為をしているが、書き手本人には、その問題点の認識がない(又は乏しい)」というパターンが多く見られる。
以下のように、複数の増田で設定が共有されていることもある。
・任天堂を辞めてから…とサッカーできるだけじゃ…では、同一人物と思われる「キャプテン」が登場する
・毎朝バス停を…と勇気出して女子高生に…は、同じバス停での出来事を別視点で書いたもの
・職場の飲み会について…と職場の飲み会が…とクラスで一番の…part.3/7では、同一人物と思われる「飲み会は非協力的な職員(社員)」が登場する*1
・クラスで一番の嫌われ者…の語り手は、職場の飲み会が…の終盤に記載のある転職者(フリマアプリの会社に転職した人)
全てが同一人物によるものとは断言できないが、「上記の増田の多くは、同じ人が書いていそうだ」ぐらいの推測はできそうである。
これらを同一人物が書いていると仮定して、以下、その人物を「公務員増田」と呼ぶことにする。
「デリヘル増田」群(2020年10月〜2021年5月)
他方で、「デリヘル増田」と呼ばれる増田(群)がある。
経済関係の話題を扱いながら、終盤で急にデリヘルを呼び、ダジャレのオチがつく、というのが主なパターンの増田である。
これに当たるものは、以下のとおり*2。
これを踏まえて、公務員増田の税務官僚だった頃の思い出 Part3/3を読むと、終盤で唐突にデリヘルを呼ぼうとする(が思いとどまる)ところが目につく。
公務員増田とデリヘル増田の活動時期等も踏まえると、上記の記載は、デリヘル増田の引退宣言と捉えられるのではないか。
やや論拠としては弱いが、ここで、公務員増田とデリヘル増田が同一人物であると仮定しよう。
「読んで損した増田」&「はてなスキルアップ研修」群(2020年3月〜12月)
以下の3増田に記載されている増田群がある。
上記3増田を信じるなら全て同一人物の作ということになる*3。
コロナ対策で集まっての新入社員研修は取り止めにして在宅でのオンライン..
朝日「リーチです」 産経1「通らば、おっかけリーチ」 黒川「2軒リーチか..
兄夫婦が分譲マンションを買うことになり、購入資金支援として父が2000万円..
女子社員の頭に鼻くっつけて「ちゃんと毎日シャンプーしてる?」っていい..
理解するけどじゃあ逆に40過ぎの自分が入社1,2年目くらいの若い女子社員との..
「母親ならタイツくらい作ったらどうだ」の声に驚いて振り向くと、下着売..
終盤にダジャレで落とすものが多い。
勤務先が清算となり…と父から受け継いだ…は、デリヘル増田なので、これまでの仮定を合わせると、公務員増田=デリヘル増田=読んで損した&スキルアップ研修増田、ということになる。
公務員増田という(ノン)フィクション
これまで挙げてきた増田が同一人物だと仮定すると、その内容の一部にフィクションが含まれているのは明らかである。
そのような仮定を経ないとしても、「同じような文体の2人が、たまたま増田にやってきて、同じような出来事・人物について投稿する」という可能性が極めて低いことからすれば、上記の増田の一部は、フィクションだろう。
もっとも、増田の内容がフィクションを含むとしても、これらの増田を書いた人物(≠設定上の語り手)は実在する。
これらの増田を書いたのが同一人物だとすると、その内容の傾向が変遷していく様子も見て取れそうである。
思い出増田
以上のようなことを書こうとしていたのだが、以下の増田が投稿されてしまった。
この増田を信じるなら、「思い出」の一連の増田に挙がっているものも、同一人物による投稿だということになる*4。
思い出増田にも書かれているが、公務員増田にブクマすると、あるidからカラースターがつくことがある。
現在では、はてなスターしか利用していないようだが、かつては、はてなブックマークを利用していたアカウントのようだ。
当該アカウントでぐぐると、おそらくはミスでidを明らかにしてしまっている公務員増田がヒットする*5。
感想
「一見無関係にみえる増田間において、設定が共有されている」という試み自体は面白い*6。
ただ、語り手が別人である、という設定を貫くなら、文体や描写の仕方に変化をつける必要があるだろう。
また、「創作実話・釣りにおいて、フィクションであることを(当該作品中で即座に)明示すべきか」は、議論が分かれ得るところである。
個人的には、少なくとも実在の企業や自治体について、同定可能性のある形で、ネガティブな言及をするのであれば、内容にフィクションを含むことを明示するのが好ましいのではないかと思う。
また、一部のブクマカは、一般的にもう少し増田の内容を疑った方が良い。
おわり
*1:飲み会での自己紹介で「フツーに頑張ります」というようなことを言い、最終的に「おー」という雰囲気(?)になる。
前二者は、設定の共有というよりは、実質的な再投稿・焼き直しと見るべきかもしれない。
*2:[デリヘル増田]多すぎリストを参照した。
*3:一応、騙りの可能性はある。
*4:ただし、①初投稿の時期が、思い出 は2019年12月であるのに対し、読んで損した増田では2020年2月である、②「基本はノンフィクション」、「この目で直接目撃できたエピソードを主に描写」と書いているわりに、自称する経歴に照らして直接目撃し得ない内容の増田も多いなど、その内容には疑問もある。
*5:上記一覧にはあえて載せていない
*6:このような「増田バース」的作品群としては、他に「オメガラーメン」などがある。