ウクライナ政府はロシア軍が迫る地域住民に「避難」を呼びかけ「支援」を約束したものの、侵攻開始から3年が経過しても避難民に十分な支援は提供されておらず、一部の避難民は経済的に困窮して「自宅のあるロシア軍占領下」に帰り始めており、政府も予算不足が原因で避難民支援を削減する方針だ。
参考:As government cuts support, some internally displaced Ukrainians return home — to Russian occupation
もし400万人全員に月45ドルを支給すれば1.8億ドル、1年間なら21.6億ドル、社会政策省が試算した最低生活費で計算すると月5.8億ドル、年69.6億ドルも必要
ウクライナ政府はロシア軍が迫る地域に避難を呼びかけ、避難先の自治体に対する財政支援、避難民に仕事を与えた雇用主への補償、避難民に対する無料の移動手段、生活費の一部もしくは全額補助を発表したものの、全ての住民が呼びかけに応じて避難したわけではなく、市街戦が続くチャシブ・ヤール、トレツク、クラホヴェには現在も大量の住民が留まり続けており、避難を拒否する理由も「ロシア軍の到着を心待ちにしている」という訳でもない。
Kyiv Independentは昨年8月「人々にとって住み慣れた土地を捨てることは絶対的な選択肢ではない」「経済的な問題で避難先から前線近くの自宅に戻って来る者さえいる」「セリダブ市内の配給所に支援物資を受け取りに来た年金暮らしの男性は『お金が尽きたためジトーミル州の避難先から家に戻るしかなかった』『今でも避難したいが(避難先の)家賃が高すぎてアパート代か食費かを選ぶ必要があった』『もう戦争が終わることを祈るしかない』と述べた」と報じていたが、ウクライナ政府は侵攻開始から3年が経過しても避難民に十分な支援を提供しておらず、一部の避難民はロシア軍占領下の自宅に帰り始めているらしい。
“あるウクライナ人はKyiv Independentの取材に「ロシア軍占領下リシチャンシクからウクライナ領に避難する準備をしていた時、ドニプロに避難していた友人一家が『もう家賃を払えない』という理由でリシチャンシクの自宅に戻ってきた」「彼らはウクライナ領で生活していくのは非常に難しいと語った」と述べた。政府は侵攻開始から3年が経過したにも関わらず、避難民に適切な住居や再定住に必要な資金援助を提供しなかったため、国内避難民の中にはロシア軍占領下への帰還を余儀なくされている者がいる”
“オンブズマン事務所はロシア軍占領下に帰還した避難民の数について「過去9ヶ月間に1,262人の避難民がロシア軍占領下に戻ったと社会政策省の記録にあるが、アクセスできるデータには制限があるためロシア軍占領下に戻った避難民はもっと多いだろう」と指摘、与党のマクシム・トカチェンコ議員も最近「約15万人の国内避難民がロシア軍占領下に戻った」と発言したが、直ぐに「根拠のない感情的な思い込みだった」と謝罪している”
“ロシア軍占領下に帰還した避難民の正確な数は不明だが政府の支援不足は確実で、国連が2024年11月に実施した調査によると国内避難民の多くは貧困の瀬戸際で、40%の避難民は基本的なニーズを満たすため国や人道支援団体の援助に頼っている。政府は国内避難民への援助額を月45ドル(未成年者と障害者は月70ドル)に設定したが、この額は社会政策省が試算した最低生活費=145ドルを大幅に下回っている。さらに新たな政令によって援助を受けられる人数が大幅に縮小(約250万人から100万人強)されたため、100万人以上の避難民が援助を打ち切られることになる”
“避難民にとって「政府の援助」はアパートを借りるための部分的な援助ではなく「生きるための生命線」で、娘とキーウに避難してきた高齢の女性は「アパートの家賃は私の年金よりも高く、国から援助を支給されるための最低額よりも2ドル高いだけだ。ここには生活できる場所がないためドネツクに住む家族の所に行くことにした」と語ったが、政府は「避難民に無償住宅を提供している」と主張している。確かに政府は無償住宅を与えているものの、これを避難民が手に入れるには何ヶ月も待たなければならない”
“無償住宅に対する長い行列は「住宅不足」ではなく「官僚主義的な手続き」に原因があり、国は州に「仮設住宅か公営の住居可能な施設を避難民に提供しろ」と法令で義務付けたものの、誰も利用していない公営の施設は避難民に提供されることなく空っぽのままで、市民の避難先確保に苦労したマリウポリ市長の元顧問も「戦争の影響で大学の学生寮は誰も使用していないにも関わらず教育省は学生寮を解放したことがない。国際機関は避難民の住宅建設に資金を供給する用意があるため、国や州の消去的なアプローチは資金不足とは無縁だ。偉い人間は空っぽの不動産を整理したり再利用する能力がないだけ」と語った”
“ロシア軍によるエネルギーインフラへの攻撃、失業率の上昇、政府支援の減少、それに伴う避難先での厳しい生活環境が原因で一部の避難民は最後の手段=占領下の故郷に戻ることを余儀なくされているが、故郷に戻るための方法は限られている。ウクライナ人がロシアに入国する唯一のルートは飛行機でモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港に行き、ここのろ過施設でフィルタリングチェツクを受け、ロシア領内を経由して占領地域に入ることだ”
“シェレメーチエヴォ国際空港に行くためのチッケト代だけでも1,000ドルは必要で、ロシア当局は昨年10月「過去1年間に8.3万人のウクライナ人がシェレメーチエヴォ国際空港から入国した」「同時に2.3万人の入国が拒否された」と発表しているため「高額なチッケト」が無駄になるかもしれない。マリウポリ市長の元顧問や他の活動家は「空港を通過した人々の話だと入国を拒否された数はもっと多い」「20万人近くが入国を拒否された可能性がある」「ロシアに入国したウクライナ人も15万人以上になるかもしれない」「彼らは住む場所があるなら何処へでも行く」「ここにいても生活することが出来ないからだ」と述べた”
“ロシアは故郷に戻るウクライナ人の数を利用して「占領下の暮らしはウクライナ側地域よりも良い」と主張しているが、海外メディアの報道や支配地域で暮らすウクライナ人の話とは大きく食い違う。リシチャンシクから脱出したウクライナ人は2022年7月の占領以来、半年間は焼き立てのパンを見たことがなく、ガス以外の公共サービスは2年間も止まったままで、病気にかかって助けを求めたロシア人兵士には「関係ない」と断られ、隣人の助けでルハンシクの病院で処置された際も期限切れの薬を投与された”
“避難先のドニプロからリシチャンシクに戻った友人一家も「状況は何も変わっていない。水道もセントラルヒーティングもなく電気も不安定なままで、子供への教育もほぼ止まっている」と述べ、彼らの物語はロシア軍占領下でウクライナ人が直面している悲惨な状況の一部を反映したものだ。現地では強制的なロシア化が進められており、子供のための基本的な教育サービスはロシアのパスポートを受け入れた住民にしか提供されていない。さらに2023年の法令によってロシアのパスポートを所持している人間でないと財産権を証明できなくなり、2024月7月からは占領下に住むウクライナ人の自宅を合法的に取り上げることが出来る”
“多くのウクライナ人は自宅や不動産といった財産を没収されないかどうか確認するため占領地域に帰国したが、大半の人々は再びウクライナに帰ってきた。問題は自宅がロシア人に占拠されていたり、所有権がある財産が戦闘で損傷していた場合の補償だ。ウクライナ政府は自国の支配地域にある財産にしか金銭的補償を行わないため、避難民は占領下の財産に対して何の補償も受けられない。こうした扱いについてマリウポリ市長の元顧問は「政府は避難民を透明人間のように扱っている」と批判した”
ウクライナ国内には約400万人の国内避難民がいると言われており、もし400万人全員に月45ドルを支給すれば1.8億ドル、1年間なら21.6億ドル=約3,300億円、社会政策省が試算した最低生活費=145ドルで計算すると月5.8億ドル、年69.6億ドル=約1兆円もの資金が必要で、これは2025年度予算(537億ドル)の約12%に相当する額だ。
支給対象者を約250万人から100万人強(月4,500万ドル/年5.4億ドル)まで絞ったのは予算不足の可能性が高いものの、ロシア軍の前進を止められなければ、ロシア軍がスラビャンスクやクラマトルスク、ザポリージャ、ドニプロに接近すれば国内避難民の数はどんどん増えていき、ウクライナ側が被る経済的損失は酷いものになるだろう。
因みに「ドニエプル川東岸を放棄する」というアイデアが軍事的側面から合理的に見えても、そんなことをすればドニエプル川沿いの工業地域を失い、何百万という単位で国内避難民が発生し、ウクライナの資金はあっという間にショートするため、この手のアイデアはTVゲームの中でしか成立しない。
関連記事:避難を迫られるポクロウシク、東部を犠牲にしたクルスク侵攻を疑問視する声も
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※アイキャッチ画像の出典:Покровськ Online / Покровська МВА
前のロシア経済に関するポストで経済成長の一方でロシア国内での労働力不足が指摘されてたが、こういう占領地に流れ込む避難民や昨今の西側諸国における一時的な右派的な支持率稼ぎでの移民排斥の結果発生した移民労働力の移転先がロシアになって更に西側がほぞを噛む結果になりかねないんじゃあ…
アメリカなんかで顕著だけど「不法移民」を排斥した所で結局それを前提とした企業の経済活動に対応できる労働力が皆無だろうし、益々国内の生産活動が縮小して敵視してるはずの露中への製造アウトソーシングがかえって活発になるブラックジョークみたいなオチになるかもしれない
労働力不足について、仰る通りの一面もありますね。
ロシア(石油ガス・貴金属・小麦・肥料・武器)=途上国(労働力・兵士)、こういった貿易による交換の図式が成り立ちます。
金融制裁も声高に叫ばれていますが、ドル・ユーロ・円などの通貨は、重要ですが決済のための手段でしかありません。
暗号通貨・その他代替手段が、それなりの金額におさまるのであれば、ドルユーロ円以外で見つけられるでしょう。
(2023年11月29日 仮想通貨で制裁回避、年2500億円 ハマスなどが悪用か 日経)
(2024年8月28 ロシア、制裁回避へ仮想通貨や「物々交換」 貿易決済で 日経)
(2024年9月2日 ロシア、制裁回避のため暗号資産の活用を試験へ CoinDesk Japab)
日本に避難すれば日本人の生活保護受給者以上の援助を受けられるんじゃなかったかな
避難民の支援金なんて西側に出せと言えば”人道的配慮”で幾らでも出てきそうな気がするが、無料住宅に関しては資金ではなく官僚主義的な問題であるって書かれてるが、避難民への支援金を予算不足で対象減らすのはわからない。
渡航費用が用意できるかどうかですかね
侵攻初期なら我が国が旅費を出していましたが
どうせウクライナを支援するなら避難民支援を行うのは良いと思います
ただ何割かがゼレンスキーらの懐に収まりそうなのはちょっと・・・
Sさんのコメントの趣旨からはずれてしまいますが。
日本財団ジャーナルによると、日本に来た避難民のうち約2割が帰国を選択したとの事。
言語の壁が高く就労が進まないのと、教育の負担(日本の学校とウクライナのオンライン教育の両方を受ける)が理由として挙げられている。
元々日本に興味関心があった若い世代が定着率が高いそうです。
(2024.08.13 祖国へ帰る人、日本に残る人——ウクライナ避難民それぞれの思い。いまできる支援とは?)
領土を失った事で、家や土地、農地、仕事を失った者と失わなかった者のギャップを埋めるのは大変である。
まかり間違うと不満はロシアではなく、領土放棄した『政権・仲介交渉者』に向かう。
失ったウクライナ人が、ロシアに帰化するならロシアは与える事が出来る。
国際社会はそれを止める事は出来ない。
止めたいなら、止めた者が代わりに与えなければならない。
アメリカが『兵器は渡したが負けたのあなた達の責任だ。』という態度を取れば、アフガンの二の舞になる。
ウクライナに親露政権が出来る事は無いが、かといって親欧米政権が継続すると考えるのは単純すぎる。
>ウクライナに親露政権が出来る事は無い
今のキエフやリヴィウではないだろうが、ハリコフやオデッサなどで親露政権の人民共和国が分離独立を図る可能性がある。
それはありうると思う。
クリミアが無血開城し、その後の抵抗がなかったのは、当時のウクライナ政権に住人が失望していた要因もあるでしょう。
西側の物価は高い。
ハリコフの住人にロシアや中国の物品を西側が買って渡す羽目になるかもしれない。
侵略国家ロシアの暴挙により経済困窮するウクライナの避難民とウクライナ政府の苦悩は筆舌に尽くし難い
全ては侵略国家ロシアの責任であるが、各国はウクライナへの民生支援を通じてウクライナの避難民への支援を一層強化・継続すべきである
甚だ残念ながらウクライナへの軍事支援が実現していない現状では日本が力を入れるべき分野であり、日本政府の更なる支援強化を強く支持する
侵略国家ロシアの野望の妨害は日本の利益である
ウクライナ避難民の待遇改善とウクライナ政府を幇助せよ
まずあなたがウクライナに喜んで資産を捨てて下さい。日本国の税収は余っているわけではないのです。
ゼレンスキー教に限らず宗教では喜んで捨てる寄付を喜捨と言います。
ガザでは子供が凍死したと報道されてるがウクライナはまだないから余裕じゃないのか(白目)?
支援強化に支持・賛同
→まずはお前が私財を投げ出せ
いつも目にするこのパターン。
支援強化・維持に肯定も否定もないけど、
公の場では恥ずかしくて言えないようなことを公然と書き込む厚かましい恥知らず、腐った考えは性根の表れ。有意義な記事のもとでコメントが輝いてますよ。
>支援強化・維持に肯定も否定もないけど
では貴方はどのような政治的立場なのですか? 肯定も否定もないなら、どの立場から何を主張したいのか何も分からないのですが。既に日本はG7の一員としてウクライナ支援、対ロシア制裁に加わっていますから、無関係な第三者の視点ではいられません。
私は、どう見てもゼレンスキー政権に勝ち目はなく、汚職が尽きず、無能極まるのでゼレンスキー政権への支援など一切すべきではないと思っています。
>い、君の無責任さの方がまぶしいわ。
そっくりそのままお返しするよ。腐った性根とかはあなたです。
支援強化に反対も肯定もないなら黙ってたらどうですか?
税金に頼るな!日本だってやらないといけない事はたくさんある。
ご自分で付けた数少ないいいねが輝いてますね、と返しておきます。
あなたの以下のコメントは欠片も論理に則っておらず、単なる罵倒でしかありません
>公の場では恥ずかしくて言えないようなことを公然と書き込む厚かましい恥知らず、腐った考えは性根の表れ
他人の意見を否定する場合は、合理と論理で否定するべきです
決して他者の人格・精神を貶める罵倒で否定するべきではありません
こういうやつほど自分では金出さないし自ら戦地へ行くことは無いんだよな。外野だから勇ましいことを言えるだけ
そんなあなたにオススメなのがウクライナの個人向け戦時国債
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冬のボーナスは全額ここに投資してみては?
格付けはデフォルトですが今のところデフォルトはしていないのでドル建なら4%の利子付きで返って来る可能性は十分あります
全然知らなかった。ほんとだ。ICUトレードアプリってのでできるのね。
途中から全部英語になったけど、頑張ってみる。ありがとう。
サブプライムローン問題の顛末が頭を掠めた
『マネー・ショート』は本当に名作
『ウルフ・オブ・ストリート』は主人公が正にゼレンスキー氏な状態なんで余りお勧めしません
長ったらしい美辞麗句で誤魔化すのではなく、「バイデン様の言う通りに」のほうがまだ分かりやすい。
しかし、「各国はウクライナへの民生支援を通じてウクライナの避難民への支援を一層強化・継続すべき」に一番反対派なのがトランプ政権なのだから。アメリカの次期政権に真っ向逆らうのは日本の国益にとって得策ではない。端的にこのコメントは、アメリカの選挙結果すらも知らない政治無能人間が書いたとしか思えない。ウクライナ支援を声高に主張した政権は尽く選挙で敗北しているのに。日本だけがウクライナ支援強化など掲げれば、G7ですら孤立する。
東西関係なく、ドネーション(donation)という価値観があります。
個人的に、是非とも頑張ってください。
我が国がウクライナにコミットする理由が分かりませんね
我が国の何の国益にもつながりませんな。
まさか「国際秩序」とか「人権」とか「民主主義」とか
抽象的に、欧米がダブスタで散々価値を貶めて弄んできた
今や陳腐化した理念を支えにはしていないでしょうね?
40秒に1ハート増えて行ってたけど、最近この手の論調でたまに現れるけど何したいの?
別にご自身の意見は意見で他人の支持等気にせず堂々としてれば良いし、拝読しましたがまったく賛同は出来ないけどどうしても支持して欲しいならここで無く支持される様な所もあるでしょうからそちらでやったほうが良いですよ。
大学の卒業論文で、人為的な「いいね」で、人の意思表示がどうか変わるかの実験かな?(冗談)
私はズル・いいねの実験して、1分間に1回だから、手法は類似かな。40秒に1回は熟練者とみた。
保守的な傾向の人なんだろうけど自演ポチまでしちゃって、醜いなあ
何度も何度も当たらない予測信じ込んで嘘ばかりつきまくったり、この戦争で一部の保守論客の方々はだいぶ顔面泥まみれになっちゃったね
私はリベラル派だけど。本来の保守派やリベラル派は、そんなズルや捏造はしない。
ただ、エセと原理主義者は別かな。
自分の気持ちよさ・プライド・原理・イデオロギー>マナーや誠実さ だからな。
コタツで暖まりながら、大言壮語を声高に叫んで、
支持されなければ、躊躇なく、自ら不正に手を染める。
現代のリベラルが衰退した理由が詰まってますね。
ドニエプル東岸の放棄は経済的に不可能だけど、現状ロシア軍を止めれず国民世論的にも停戦はまだできない状況ですので、正直これからどうすればいいのだろうか。
動員強化も国民が拒否してるし、NATO軍が参戦する可能性も低い。
駐ウクライナ大使だった松田元大使によると現在は表面上戦況はロシア優位に見えるがロシアの消耗はウクライナ以上なので一部を切り取って戦況を判断してはいけないとのことでした。
現状のロシア軍の攻勢は直に止まるはずだからそれを信じるるしかないということでしょうか。
経済的にという理屈は平時でも戦争参加時でもまあ可能ですが、国家存亡の危機に対して戦線整理をできない理由には私はできないかと思います。
歴史上の戦争で色んな理由で戦線整理したり、押し込まれてからも回復した事例は多くあります。もちろんそれには多面的な要因はありますが、ウクライナは外国の支援を得ているのでその下地は強固に整っています。
現代的国家では当たり前になっている補償を確約せず、困窮したものは補償を得るために否応なしに軍事に参加する仕組み、つまり総力戦状態に踏み込めてないのです。
先の白兵戦の動画もそうですが、戦争では平時の常識など捨てて死に物狂いで戦わなければ命を取られます。
>つまり総力戦状態に踏み込めてない
>戦争では平時の常識など捨てて死に物狂いで戦わなければ命を取られます
本朝の8月半ばの帝国陸軍のような話ですね。”1億総特攻、2千万(日本人を)殺せば勝つる”って奴です。もちろん、何をやっても勝てません。戦術的勝利の積み重ねさえ無理なんですから戦略的勝利が得られるはずもない。
総力戦をやれば勝てるというなら、議論にも乗るが実態は「衆寡敵せず」でしょ?ゼレちゃんが開戦から1カ月も経たずに和平交渉を持ち掛けイスタンブール講和合意を結びかけたくらいに明瞭に勝負になんない、必敗なわけで。
今すべきなのは国(社会)としての損切、つまり降伏です。社会としては人々にとっては光復にしうる。実際、ロシアに解放された人々、ロシア連邦に逃げ込んだ人々は先に光復し平和とマシな生活を得てそこそこ幸福です。ソ連時代のウクライナは最も豊かな共和国でしたから、日本の一人頭GDPの9割というロシア連邦内のウクライナでの生活はそれを取り戻す光復というものでしょう。
順調に行けば?秋になる前に敗北を認めそうですがそれまでの半年余りで数十万から百万近い戦傷者を出すでしょう。それは単純に馬鹿げています。国民が動員を越えて兵隊に志願し脱走兵などほぼほぼなくパシュトゥン人並みに戦意も高いというならいざ知らず、現実は真逆なんですから、総力戦だ総動員だ一億総特攻とわーくにから言っても仕方ない。10年前から今日に至るまで、一貫して総体としてのウク民の戦意は甚だ低調でしたし、ロシアに逃れるものは多いままです。
私も正直それは賛成ですが、徹底抗戦をするというのに野放しにしている問題は解消するには戦時意識改革を突きつけて総力戦をしなければならない、という話でした。
フランスやソ連へのレンドリースなどのような支援を受けて、対ロシアの最前線で戦うというのは良いですが、今になってウクライナは総力戦になっていないことを欧米は疑問視しています。
現実的にこれ以上戦うことを選択するのであれば、支援を得るためにも総力戦に以降するしかないのにここ一年以上先延ばしにしている状況という話でした。
まあダラダラ条件をちゃんと突きつけずに投資してきた株主たる欧米諸国の問題でもあります。誰も監督しなければ投資は失敗するものです。
>松田元大使「現在は表面上戦況はロシア優位に見えるがロシアの消耗はウクライナ以上なので一部を切り取って戦況を判断してはいけない」
外務省の役人は未だに”大日本帝国天皇陛下の官僚”意識のままだというけれど、無条件降伏の前と何ら変わりがないじゃん。こういう連中が満州建国とか3国同盟とかバカなことをやって内外二千ウン百万人を殺し本朝を自滅させたわけだ。
この戦争が終わったら「日本におけるウク戦争敗戦」の戦争責任を追及すべきだね。市ヶ谷に法廷部分を保存しているらしいから、それなら都合も良い。刑場跡は小広い公園になっているから使えなくもない。政府、国会、メディア、御用どもの個人責任を追及すべきだ。何兆円も無駄に使ったしセルフ経済制裁になったし百万単位で人が死ぬことを徒に幇助した。
みんな”僕は悪くない。アメリカ様、上司の命令に従っただけ。逆らったら殺される”とか責任転嫁しやがるんだろう。「命令だから自由意思でないので責任は存在し得ない」という言い訳はニュルンベルク戦犯裁判判決以来、否定されてる。
イラク戦争でのアメリカ支持のコピペで良いのでは?
「西側の一員でアメリカとの同盟関係がある以上、選択肢はない」のパターン。対中国を口実にして、アメリカとの連携以外ないのパターンが続く。
アメリカとの関係から選択肢が限定されるのは判るけど。
分析と予想は、中国・アメリカとの関係とは別にできるので、聞きたいけど・・・・
どうもはっきりしない。基本的には、メディアで流しているのと大差ないような。2チャンネル・5チャンネルレベルだよ。韓国半導体制裁で日本の独自の場合の外交の分析と予測レベルが判った。
イラク戦争はその西側の主要メンバーの一員の仏独は不参加ですからね。
不参加どころかイラクを安保理にかけるなら拒否権使うぞと明確に反対していたわけで。
あの頃のフランスはどこにいってしまったのやら。
> 駐ウクライナ大使だった松田元大使によると現在は表面上戦況はロシア優位に見えるがロシアの消耗はウクライナ以上なので一部を切り取って戦況を判断してはいけないとのことでした。
競馬に負けるときの私のことだ
表面上の収支はマイナスに見えるが次のレースには馬券内確実の有力馬が出走するので一部を切り取って収支を判断してはいけない
尚、レースの着順は(以下略
最低支給額の三割とは桐生市もびっくりやな
2022年初期にナワリヌイ系がロシアで行列を作って旧ソ連の再現的なプロパガンダをやってたが、実際できてるのはウクライナでしたというね
ますます日中戦争みたいな感じになってきたな。
軍事的優勢だが決定打に欠ける侵略側と、大量の支援を受けながら自国民すら養えない防衛側。
ただし、今回の侵略側はアメリカと交戦する気配は無い。日中戦争個人戦の状況で、ウクライナはどう終わらせるつもりだろう。
トランプが救ってくれるか疑問だし、国中に武器バラまいたせいで戦後は地獄だし、下手すりゃ内戦まっしぐら。欧米主導の「強制講話」で主戦派の矛先逸らすのが限界か。
ここから入れる保険ってあるんかな?
日中戦争になぞらえるのも面白い。
ウ露周辺国でロシアよりウクライナが重要だと考える国はほとんどないと言って良い。
これは良い意味でも悪い意味でも言える。
戦争が終われば、ウクライナ支援国もロシアとの関係を再開する。
米中が国交回復して日本が置き去りにされたのと同じ。
>避難先のドニプロからリシチャンシクに戻った友人一家
まあリシチャンシクというと、最前線に近い場所ですし
復興は遅れているでしょうな
ロシア支配地に出戻りの人の待遇は結局のところ、紛争前から
富裕層か貧困層だったか、頼れる親族・知人友人がいたか、
隣人付きあいは親密か疎遠だったか、地元有力者とのコネは
あったか、などによって環境が左右されるわけで
ウクライナ側に避難した人はこれら条件が良くない、あるいは
ロシアに対して良い感情を持っていなかったわけで、自ずと
ロシア側の対応も冷淡になると。残酷な現実ですね
どこか某半島から某島国に、様々な事情があり流れて来た人々に
状況が似ているのかもしれません
ドンバス紛争地域に近いリシチャンシクに居て、ウクライナ側に逃げるってことは、ロシア系ではなく、嫌ロシア親ウクライナの人かな。
それが、ロシア占領地域に戻るってことは・・・・ウクライナ政府への失望感が大きすぎる。
「親ウクライナの人」ですか、なるほど、その可能性もありますね。そもそもリシチヤンシクとかはロシア支持者の濃い地域ですからね。
しかし、戦場が東から近づいてくるので、西に逃げるのも普通の行為かもしれません。また、この記事のように純粋に経済的理由なら、占領地(リシチャンスクとかはまだ戦地に近い)に戻っても環境が良くないのなら、比較してまた西側に戻るようになるかもしれませんね。
しかし、念頭におくべきは、この記事はウクライナ側からの記事であるということです。つまり、ウクライナ側の視点だということです。もしロシア側の記事なら違う印象の記事になっているかもしれません。
しかし、ウクライナ側の記事でも、「ロシアの占領地に戻っている人がいることについては認めている」というのが重要だと思います。ただ、戻っていることについての説明や原因の解説は両サイドで違うでしょうが。(例えば、アメリカの大統領選挙でも、ある事実はあっても、その解釈や原因の解説は民主党側のマスコミと共和党側では逆と言っていいほど違います)
遅かれ速かれ河まで引くしかないでしょ
ロシアはそこまで取らないと安心しないでしょうし、莫大な人命を犠牲にしてもウクライナはその時期を遅らせるだけ
ロシア人になりたい人は切り捨てるしかない。ロシア人になれば保障しなくてもよい、年金暮しの老人は正直ウクライナにとってもいなくなったほうが助かる。
支援国も助かる、ウクライナ復興の金も出さなくてすむ
ロシアに占領されると虐殺されるから停戦すべきではないと国際政治学者やジャーナリストは主張するが、虐殺が行われているなら難民は戻ってないと思うんだよな。
ほら、プーチン大統領、ゼレンスキー暫定大統領に、亡命するなら保護しますよ〜って言ってたような気がしますが、どうなんでしょう?
ウクライナとロシアの移動の自由度が、私から見るとかなり不思議だ。
決死の一方通行ならまだしも、往復できるのも不思議。この辺が内戦風なんだよな。
だからロシア国内でSBUやGURによる爆弾テロがおきるんだよな
国としてのウクライナはソ連崩壊後、結果的に自立できなかった。地理的、経済的、民族的、文化的、様々な観点から共通項の多い露の自治共和国ないしはベラルーシのような形が自然な姿。米英は「自由と民主主義」「ルールに基づいた国際秩序」で戦争を煽るが後始末はしたことがない。結局、復興は露がやるしかない。
国内避難民がまともな仕事を見つけることが難しいというのも、22年から指摘され続けている状況の悪化原因だと思います。
単純な景気悪化や需要と供給の不均衡もそうですが、一部では国内避難民に対する様々な強度の差別感情や搾取があるとされていますし、動員回避や脱走が増加した23年からは雇う側も動員対象となり得る人々の審査にリソースを割くのを嫌って避難民の男性を避けたり、逆にそういった人々の弱い立場を悪用して安価もしくは不当に安価な賃金で働かせることが度々問題視されていました。
政府の支援も記事内にあるように不足しており、そもそも足りないのに職を見つけてしまうと(その職が十分な収入を保証する訳でもないのに)各種支援が削減されたり打ち切られるようなケースもあります。
22年時点でも国内避難民は農村部の負担で支えられていた部分が大きいですし、ウクライナのリソースを考慮すれば膨大な国内避難民に十分な支援を届けるのは不可能というのも当然と言えば当然ですが、戦争が長引くにつれ問題は大きくなる一方なので、爆発する前に物事を変えるか終える必要があるでしょう。
個人的には、トカチェンコ議員が以前主張していた、マリウポリからの避難民の三分の一程度は避難後にロシア占領地域に戻ったという発言は、単体の真偽はともかく全体的な傾向としてはそれほど間違ったものではないと思っていました。
ロシアに占領されるとブチャのように虐殺されるって設定はどこに行ったの?
そりゃ、アゾフがやっちゃった案件だからなぁ〜
ナチ認定だったはずがね。
ちょっと話しずれるが、シリア掌握した親玉もアメリカから懸賞金掛けられてだはずが、解除。
これはこれは、どうなんですかね〜
例えば中国が沖縄・九州を占領したと仮定します。
自分がそこから本州に逃げてきたとして、本州での支援が少ないから九州に戻って中国人として暮らせるかと言うと、やはり心情的には難しいなと思います。
実際はチベット・ウイグル自治区のように完全な同化政策が取られるわけではなく、監視されながらの自治に近い状況になるのでしょうけど、それでも心理的な抵抗が大きい。
たぶん可能な限り本州での生活を試しながら、どうしてもダメだとなった場合に戻る選択肢を検討するのでしょうけど、それでもかなり悩むでしょうね。そもそもちゃんと生きていけるのか、日本国民からは裏切り者と蔑まれるのではないか、将来的にはどの国が優勢になるか等……。
外野は単純に考えてしまいがちですが、当事者にとっては本当に難しい問題だと思います。
国民党占領後の台湾での日系人の暮らしなどは結構本などに残っておりますね。やはり苦しく迫害に遭う可能性が高いのでしょう。
ただ、ほとんどのウクライナ人はロシア語を話せるので、その点ではこの類似例よりは状況は多少ましです。
このあたりの心理的な抵抗感はなかなか推し量れない部分ですよね。
ロシア語が喋れるとロシア占領地で生きていく抵抗感が薄れるのか。全くないわけではないでしょうけど、意思疎通ができると思えば何とかなると感じるかもしれません。
今後ロシア側が同国民としてしっかり補償を行えればウクライナとの比較でいい印象を与えられるかもしれませんが、実際はどうしても差が生まれるでしょうから、住民感情のコントロールが重要になってくるように思います。
ウクライナが元々の人口全員を最早養えなくなったことによる棄民も同然なのでしょう。
「敵国」ではあれど陸続きで言語的・文化的に近似した国に渡ることはできる点にて日本よりは条件が良いのは僅かな幸いかと。
今のロシアは労働者ならばドンバスの人口丸抱えでもウェルカムでしょうし、「わだかまりを捨てさえすれば元よりも好条件な転職」みたいなもんになってしまっているような…
そもそも最初からわだかまりなんてほぼ無い人達も少なくないでしょうし。
おっしゃる通り、
ドニプロ西岸への避難が行われれば東はドニエプル川、北はプリピャチ沼沢地が守ってくれるから合理的…
というのはシュミレーションゲームだけでの話ですわな
そもそも、シミュレーションゲームでもクルスク侵攻なんて暴挙はやらないんだけど。ゼレンスキー政権はゲーム脳以下。
どうでもいいがTVゲームって用語は昭和臭w。
ゲームなら首都でホヘイとジュウホヘイが安価に生産できますからいくらでも東岸で粘れますが現実では…
ゲームでは一番低コストで量産出来るのは歩兵なんですよねー
現実と随分乖離してしまいましたね。
戦闘機や戦車を生産するよりは(殉職者への補償から目を背ければ)安上がりなのは間違いなく。
ただ、金さえあれば無限に「生産」できるわけではないのがゲームとの違いですね。
ウクライナも不動産は需給の問題ですから、戦争と関係なく避難民が押し寄せる地域は、家賃が値上がります。
避難民に資金が回らないという話しですが、キーウの現地映像が豊かに暮らしている人がいるのを見ると、どこに金が流れているのかが分かりやすいですね。
日本人の中には、戦場に近い人達(東部住人)に支援したい気持ちの方もいるでしょうが、首都キーウなど非戦争地域の暮らしを支えるために支援資金が流れているのも実体です。
佐藤優さんが、説明されていた内容が、管理人様の本記事と合致しますね。
ウクライナが、ロシア占領地を取り返さなければ財産に対する金銭的補償がない、つまり日本から(間接的にでも)金銭的支援がその分は流れないとい枠組みでしょう。
(26:30~)日本は口先ではボロクソだが、金出さない・武器出さない。
ウクライナが復興されたら金を払う・ロシアが出て行けば金を払う(ロシア占領地の被害が最も大きい)、モルドバの環境整備、アフリカ支援にウクライナの穀物活用など。
(2024/12/19 【ウクライナ】首都キーウの今 世界は今 -JETRO Global Eye 2024 )
(26:40~ 【新着】<アサド・金正恩ら独裁者の心理> 東京・永田町、東京大地塾 <2024国際事変・総決算> Youtube)
もうウクライナの政府機関は全てが麻痺していると言っても過言ではないな…
これはウクライナ東部の住民の情報だね。
日本の大手メディアに登場したことはないが、このブログでも年に一回ぐらいは出るようだ。
次は東部のロシア系住民の情報だね。
シリア難民が多数出てきた時にプーチンとメルケルが協力して対応した。
トルコも協力していた。
ゼレンスキーはどこにいたのだろうか?
同じことが続いている。
NATOはその隠れ蓑だろうがいつまでも続かない。
ロシア人もウクライナ人も言ってみれば同じですからね。
言語も同じであれば文化も同じ、であるなら極右民族主義思想に凝り固まった人たちでさえなければ、
「元の鞘に収まる」のは必然と言えるでしょう。
なんか、読んでいて悲しくなる。
元々虚構の中でしか成立してない国な様な気もするが……
それにこの援助漬け補助金漬けの状態で資金がショートしてない、と言うのは流石に無理がある
負債を返せる見込みもないし、財政担当がNGを出さないのは金主が太いだけだからなんだよね
身の丈に合った現実的なサイズで経済も軍事も再構築しないと先が余計に悲惨だぜコレ
難民は放っておくと瞬く間に騒乱の種と化すけど、誰もこの後始末考えてねーよな……
ロシア占領地に帰る言っても、戦地かその手前の地域はウクライナ軍の検問があるし、最悪男はもう年齢問わず其の場で徴兵されそうじゃない?
なるほど、もちろん戦場を通って帰るのは無理だと思います。その疑問に対してですが、かなり大変なんですが、ウクライナにいるなら、第三国を経由して帰っているのだと思います。
また、避難の時もそうですが、検問で徴兵される危険性もおっしゃる通りです。これに関しても、まず第三国に出ることによってクリアできると思うのです。まだ、ポーランドなんかにいるなら、そこからまた別の国を経由してロシアに入るのだと思います。
ロシアもウクライナも「オワコンロシア(ウクライナ)から国民が流れ出てるぞ!」と喧伝したいからこそ、未だに制限付きでも
人の往来を続けているのでしょう。
1944年か45年の西部戦線みたくなって来てますね。