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中国で「ヒトメタニューモウイルス」の感染が拡大、台湾の医師:インフルほど深刻ではない

  • 27 December, 2024
  • 豊田 楓蓮
中国で「ヒトメタニューモウイルス」の感染が拡大、台湾の医師:インフルほど深刻ではない
「ヒトメタニューモウイルス(hMPV)」(写真:AIにより制作されたイラスト)

中国では最近、小児における感染症「ヒトメタニューモウイルス」の流行が確認されています。台湾北部・新北市林口区にある林口長庚(ちょうこう)病院小児感染科の陳志栄・医師は26日、「この感染症はインフルエンザほど深刻ではなく、重症の肺炎を起こすことはない。現在有効なワクチンや治療薬はなく、症状を軽くするための予防、治療、およびケアを行う支持療法しかできない。」と指摘しています。また、衛生福利部疾病管制署(台湾CDC)の曾淑慧・報道官は、「中国での流行は台湾にも影響を及ぼす可能性があり、引き続き状況を注視していく」と発表しました。

中国では最近、様々な種類の急性呼吸器感染症が流行しており、その中でも特にヒトメタニューモウイルスの感染者が急増しています。この感染症はインフルエンザや新型コロナウイルスに似た症状を示し、感染経路は主に飛沫感染ですが、接触感染の可能性もあります。有効なワクチンや薬はまだありません。

陳・医師はまた、「『ヒトメタニューモウイルス』はRSウイルスより引き起こされる呼吸器感染症『RSウイルス感染症』と症状が似ているが、『RSウイルス感染症』が主に2歳未満の小児に感染するのに対し、ヒトメタニューモウイルスは年齢がそれよりも上の子供にも感染する可能性がある。主に気管・気管支・細気管支・肺胞から構成されている気道の下部への感染を引き起こすものの、重症な肺炎を引き起こすリスクはない。しかし、感染後入院が必要な小児もいる。インフルエンザのように重症化しないため、ワクチンはまだ開発されていない。 治療法は『RSウイルス感染症』と同様に支持療法が用いられる。ヒトメタニューモウイルスの症状は、気管支炎や気管支肺炎のような小児が感染しやすい下気道感染症にもよく似ている。ほとんどの小児は通常、順調に回復するので、このウイルスについて、我々は流行に関しあまりこだわったり強調したりはしない」と述べています。

陳・医師はまた、「台湾では1年を通してヒトメタニューモウイルスの感染者が出ることがあり、過去には流行する年もあったが、今年は特にまだその傾向が見られていない。しかし、中国での流行は確かに台湾に影響を与える可能性がある。その例として、昨年下期の中国での『マイコプラズマ肺炎』の大流行が挙げられ、その影響で今年の台湾は1年を通して大流行となった」と指摘しました。

曾・報道官は、「ヒトメタニューモウイルスは呼吸器系ウイルスの一種であり、珍しいものではない。疾病管制署は状況を注視しているが、国内では異常は検出されていない。中国は台湾と地理的に近く、国際交流も頻繁に行われていることから、中国での流行が台湾に影響を及ぼす可能性があり、疾病管制署は引き続き状況を注視していく。しかし主に免疫力の低い幼児や癌患者に重篤な症状を引き起こすものの、その他の市民への影響は少なく、感染時の症状は風邪と同様である」と述べています。

感染予防対策について、陳・医師は、「他の呼吸器系疾患の感染対策と同様、人混みの多い公共の場への外出を控えること。もしどうしても行かなければならない場合、マスクの着用、手洗いの励行、手で口・鼻に触れないこと」をアドバイスしました。

(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)

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