市内で在宅医療つき高齢者住宅に入居していた女性。
コロナ禍で面会も外出も出来ないことを不満に、ご家族がいろ葉の小規模多機能への転居を希望された。これが一ヶ月前。
当時、体重過多もありほとんど歩けない状態。
前医では8種19錠/日の内服薬(鎮痛薬2種・抗認知症薬2種・降圧剤2種・胃薬2種)が処方されていた。
いつもは徐々に試しながら薬を減らすところ、今回はご家族の強い希望で一気に断薬することに(痛みや血圧の再燃時はすぐに再開のつもりで)。
それから一ヶ月…
血圧も上がらない。
痛みの訴えも全くない。
体重も減ってきた。
トイレまで歩けるようになった。
今はいろ葉近くのアパートで独居しています。
僕は医師としての専門知識も特殊技術も何も使っていない(減薬のみ)。
でも、おそらく彼女の人生は大きく変わったと思う。
だから、それでいいのだ。
医師法第1条には、
「医師は(中略)国民の健康(身体的・精神的・社会的な健康)を確保するものとする」
と書いてあるのですから。
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