VRCで厄介な奴に絡まれた話
軽いご挨拶と概要
はじめまして、普段はゆるく文字書きをしつつ、書いたものをpixivに投稿している、ひととせと申します。
今回は作品経由というよりも、おそらくVRC関連で記事が目に留まると予想されるため、改めてご挨拶を。普段書いている小説も他とは少し違った面白いアイデアで書いているので、よろしければ上記リンクよりご覧ください。
さて、タイトルにも挙げた通り「VRchat」という今流行りのメタバースゲームにて厄介な奴に絡まれた話を今回はしたいと思います。
そもそもどうして、そんな厄介な奴に絡まれた話をするのか?という点に関しましては、世の中想像以上にやべー人間がいて、それが非常に人間観察の対象としても面白かったというのと、今回絡んで来た奴は過去にも、またこの記事を書いている最中にも同じことを繰り返す、悪質なタイプのため、ちょっとその注意喚起・周知を目的として備忘録がてらに残そうと思った次第です。
内容的にはだいぶ楽しんでもらえるものとなってますが、こんなに長く読めないよ、注意喚起部分だけ気になるという方は下記にあります目次より読み飛ばして「Kさんの特徴と現在」の項目をご覧ください。
またこの話はVRC内でも話すと毎回ウケる一方、内容が長く知らない人に一から説明するのが段々と億劫になってきたこともあるので、書くことにしました。加えて、物書きという性が故に(私が変わってるだけかもしれませんが)、不愉快な思いをした・傷ついたなどの所感は一切なく、ただただ「人間観察の対象」として半ば面白かったので書きたかったんです。半分は「ちょっと大変だった」という気持ち。
ざっくりVRchatがどのようなものかと言うと、VR空間にて他人と交流する「対人ゲーム」です。お気に入りのアバターを使い、他人と雑談したり、イベントや集まりがあるので参加して人間と会話するのがメインのゲームとなっています。略してVRCです。
そんなVRCは長く遊んでいる人間は、人としてどこかおかしいというのが通説が囁かれていますが、もう1つこんなものがあります。
「女性プレイヤーはVRCを始めて3カ月以内に、恋愛絡みで男性プレイヤーとトラブルが起こる」
どうやらVRCの女性プレイヤー共通のチュートリアルとのことらしく、私もこの例に漏れず、遭遇してしまった訳です。
ちょっとした出来事やオフ会など見所があり、少し長くなるかもしれませんが、やべー人間性と、そこから繰り出されるものがなかなか面白いので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
本編
邂逅編
今回、私に絡んで来た人とは実はVRCを始めて3日目くらいに、既に遭遇していました。周りには「件の人」とぼやかして話しているので、頭文字を取って「Kさん」と表現したいと思います。本人との関連性は何らありません。
そんな男性プレイヤーKさんはフレンドさん経由でたまたま知り合い、blenderやunityといったソフトに大層強く、自前で好きな作品のアバター(
主に仮面ライダーとガンダム)を作っては誰彼構わず見せびらかすというのが常でした。この邂逅のタイミングでも、コロコロと手持ちのアバターを見せびらかされて、その中に私の好きな作品のアバターも交じっていたため、そこそこ記憶に残っていました。
とはいえフレンド交換だけして、そこからの関りはほとんどありませんでした。あったとしても、別のフレンドとの会話中にその人が時たまワールドに現れて、少し会話を交わして去っていく、という程度。VRC恒例文化の人との雑談に花を咲かせる楽しさに目覚め、すっかりハマり始めていた時期なので特に気にはしませんでした。
しかし、転機はそこから3週間後。
その頃になると、時たまやって来るということもなくなり、Kさんの存在そのものさえも忘れ、すっかりハマっていた私はquest2を購入してquest単機勢として遊び回っていました。(たぶん開始5日目とかに買ったような気がします)
そして、パブリックにいるフレンドさんの元に遊びに行ったところ、初心者案内などをしている親切な方(以降Aさんとします)と出会い、お互いにお酒を飲むのが好きだったこともあり、それ以降はよく一緒に飲んだり雑談したりするようになりました。
その折に何の拍子か「そういえば仮面ライダーとかガンダムのアバターを自作してるフレンドいるんですよ」と記憶の彼方にいたKさんのことを思い出して話すと、「あ~こっちも知り合いに1人いるよ」と返され、初心者の私はアバター作ってる人多いんだなぁすごいんだなぁと何の気なしに飲酒。
そこから数日後、Aさんとの雑談の最中に久し振りに、突如Kさんが登場したのです。今思うと全く現れなかったくせに話題にすると現れるタイプの妖怪か?怪談本に載れるんじゃないか?とも思いますが、ここで私とAさんの共通のフレンドにKさんがいること、Kさん側も我々がフレンドであることを認識しました。
加えて、Kさんは私がデスクトップ勢からquest単機勢になったということも認識し、そこで「じゃあ今度ワールド案内するよ!」と乗り気に。実際にこの後ワールド案内をしてもらいました。この時は初心者案内も時たましている人と聞いていたので、何と親切~ぶいちゃ楽し~とのんきに満喫しており、ついでにAさんともよく飲むとの話もしたので飲み会も近い日取りでセッティングされることに。
そしてこの時、TwitterのアカウントをKさんから聞かれたのですが、当時はVRC用も兼ねたTwitterアカウントを開設しておらず、ミスキーならやってるんですと話すと、翌日の朝には私宛てに「今晩飲みましょうね~」というリプが飛んできていました。
この時は、あぁよくアカウント見つけたなぁ、Kさんミスキーのアカウント持ってたんだぁとのんきに思いましたが、おそらくこの時点でもう目を付けられていたんでしょうね。
きっかけ編
さて、動いたのはそこから数週間後。
「デートしませんか」と突如Kさんが放ったのです。この頃になると、私自身の仲の良いフレンドさん数人と、時たま遊びに来てはすぐ去っていくKさんでいつも遊ぶ感じのコミュニティが形成されつつあり、ゲームワールドで遊んだり、毎週末のように飲酒したりと程よく仲良くなっていました。
これを言われたのも、まさに飲んでいる最中。一瞬、宇宙猫さながらの脳内になりましたが、フランクかつフレンドリーな性格のKさんのことなので、冗談言ってらぁ~と本気に受け止めず、ヘラヘラ笑いながら「いいッスよいいッスよ」と軽い返事をしました。
しかし、翌日もその翌日も何故か「デートしましょうよ」と言ってくる。しつこい冗談言う奴だなとは思いつつ、まぁ別にVRC内なら良いかと思ったので変わらぬ態度で応答していると、この時は既に開設済みだったTwitterにKさんから「デートの件は割と真面目ですからね! こういうの誰でも言うタイプじゃないので!」と改めてDMが飛んで来たのです。
oh……。そんなに仲良くなっていないはずなのに何で、という困惑の気持ちの一方、コレあれか、異性と関わったらすぐ好きになるタイプの奴か?よく大学時代に見たな?という既視感もありました。
加熱編
デートを本気の誘いだと宣言された後から、それはもう当然の流れですが、私がVRCにいるとよく遊びに来るようになり、なおかつ、いつもすぐ去る特性を捨てたかのように長い時間居付くようになりました。
またカラオケのできるワールドには前々からコミュニティのメンバーで行っていたものの、Kさんの趣味に加え、露骨ではないものの恋愛メッセージを含んだような曲を歌うようになり、そういうのはせめてお互いにちょっと良いと思ってる人間同士でやるもんなんだよな……手口が中学生・高校生なんだよな……何て思いながら私は一切歌わず、そんなのは片手間にメンバーと雑談しながら飲んでいました。
以降は特に向こうからのアクションはなく、Kさん込みのコミュニティメンバーと関わるのが普通に楽しかったこともあり、基本的に放置のスタンスを取っていました。また、私としてはずっと足元にすり寄って来た子犬程度の認識だったので、懐いて来る分には構わなかった訳です。
とはいえ、この手の人間は放っておいても勝手に温度感が上がっていくものらしく「好きに『like』もあるけど……」「好きな……はあるけどモノって言い方はなぁ……」「そりゃあ『like』もあるけど『love』もある訳で……」「loveの比率の方がそりゃあ高い」と言動が段々と増していく。
沸騰&寒冷編
そして、いよいよ勝手に耐えきれなくなったように恥ずかしがりながら、私へ「好き」である旨を口にしました。初心なのか何なのか分かりませんが、最初は明確に伝えて来る感じではなく、上記の言葉の変遷のように曖昧な感じに伝えて来たのです。ダサい。せめて、そのくらいはしっかり言えよと思ったのが素直なところ。
向こうはついに言っちゃったキャー!くらいの初心な女子中学生が如き盛り上がっている心中でしょうが、私としては猫ミームの「は?」がまさに相応しい心境でした。
いや、だって好きだの何だのという「告白」というものは、相手の好感度を得て、上手いこと温度感を段々と上げていき、相手も半ばその気になっているくらいの勝ちを確信できる、それくらい入念な下準備を終えた段階でようやく選択肢として出せる「最終決定打」な訳です。
それを「単に仲の良いフレンド認識」の段階で出されても、あぁこの人単に言いたかっただけなんだ、恋してる自分に酔ってんだ、くらいの所感しかない。ついでにこんな戦略とも言えない、単たるゴリ押しするやり口から、コイツまともに恋愛したことないんだろうな、と確信した瞬間でした。
思わず「え、それってココで返事した方が良いの?それなりの返答ができるけど」とワントーン低い声が出たのをよく覚えています。Kさんは即座に「いやっ今じゃなくても……全然あとでも良いから!」と狼狽え出し、なおかつ足元にすり寄って来た子犬認識だったので、一思いに蹴飛ばすのも何だか可哀想な気も一瞬。
あとは基本的に私は波風を立てず、穏便に平和に物事を進めたいタイプの人間なので、その内向こうが自分に気持ちがないことに気が付いてフェードアウトしてくれたら良いなと思い、適当にかわすことにしました。
しかし、今思えばここでハッキリ言って切るべきでした……。
そこからほぼ毎日、書道で使う半紙くらいうっっっっっすい中身のない「好き」だの「愛してる」だの言葉を延々と言われることになります。
無条件に相手も自分と同じだけ、自分へ好きな気持ちがあると勘違いしていることに気が付いてないので、永久に繰り返します。
そしてKさん、タロット占い系のイベントキャストを過去にやっていたらしく、占いにはちょっと自信があるようでした。アバターに仕込んだタロットカードを出していき、出たカードの内容で占うという感じでしたが過去に占った人たちに「当たり過ぎて怖い」と言われたと誇らしげに再三聞かされた気がします。
当然、自分の恋の行く末もいつの間にか占っていたようで概ね良い感じとの結果を嬉しそうに言っていましたが、当初から大外れだったのは言うまでもありません。
沸騰編2
さて、それ以降は私がVRCに入るなり、ものの3分くらいで現れたり(あまりに早くて面白いから実際に計った)、事前に今日何時からVRCに来る?という向こうのディスコードにあえて答えず、事前予告なしで入っても5分くらいで現れたりしました。もうすっかり現れてはすぐに去るということもせず、私がログインしている間ずっと傍にいるようになりました。ディスコードも交換していたので、VRC外でもちょこちょこやり取りをするようにも。朝は「おはよう」から夜は「おやすみ」まで送ってきました。
この折にちょうど私がquest単機からPCVR勢になり、Kさんは書いた通りblenderやunityといったソフトにめっぽう強く、せっかくだからPCVRになった記念に何か作るよと提案してくれたのです。気持ちとしては素直に嬉しかったので、岸部露伴が付けているようなGペンピアス、でも私は文字書きだから万年筆の先のようなイヤリングが良いとリクエストしました。
こんな感じが良いと参考画像を送ったので付けたいと思うようなものが数十分程度で出来上がって来たのですが――それを自分も付けて良いか?とKさんが申し出たのです。
作ってもらった上にVRCを始めてからunityを知ったくらい、改変スキル皆無でどこのボーンにイヤリングを入れて良いか分からない私に丁寧に教えてくれたこともあり、無下にもできないと思ったので了承しました。
これをきっかけに割とアバターの小物を作ってもらうようになり、私自身もアバターが可愛くなる分には良かったので良しとしていました。ついでにアバターはアバター、生身の実体じゃないのだから好きにすれば良いと気にしていなかったので、近くに立たれても触られてもどうも思っていませんでした。
そもそもVRCには「撫で」の文化があるのです。仲の良いフレンド同士が基本的にするものですが、そうでない場合もあるし、ましてや私にVR感度などという錯覚は生えていないので余計に、何されても気にしていなかった訳です。
しかし、こうした要素が割とKさんを助長したようで、周りから見たらずいぶん好き勝手にして「俺の女」感を出していたようです。
具体的には、ほぼゼロ距離くらいの距離感覚で私の隣を常に陣取り、髪やイヤリングを触ったり、頭を撫でたり、腰の方へ手を回したり。また3点トラッキングの私に対し、向こうはフルトラ装備のために、かなり自由な姿勢が取れる。だから私が少し屈んだ姿勢でいると、まるで自分の膝に座らせているような位置に体を持って行ったり、私に周りが近付かないよう足を組んで伸ばしていたりと、好き勝手してました。他のフレンドが私を撫でに来ても、即座に自分も合流してまるで牽制するように撫で始めるなどしていたと後から聞きました。
挙句には酔うと耳元でリップ音や耳を舐めるような音を立てるなど、なかなか気色の悪いコンボをかましてきたのです。こういう時はいい加減やめろと軽く注意はしましたが、向こうからすると恥ずかしさが勝って素直に喜べないのだろうくらいに思われたのでしょうね。
この頃からよく周囲に「Kさんとお砂糖になったの?」と聞かれるようになってて当時は不思議に思いながら一貫して否定してたのですが、今思うとそりゃあ周囲もそう思うかと解せませんが腑に落ちるなどしています。ついでにKさんの方へ「ひととせさんとお砂糖じゃないの?」と聞くと、内緒と言っていたようで周りは、私が内緒にしたいと言ってるのねとえらい解釈をしていたようです。だからこそ、私が違うと否定しても「本当に?え、本当に違うの?」など再三、不思議そうに聞かれました。
また、私には初期からよく長話をするフレンドさんがいるのですが、その人と話す時は事前にオレンジステータスにして応答できない旨を示すようにしています。普通に2~3時間話してて、本当に応答ができないので。
Kさんがよく居付くようになってからは今日は話に行くから、と断りを入れたりはしてたのですが、まぁ離れてものの3分程でディスコードに「まだ?」と来たり、大体話始めると長くなるのですが15~20分くらいの間隔で追加メッセージが来たり、数件のリクエストインバイト(私のいる場所に来たいというリクエスト)とインバイト(自分のいる場所に来てというリクエスト)を送ってきたりと、行動が完全にメンヘラ彼女のソレ。
話し終わって会いに行くと、オレンジステータスにしていたことを「そんなにオレがイヤだった?」と聞いて来る始末。挙句には共通のフレンド数人にインバイトを送らせて来るなど、離れると俺を早く構いに戻ってこい要求が凄まじかったのです。
その他にも、Kさんと共通のフレンドのであるBさんと私の2人で休日の昼間にVRCで遊んでいたことがありました。Kさんはリアルで用事があったので夕方頃に我々の遊んでいるところへ合流。その晩、Bさん含めた数人でVRC内の音楽ライブに行こうと前々から話をしていたのに、何を思ったのかそれをすっぽかしたのです。何なら、そのライブまでの待機時間中、メンバーで1つのワールドにいたのですが、まぁその場にいてもKさん一向に口をきこうとしない。挙句に無言でワールドから落ちるという、めちゃくちゃウザい振る舞いをしていく。
半ばそのムーブを鬱陶しく感じていたので、まぁええかと放ってライブを楽しんできました。そうしてすっかり余韻に浸っている時に、まるで頃合いを見計らったように1件のインバイトが飛んで来ます。そう、Kさんです。
もはや面倒に感じていたし、やめとけば良いものをまぁ付き合ってやるかと可哀想に思っていたこともあり応じてしまったのです。
行ってみると、薄暗いどこぞのワンルーム部屋ワールドで足を折り畳んで小さくなっていた。ついでに何でか抑揚のない小さな涙声で、ぼそぼそと喋る。要約すると、この日の日中にBさんと私が2人切りで遊んでいたことがひどく不安になったとのこと。別にBさんと私の間に何もない、ただ普通の関係であることは頭では分かっているものの、感情的な面ですごく不安になって声さえも出ない状態になり、ライブ前に落ちた。ついでに不安でぼろぼろ泣いてたと自己申告してきたのです。
あの、コレKさんと付き合ってない状況なんです。すごいですよね言動。本当に呆れちゃって何も言葉が出なかった。
それにKさんはお分かりの通り、俺!俺!俺!と自己アピールが大好きな人種だったので、聞いてもいない家族構成やら生い立ち、恋愛経験のなさ(ひどさ)、好きな作品、アルバイト経験やら職歴、孤立感と愛を求めているかもしれないことなど、ボロボロと大したことないことを聞かされてました。
中でも当時、頻繁に言って来たのは、転職したばかりでお金がないこと・でも現職も手取りが少なくてきついこと・しかしだからと言って引っ越し費用もないことなど、普通は隠すべきことを誇るかのように言っていました。しかも社員寮の所在まで聞いていないのに言う。何なら自分の本名も聞いていないのに言ってくる。何なら転職したという話は2回聞いたし、3回目の転職をしたいという話もあった。めちゃくちゃどうでもいい。
加えて、前回VRCで好きになった相手とオフ会をした後に振られた、リアルの行動が原因だったのかも自信ない、相手が望んだから手も繋いでハグもしたのに、と続けた後に「でも相手はお世辞にもリアルは可愛い子と言えなかった」と言う始末でそもそもない好感度がダダ下がりどころか、シンプルにそういうこと言うのかと引きました。
普通、少しでも好意を持ってる人間の前ならこういうマイナスポイントはせめて、付き合うまでは包み隠して良いところを見せるのでは?と思いましたが、彼にとっては自作アバターを見せることと変わりない感覚だったんでしょうね。自分は魅力がない人間ということを証明し続けていることにも終始、気付けなかったのです。
VRCは人の面白い経験やエピソードを聞きに始めたこともあり、Kさんのはまぁそんな感じならそんな感じの人間になるわな……とある意味、上記の言動も納得感のある内容でした。
オフ会編(爆弾付き!)
そんなこんなで2週間弱が経ち、ある時、仲良い酒飲み仲間のフレンドさん(以降Cさんとします)から、お仕事の関係で東京へ行くので良ければ会わないかというお誘いを受けました。その方は遠方に住んでいるので普段は容易に会えないし、VRC内でも話していて楽しいし実際に会ってお酒も飲みたいと思っていたこともあり、ノリノリで即答OK。
しかし、ここで懸念が1つ。同時にKさんからオフ会をしたいという誘いを受けていたのです。正直、現実では会いたいと思える相手ではなかった。よくいるじゃないですか、学校とか職場で雑談するには良いけど外ではあまり関わりたいと思わない人。アレです。当時は同人誌の即売会前ということもあり、イベント準備がどうの~仕事がどうの~……と闘牛の如く諦めず誘ってくるKさんをいなしていたのです。VRC内で惰性的に関わる分には構わなかった。
とはいえ、CさんとKさんと他数人は同じコミュニティにいるので、オフ会をした後にこのオフ会してきたという話題が出たタイミングが面倒だなと思ったこともあり、最終的に私とBさん・Cさん・Kさんの4人で会うことになりました。
さて、ここでひと悶着。
一応、私からKさんへオフ会の声をかけましたが、Cさんと会うことを私が即答OKしたことが不服だったようでスネます。どうして自分の誘いには応じなかったのに、その人の誘いは即答OKだったのかと。
実際、どうしてか分からないのか?と聞きたくなりましたが、面倒だったので一応声かけたじゃん、別にイヤなら来なくても良い、でごり押ししました。どうして相手と自分が同格の人間性があると思ったのか。しかし、向こうからは「誘いのメッセージが来てから、ボロボロに泣いてた」や「歳上が好きだと言っていたから、向こうを好きなんじゃないかと思って不安で泣いてた」と謎の自己申告をしてきました。
(本当はこの旨のツイートがあったのですが、確認したら消えてました。何でもかんでもツイートにする奴でもあります)
そう。コイツ、徹頭徹尾こういうことをする奴なんです。好きな相手を前にしても自己アピールを優先するため、弱みだろうが不格好な部分だろうが全てを晒すのです。そうして傷ついた自分を人にケアさせようとして来るのです。たぶん、過去にコレをやって成功した体験があるのでしょうね。
とはいえ、不服ながらもオフ会にKさんは来ました。当日近くまで返答を渋る感じではありましたが来ました。何でか集合時間の4時間以上前から集合場所にスタンバイするという謎の行動も見せて。本当に今いるぞと位置情報付きのマップが送られてきたりしました。めちゃくちゃどうでもいい。
そしてオフ会をした時期は4月も半ばで少し暑くなってきた頃でした。しかし、「アバターと同じ格好で行くから」という謎のこだわりを見せ、暑苦しい黒の厚手のタートルネックに黒のオーバーシャツ、黒のズボン、時期的に履くか悩む黒の革のブーツという、全身真っ黒厚着スタイルで来たのです。
この日の気候的も暑いことは確実な服装であり、傍から見てもかなり季節外れな格好のため、Cさんは後に一緒に歩くのちょっと恥ずかしいと言ってました。
が、しかし。服装何てものはまだ序の口。集合場所で会って早々に「これ、良ければ……」とルピシアのちょっと大きめの紙袋を渡されたのです。ホールケーキが丸ごと入るような割とでかいサイズ感のやつ。中身は紅茶の茶葉セット――と爆弾が1つ。
オフ会の当時は全然、誕生日が近かった訳でも直近で何かお祝い事があった訳でもないので、どうしてプレゼントされるのか分かりませんでした。
けど気持ちということで受け取りましたが、これが割とどこ行っても手荷物で、気持ちは嬉しいけどシンプル邪魔。都内の狭い居酒屋とかで飲んだのですがまぁ置き場所に困るし手に持つのはスマホ程度で済ませたい人間なので、常時片手がふさがってて不便であり、どうして自分で持ってて帰り際とかに渡してくれないのか。もしくは駅のコインロッカーや何かに何で預けて帰り際なりに渡してくれないのか。こんな奴に求めても無駄というのは明白ですが、普通にちょっと勘弁してほしさがありました。
そして、オフ会の一次会は普通に居酒屋で飲み、二次会はCさんの知り合いが務めるコンカフェという流れでしたが、まぁKさんはあまり喋ろうとしない。どころか1升飲んでも酔わないと豪語していたにも関わらず、全然、飲もうとも食べようともしない。
2件目のコンカフェでも変わりませんでしたが、Cさんがコンカフェのキャストさんへ~とお土産兼おつまみで持って来たお菓子をまぁよく食べる。複数個あったのですが、ほとんどKさんが1人で食べ切った感がありました。
さて、問題はお会計でした。私とKさんは東京に程近い所に住んでいたので泊まらず、一足先に離脱する形になりました。しかしお会計の時になって「お金下ろしてこないとない」とKさんが言い出したのです。仕方ないし、次会ってくれた時に返してくれれば良いとBさんが足りない分を出してくれたのです。
これ、後から仲間内で財布に6千円くらいしかなかったんじゃないか説が出ました。ついでに1件目・2件目で全然飲み食いしなかったのも、2件目でCさんのお土産をめちゃくちゃ食べてたのも、お金がなかったからだと思われます。オフ会なのにどうしてお金を持って来ないのか……。そもそも、自分で散々誇るようにお金がないと言っていたのだから、参加を遠慮するなど何でできなかったのか……。
さぁ更に帰り際です。爆弾が出ますよ!
駅に向かってKさんと歩いていた訳ですが、まぁ歩調をあまり合わせてくれない。何なら少し早いし、酔っててわざわざ言うのも、向こうに合わせるのもだるかったので、黙って遅く歩いてたら合わせてくれました。そして駅に早く着かないかなと思う私の一方で向こうは舞い上がったように、ニコニコしながら感想戦を始める。
その折に「ちょ、ちょっと紙袋の中見て欲しくて……」と言い出しました。歩きながらだし、道は人も多かったのでわざわざ紙袋を確認するのは面倒だったので「え、今じゃなきゃいけないんですか?え?今?」と抵抗しますが、耐えかねたように向こうが紙袋に手を突っ込み、赤い小さな封筒を取り出したのです。うお……そんなもの入ってたのかと驚くのも束の間、恥ずかしそうにKさんはこちらへ手渡して来る。
「えぇ……後じゃダメですか。全然帰った時に読むんで」と言っても、ちょっと今が良いみたいなことを繰り返してきたので、渋々中を確認すると、中にはバラの紙細工が裏面に付いたメッセージカードが出てきました。
そして表面には「I love you so much」と書いてあったのです。
これだけでも勘弁してほしかったのに、舞い上がったように、人が行き交う中で、更に決め顔をして自分の胸に手を当て「好きですよ」と言って来たのです。
思わずヒュッ……と息を吸い込んだまま呼吸が止まって、酔いが一気に覚めた気がしました。
(しんど~~~~~~~~い!!!!!!!!!!)
雰囲気も何もないし、本当に言いたかっただけの自己満足なので当人からも「ちゃんと面と向かって言いたかったから」と自己申告されました。
(この部分、字面にしても実際に話す言葉にしても、形にすると色んな意味で結構しんどいですね……)
向こうは「走り書きで申し訳ないんですけど……」となおも照れており、「アァ~……イヤゼンゼン……」と私は応答して素早く紙袋の中にしまいました。何てことをしながら、ようやく駅に着いたのです。が、帰る方向は逆だけれどホームが同じだったので電車待ちをすることに。その間にも向こうからは「もっと一緒にいたかった」や「LINE教えて欲しい」などとアプローチが続く。LINEに関しては、この前日くらいに向こうが聞いてもない実名を暴露して来て、私の実名も気になるという話をしてきていたので、思わず「そんなに名前気になるの?」と言ったら「あ、いや……」と黙りました。
この時はTwitterもミスキーもディスコードでも繋がってたので、これ以上求めてこられるのは、さすがにしんどかった。
という訳でほぼ同時くらいに互いの電車が来て解散となりました。向こうはもっと一緒にいたかったと言う割して、自分が電車に乗るなりすぐスマホをいじり出すし、オフ会中でも私が一瞬、写真を撮ろうとスマホを操作するだけでも、めちゃくちゃ見て来る(ほんとに視線をすごく感じた)ので、もうほんとに色々ダメでした。
何なら、今日帰ったらもう寝ると言と「え!?今日VRC入るって言ってなかった!?会えないの!?」と驚く始末で、疲れてるのに誰がこの後帰って入るんじゃアホとなりました。
しかも後日、あのルピシアの紅茶セットは私とメッセージのやり取りをしながら店の中をぐるぐる見て回って決めたものであること・店員のおばさんに「喜ばれると良いですね」と言われてちょっと恥ずかしかったこと(でもまんざらではない声と感じで)・紅茶は自分が使ってる香水と同じ香りにしたこと・メッセージカードは当日にハンズで慌てて買ったこと、など、言わなくても良いオンパレードをかましてきました。さすがにダサいって……隠せよそういうの、隠すもんじゃないの……?もしかして私がおかしい……?と引きました。
紅茶のセットやらメッセージカードやら買うお金があるなら、どうして我慢というか節制してオフ会の方に回さないのか……。これは後で仲間内でも批難の嵐でした。
オフ会編2(終わりの決定打)
さて、4人でのオフ会を終えて一息……かと思いきや、Kさんは更に勝手に盛り上がるというか燃え上がりました。
皆さんも、ここまで読んでてさぞお腹いっぱいなことでしょう。もう一山、見所がありますので、もう少しお付き合い下さい。
Kさんは4人のオフ会の翌日から、また会いたいと繰り返すようになりました。さすがに次はもうなぁ……と勘弁して欲しい心境だったし、同人誌の即売会にサークル側で参加予定でもあったので、それを口実に終わらないと厳しいなぁ~最速で次会えてもその即売会で一瞬会うくらいかなぁ~とかわしていました。
それと同時に現職の手取りが少なすぎると嘆くKさんは転職すると言い出し、今度は私の住む地域に近い場所にすると言いました。私はVRCだとざっくり住んでいる地域を公言しています。話のネタにもなるし、特定するのは難しいくらい広域の地域を示すからです。
しかしKさんは次の転職先を本当にこちらの近くに定め、複数の支社がある中で本格的にこちらの近くに決まりそうだと嬉々としたメッセージを送って来たのを覚えています。今はどうなってるか知りません。
さて、変わらず会いたいと繰り返されますが、時はGW真っ盛りで人でどこもごった返しているし、お金のないKさんのことなので、それ関連でまた何かあっても嫌だったので余計に出る気がありませんでした。
しかし人間、どうしてかずっと言われ続けると、正常な判断ができなくなってくるのか、自分でも今思うとどうしてか分からないんですが、そんなに言うならじゃあちょっと会ってやるか……となってしまいました。最初は確か「仮に会うにしてもどうするの、何するの」という探りを入れる感じでしたが、あれよあれよと決まってしまった感じでもあります……。
しかし、またここでひと悶着。
当初会おうと予定していた日に私の仕事がずれ込んでしまい、会えなくなってしまいました。私としてはKさんも仕事ならと諦めてくれるだろう、と当初からそもそも乗り気ではなかったので、幾分か気が楽になったのですが、まぁそんな訳はなく。
むしろ「会えるって言ってたじゃん、どうして会えないの、楽しみにしてたのにボク傷ついた、傷ついたからケアして癒して」(要約)という態度でスネ散らかしたのです。
いい歳した大人が一体何をしているのかと呆れかえりました。大人なら都合が合わない・予定していても合わなくなることくらい普通ですし、逆に「お仕事大変だね、頑張ってね」だとか「またタイミングが合ったらで良いよ」くらいの言葉が出て然りのはず……。
だから、あぁもうコイツこれっきりだなと決めた瞬間でした。
結局、半ば強引に引っ張り出される形で、Kさんと別に会うことになったのです。
それに会ったとしても2~3時間くらいで帰る、絶対切り上げる……夕方にはおうちにいる……という終わりを決めて出かけました。それに最初はGWのめちゃくちゃ混んでいるお台場に単にガンダムを見に行って、後はふらふら過ごすという当初の凄惨な計画と比べると、ずっとマシで近場だったのです。
場所は秋葉原。改札を出て早々にKさんに発見されます。あんまり私が人の容姿に興味がなくて複数回会わないと覚えられないので、そういえばこんな感じだったな……と思うの半分、改札出て秒速で見つかってビビりました。
そして、どうせ出るならある程度の目的も欲しかったので、絶版されて久しい本を探すということで中古の本を扱っているところを軽く2~3件見て回りました。その他も見て回ってふらふらしつつ、お茶をする運びになったのですが、何故かいっちょ前に奢る感じを見せて来たのです。再三お金がないと言っていた奴ですし、オフ会で実際に出せなかったこともあり、自分で出すわこのくらいと突っぱねました。
お茶をした後も少し見て回ったのですが、再三「晩ご飯どうする?」や「晩ご飯食べない?」だとか「オススメのラーメン屋知ってるんだよね」と言って来たのですが、一貫して帰ると言うも、「え~……ほんとにダメ?」としつこく食い下がる。
そして、特に私は盛り上がりもなく向こうが勝手に一方的に盛り上がったまま解散の流れに。VRC内で私と話してる時こんなニッコニコな顔だよ、心底、どうでも良いことを表情付きで語られました。何ならスマートウォッチの画面はひととせさんとのツーショットなんだよ、といつぞやにVRC内で撮った写真を見せて来たり、一瞬ちらっと見えてしまったスマホの方の写真フォルダーも割とありました。勘弁してくれ。
またこの日、神田明神という神社へも行きました。その帰り際、何の気なしに私は石階段の下から2~3段目くらいから飛んで降りました。周りに人もいない安全が確保されている状況だったにも関わらず、謎にKさんはそこへフォーカスしやがったのです。
商業施設内のエスカレーターでは率先して何故か私の前に立ち、降りる直前に「飛んじゃダメだからね~」と幼稚な煽りをして、両手でエスカレーターの手すりを掴んで進路を塞ぐ。商業施設等では迷惑になるからやるはずもありません。
むしろ降りる直前、ギリギリまで両手を伸ばして塞ぎやがるので、降りられずに危ないまであった。この日は幾度となく下りのエスカレーターでは繰り返しやがったので、お前上から蹴飛ばして落とすぞ、と軽い殺意を覚えました。好きな子には意地悪したい精神なのだと自己申告して来ましたが、そもそも幼い精神性の持ち主だし、私は小さい子が得意ではないので普通にため息が出ました。
良かったな、法律があって。
さて、ようやく帰りです。もちろん、お互い帰る方向が違うため、今度はホームも違う。そのため私が自分の帰る方向のホームへ行こうとすると、行く先を塞いで「もっと一緒に居たい」とゴネ出す。
私は「今生の別れじゃないから別にまた会えるよ!(たぶん今生の別れだけど!)」と言いながら自分のホームへ猛進。ホームまでKさんは付いて来る始末でしたが何とか離脱完了――と思いきや、ディスコードでも「寂しい」や「もっと一緒に過ごしたかった」だとか「次会えても一瞬じゃん」とゴネ散らかす。
じゃあもう仕方ないので「こっちの方まで来るなら飲むけど?」と提案すると「行く!」と即答が返って来ました。後にこの時のことを、このメッセージをもらった時にちょうど電車の扉が開いており、慌ててホームに出た!とどうでも良いことを聞きました。そのまま扉に挟まれでもしてくれれば、もうちょっと面白い話題だったでしょう。
そうして、結局こちらの方までKさんはやって来てちょっと軽く飲みました。しかし1回目のオフ会同様にあまり注文しようとしないし、3千円超えるとまずいだとか、またダサいというか情けないことを言っていた気がします。もう私が別に全額出すから盛り下げないでくれ……ともなりつつ、本当に今度こそ解散します。
しかし、何故か向こうは死ぬほど盛り上がっており、「今晩、オレぶいちゃ入って待ってるから!遅くなっても大丈夫だから!」と何でか、私がVRCに行くように半ば強要。行く気はなかったけど、まぁGWでKさん込みで関わってる、いつものコミュニティメンバーが遅くまでいるだろうし、むしろそっちの人達と話したい気持ちもあったので行くことにしました。ディスコードで一部のメンバーと連絡を取ったら、皆いるし待ってるよ、と薄っすらこちらの状況も察してか言ってもらえたので、半ばそちらに希望を見出して行きました。
また、Kさんは以前に私が付けるとも言っていないし、そもそも付き合っていないのに勝手に指輪を作り出し、平日の日中に再三「こんな感じでどう!」とモノのスクショを送ってきていました。何なら向こうが勝手に盛り上がってアバターに実装し、フレンドに指輪を見せて「オレ、こういう人いるから」と言いふらしていた始末でした。ついでにそのフレンドってベタベタしてくるから、それで牽制したわ~みたいな、どうでもいい旨を合わせて。
その後に「いや、私付けないが???なんで??言ってなくない??」と言ったら心底、落ち込んでいました。
(基本、Kさんは既に存在してる仮面ライダーやガンダムといったものを真似るのは上手かったのですが、ゼロから作り出すにあたってはデザイン力が皆無。できた指輪はめちゃくちゃダサかったので、正直なところ付けるとしてもすごい嫌だった)
それを盛り上がった拍子のメッセージで「指輪付けてよ」とか言ってきて、この日は本当に凄まじかったです……。
でも、ここからこの日の夜は長かったのです……!!
Get out!!!編
色々済ませて寝るだけの状態にして時刻は深夜1時過ぎ。私がVRCへ行くとKさんは既にいつものメンバーと話しており、1回目のオフ会をしたBさんやCさん込みの人たちが待っていてくれました。
今日会って来たんだって?何て聞かれてそうなんです、と答えているとコミュニティの1人のDさんが「Kくんがこんなこと言ってたけど本当?」ととある質問をしてきました。
その内容というのは、
「秋葉原で解散後、ひととせさんが何だか寂しがってたからオレが向こうの近場まで行って飲んでやった。オレがひととせさんの寂しさを癒してやった」
という驚きの虚言でした。
私は即座にそんなことない!全く事実と違う!と否定しにかかりましたが、Kさんは「しーっ」と人差し指を立てて牽制。構わず、私はKさんと全員の前で事実を説明。Kさんはそれでちょっと気まずくなったのか、間もなくワールドを移動。
その後、その場にいた全員が「さすがにアレはヤバいよ、もういい加減ちゃんと迷惑だからやめてって言いな」と口を揃えて言うくらい騒然としました。私もまさか、そんな風に話されているとは思わなかったのでびっくりでしたし、すっかり酔いも覚めました。何なら、Kさんは証拠のメッセージのやり取りのスクショくらい出せると豪語していたようですが、当然、そんなものはありません。私が渋々「じゃあこっちに来る?来るなら飲むけど?」「行く!」の会話しかありませんし、むしろ私側が証拠を出せる状況でした。
「じゃあ、ちょっと今から私言いに行きます!!もうちょっと無理!」ということで、そのままの勢いでKさんにハッキリ物申しに行くことにしました。
片付けて帰って来るまで皆待ってくれているというので、お言葉に甘えて出陣を決意しました。
そういう訳でKさんへ私にインバイトをかけろ、とディスコードで連絡を取りました。向こうは不穏な空気を察知してか「いや、別に無理やり来てくれなくても良い」とか「もう話し終わったの?」とか「そんなに今日のこと嫌だった?」などと警戒をしていましたが「インバイトを送れ」とごり押しで通る。
ワールドのロードを挟むと向こうはKさんのワールドでした。その部屋の隅でこれまた小さくなっている。両足を女の子座りのようにくの字に曲げ、まるで何かから身を護るように両腕を頭の上に出す防御姿勢を取っていたのです。
「いやっ……!ごめん……!さっきのは完全に調子乗りました……」と、どうやら自分がふかしたことを私が怒りに来たと思ったようです。
「いいから。そういうのいいから、ちょっとこっち来て」と私は手招きをして部屋の隅から出て来るように誘導します。しっかり出て来たところで、「もうちょっと付き合い切れない。気持ちには応えられない」と言いました。すると「さっきのアレが原因……?」とふかしたことを聞いてきましたが「違うよ。あなた自身が問題だから。だから応えられない」とハッキリ言いました。
すると「悪いところ直すから、何とかなりませんか……もう1回チャンスとかくれませんか……」と細い声で聞いてきました。何度も言いますが、コレまだ付き合ってないんですよ?別れ際のカップルの話じゃないんですよ?という訳で再度、ハッキリ断りを入れました。と同時くらいに、ぐずぐずと途端に泣き出しました。本当に自分に酔っているらしく、あまりに泣き出すまでのラグがなさ過ぎて引きました。
おわ……と引いていると向こうは更に「ごめんなさい……本当にごめんなさい……」と涙ながらに謝罪して来ました。まぁそんな軽い言葉じゃ済まないがとは思いつつ、皆の待ってくれているワールドへ戻りました。
「終わりました~!!!」と報告しに行き、ようやく肩の荷が下りた気がしました。
そして、それとほぼ同時くらいにKさんから謝罪のディスコードが数件来ましたがもう無視です。知りません。
というのが現状残っているメッセージですが、以前に私が指摘したKさんの成長意欲のないマインドのひどさを指摘していたこともあり、「マインドとかメンタルの悪い部分を直したらまた行くよ」という旨のメッセージが来ていたのですが後日、完全に消されていました。もっと多かった気もしますが、おそらく数件はメッセージ自体が削除されているでしょう。
――しかし、この15分後くらいにこんな旨のツイートが出ます。
絶っっっっっっ対コレ反省してないんですよ。私が断った理由を「調子乗ってふかしたから」という風に曲解しているんです。そもそも自分自身に原因があると思っていないんです。他のどうでもいいツイートは消してるくせに、こういう1番情けないものを残しているのは何故なのか……。
また情けないついでの話で、Kさん込みでクレジットカードの話になったことがありました。おそらく、1回目のオフ会の話題でKさんの手持ちがなかったことにDさんが言及し、手持ち無くてもクレカがあるじゃないかと言った覚えがあります。それでKさんはクレカを作っていないことを暴露。Kさんは年齢も隠していなかったので良い歳であることは周知されており、だから驚きのあまり何でとつい聞くと「オレ、親父死んでるんで……」という謎の言い訳を発動。Cさんが思わずカチンと来て「関係ないだろ」と正論をかまし、場が凍り付いたこともあります。Cさんは後で、あんまりこんな声出さないのについ出してしまった、と言うくらい低くてドスの効いた声で心境が窺えました。
そして案外、Kさんが現役だった頃からKさん込みで関わっていたコミュニティの人たちは、この一部始終を目にしてだいぶ面白かったようで、今でもだいぶネタにして遊んでいます(笑)
私自身もこの話をVRCで飲む時は鉄板ネタとして時たま話すのですが、やっぱり当事者から聞く実際は違うようです(笑)
あふれる後日談
謎の綺麗な証拠隠滅
さてKさんはこの後、別の界隈へと去って行った訳ですが、今回の件で関わりのあったコミュニティメンバー全員のTwitterのツイートに付けていた「いいね」を全て取り消しているのです。何ならミスキーやっている人に対しても自身が付けたリアクションを消して回り、謎の自身が我々に関わったという証拠を消しているのです。
またディスコードでは、今回の件に関与したコミュニティメンバーと共に所属しているグループからはことごとく抜ける行動を取っていますが、Twitterもディスコードもフォロー関係やフレンド関係はそのまま維持しています。私はほぼブロックしましたが。
実は前科8人(全然、余罪あり)
後日、Kさんと共通のフレンドで付き合いも長く、1度オフ会もしたことがあるAさんから「アイツ、コレで5~6人目なんじゃない?」と前科があることを聞きます。
どうやらKさん、話しやすい身近な女性と見るやいなや手を出しまくっている人のようです。過去にイベントキャストをやっていた(魔法系やタロット占い系)時でも同じキャストの女性に手を出していたようで、Aさんが仲介して付きまとうのを辞めさせたこともあったそうです。過去に同じように私みたく数々の女性プレイヤーに手を出して来たけど、皆早々に断っていたので今回のように大きくなることはなかったそう。
またKさんと元より付き合いのあるCさんも別の被害者を数人知っており、つい最近トータルで前科が8人(私含む)に更新され、まだ見つかってない人もいることでしょうから、十数人はざっといくでしょう……。
一部の人はKさんがよくこういうことをしているのを知っており、直近で名前を聞いた人は「まだアイツそんなことやってるの!?」と驚いていました。失敗の歴が長い。学習できない歴が長い。勘違いの歴が長い。
また、私の前の被害者の方とそうとは知らず前々からフレンドで、改めてこの後にお話する機会があったのですが、その方の話のKさんの行動もまた気持ち悪く、僅かばかりに残っていた慈悲が吹き飛び、思わずTwitterとミスキー、ディスコードをブロックしてしまいました。ちなみに前の被害者の方に惨敗し終わったタイミングで私がVRCを始め、ちょうど嫌なバトンを受け継いでしまった形になったようです。
前の方は普通にお砂糖相手がいることを分かっていて、アプローチをかけていたらしい。
実は苦手意識あったんだよね
私がKさんの粘着を振り切った後、自由の身を謳歌していると、以前から付き合いのあったフレンドさん数人に「あれっ……ひととせさん、もうあの人いないの?」と質問されることが、ままありました。
話を聞くと、どうやらKさんのことを以前から苦手に思っている人が割とおり、いつも私にくっ付いているせいで私に遊びに行けなくなっていた、インバイトかけられなくなっていた、という話を3~4人から聞きました。
思えば、いつもKさんはオレンジステータスで自身の居所を隠すようになっており、私はいつでも基本的に居場所を開示しているので、私に遊びに行きたいけど絶対、人数的にいるよな……と皆避けていたようです。下手に私へジョインして私に気があるとKさんが勘違いしたり、インバイトを送って私が○○さんと遊んでた、と言って自身に戦火が及ぶのを恐れてた人もいました。
なので今後は全然大丈夫ですと、色んな人にしばらくは宣言して回ってました。
イベント出禁&要注意人物として認定
これは本当にたまたまなのですが、とあるイベントのキャストをされている方とお話する機会がありました。いつものようにKさんをネタにしていると、不意に「あ、この人聞き覚えある」と言ったのです。その場でイベントディスコードサーバーで詳細を確認してもらうと、どうやらほぼ出禁だけどまだ要注意人物としてKさんは認定されていました。その内容というのも、
「君、可愛いね。もっと一緒にいたい」と言いイベントキャストへ触るなどのセクハラをし、やめて下さいとキャストが言うと「恥ずかしがるところも興奮する」などと言った。
というものでした。
また魔法系のイベントには最近参加できていない、と話していたKさんですが同様にやらかして普通にクビになったんじゃないかという説が仲間内では出ていますが真偽は定かではないです。他にも数件、関与したイベントの話がありますが裏付けができないので記載しません。
(再三、自分に自信ないとか言いつつ、こうしたイベントキャストさんへのセクハラやら私への言動・行動は自信満々で凄まじい自惚れなのは何故なのか)
Kさんの特徴と現在
Kさんの特徴
ここだけでもかいつまんで色々な方に読んで欲しいので、ざっと特徴を書きます。Kさんは手近な女性と見るやいなや、片っ端から手を出し女性プレイヤーに粘着をします。(詳細は上記の経緯をご覧ください)
まず初動として、目を付けている女性には緑ステータスにしていると1日1回はジョイン、ステータスを隠していても、プラベにこもっていても1日1回はインバイトやリクインを送って来ます。それが悪化していくと長時間、同じワールドにい続けます。通常がどこか1つのコミュニティに留まらない性質があるので、長時間を同じ場所にいる場合は変異的な行動として分かりやすいです。
また、unityやblenderに強いので自作した「仮面ライダー」や「ガンダムのモビルスーツ」といったアバターを、よくコロコロと誰彼構わず見せびらかします。
基本的にはブレイズちゃんという女の子アバターを、男性の身長・体格・服装に改変したもの(上記1回目のオフ会の項目で載せた写真)と、ひゅーじょんくんというショタアバター&仮面ライダーベルトを付けたり、改変したものを使っています。こちらの2種類のアバターの方には服のレパートリーが多いことはもちろん、ちょっとしたギミックを多く搭載しています。
そしてそれを惜しげもなく見せびらかして来るので、人物としては分かりやすいかもしれません。
またブレイズちゃんに関しては目のハイライトと表情を何故か切っていると本人から申告がありました。目線を分からせないようにするとかしないとか言っていましたが、とかく無表情なブイレイズちゃんをメインに使っています。
そんなのKさんがサブ垢・転生垢を作ったら意味ないじゃんと思われがちですが、スマホにかざすと自身のTwitterアカウントが開くようになっているVRC住民カードなるものを作っていること、私の一件から変わらず同じアバターを使い回して声をかけて回っていることを鑑みるに、上手く改変して色々仕込んでいるアバターデータのあるアカウントを当然ながら気に入っているので、サブ垢を作ってまで声をかけに行くことは考えにくいでしょう。
またKさんはVRCプレイ歴2年でその間、付き合いのあるフレンドさんの話でも、同じアバター・アカウントで失敗を重ねてきているので、本当によっぽどの大失敗・VRC人生終わりみたいな事態にならないと転生とかサブ垢を作るだとかはしないでしょうね。界隈を変えれば意外と難なく過ごせてしまうものですし、どこか1つのコミュニティに留まらない性質もあるので、余計にアカウントやらを変えることは考えにくいです。
出没先はJPTやフジヤマといったところで、何も分からない初心者の女性に声をかけて引っかけようとしている、典型的にダメなやつです。
Kさんの今現在
私がきっぱり断ってから、やはり今までと同じように手近な女性に手を出して回っているそうです。目下、ターゲットとされている女性プレイヤーの方にもステータスに対応できない旨が書かれていても、インバイトを送って粘着しており、その方はそのせいでプラベにこもりがちになってしまっています。
そんなことをしているせいか、Kさんは基本的にオレンジステータスにしてしまっているので、もうどこにいるかは分かりません。
しかし、私がちょうど不在の時、Kさん込みで関わっていたコミュニティメンバーの1人がソーシャル欄のKさんがコロコロ、アバターを変えているのを見て「Kさんこれ○○さん(女性プレイヤー)の所いるんじゃない?」と勘付いた時があったんです。それもKさんが苦手意識を持っているCさんが、その人のインスタンスから抜けて間もなくであり、まさか~と思って行ったところ、本当にいたそうです。コミュニティメンバーが声をかけても、少し手を振るだけで一向に話そうとしなかったらしい。
そのため、注意喚起の一環としてKさんの詳細を記載します。
中二病くさい内容がつらつらと書いてあるから分かりやすい
現状はほぼ使ってませんが、時と場合で稼働するので一応記載
最後に
我ながら、なかなか濃い経験をしました。ネタになるので面白おかしく話して私も笑っていますが、正直これ色々な人に一緒に笑ってどん引いて、文句とか言ってもらってなかったら割かし、上手くここまで消化できていなかったので助かっています。
また、何だかんだこの一件前後から関わってくれているコミュニティの人たちがいたからこそ、このくらいの軽傷で済んでいると思っているので、人の力はすごいなと最近感じています。
なので、もしも嫌な経験したけど上手く消化できてない、みんなで一緒にこうやって笑って文句言ってどん引いて、消化させたい!という方がいましたら全然、こうやってnote記事にしますし、お話くらいならいくらでも聞きますでので、よろしければお気軽にX(旧Twitter)のDMやマシュマロにメッセージ等お送りください。人の話聞くの好きな人間なので大歓迎です。
それはそうとこの一件でコミュニティの人たちから、ネタの尽きない人間判定をもらってしまい、解せませんが実際、反論できる立場ではないのでちょっと歯痒い状況です(笑)
早く次にこの手の面白がれる奴を連れて来いだの、ひととせさんならパブリックで2~3人釣れるでしょと煽られている始末ですが、残念ながら当分の間はないでしょう。私もしばらく自分の分はご遠慮願いたいし(笑)
ちなみにこの記事のサムネは関係者であるCさんが、ノリノリで作って下さいました。コレKさんにぴったりじゃない!?っていう画像があったのですが、権利上の関係でそのまま使えないので、それを元に改めて再現してもらいました。おかげで記事と合った面白いサムネになりました、感謝!
またKさんは何故か話したり、ネタにしていると知らない情報がぽこぽこと湧いて来る性質があるので、もしかしたら追記という形で随時更新していくかもしれません。その時はまた告知するのでお楽しみに!
さて。読んで頂けた皆さん、楽しんで頂けましたでしょうか?やばい奴に絡まれてた一部始終を時系列順・事実通りに書いているので、なかなか濃くてパンチが強かったことと思います。
それでは最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。VRCこんな奴がわんさかいることでしょうし、何かまた面白そうなことがあれば書きたいと思っています(当分、私自身のは要らないけど!)