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【無料記事】宇田光史朗、高知ユナイテッドSCへの育成型期限付き移籍を延長! 現地記者による特別コラム

 

▼成長の日々。主力として定着

高知Uには元Jリーガーも少なからずいたが、大卒者を含めて周囲は年齢が近い“お兄さん”ばかり。すぐに溶け込んだ。笑顔が絶えず、コミュニケーションも活発。「『高知から本気でJリーグ』を成し遂げるんだ」という活気にあふれ、「サッカーはもちろんですが、一人一人の人間性も良く、まとまりがありました」と宇田は言う。

3月の開幕から3試合は途中出場だったが、12分、30分、31分と試合ごとに出場時間を伸ばした。栃木シティとの第4節以降は、早くも中盤の一角として先発に定着。横浜 FCではCBも経験したオールラウンダーは攻撃にも積極的に絡み、第5節のアトレチコ鈴鹿戦ではホームで挨拶代わりの先制弾を決めてみせた。

 

▲キャンプでチームメイトとともに練習に励む宇田光史朗=左から二人目(高知県黒潮町)

 

来場時にはサポーターに手を振り、試合後のお見送りイベントでもサインに写真撮影にとファンサービスを欠かさない。平日には街を巡り、クラブをPR。チーム内から「こうしろう」、ファンからは「こうしろう君」と愛される姿に、吉本岳史監督も「若いが、テクニックもあるし、何よりピッチ内外で吸収しようという姿勢を買っています。経験を積めば良い選手になれる」と評価していた。

私生活では毎食、アスリートフードマイスターの免許を持つ寮母の山本志穂美社長の手料理で「健康で疲れない体づくり」に取り組む。スタミナも増し、高知UはJFL歴代4位の記録となる開幕7連勝と好発進した中で、背番号15の存在感は試合を重ねるごとに増していった。

リーグ前半の17戦を終えて14勝1分け2敗。2位に勝ち点10差と首位を快走していたが、1カ月のサマーブレイクを挟んで歯車が狂い始めた。第18節からの8戦は1勝2分け5敗で計3得点9失点。リーグ最少の堅守ではあったが、わずか8失点だった前半戦から一転、ゴールが遠くなった。

「練習から雰囲気は悪くないのに、何をやっても裏目になって」

守って相手の隙を突くチームのスタイルを、ライバルも研究してくる。「引かれた相手をいかに崩すか」をテーマに練習を積んだが、これは自分たちのストロングを崩す諸刃の剣でもある。追われるプレッシャーも重なり「チームで動けなくなっていました。僕も含めてみんなが『個人で俺が何とかしないと』『もっとうまくやらないと』と空回りしてましたね」と振り返る。

そんなとき心の支えになったのが「(よさこい祭りで使用する)鳴子の音や声援でした」と宇田は言う。再開後の9月1日、第18節のヴェルスパ大分戦では、JFLでは異例の1万1085人がホームに来場。0-1で完封負けを喫したが、これ以降も成績に反比例して観客は右肩上がり。J入会要件の『ホーム戦平均2千人』突破を後押ししてくれたことに、「ピッチに立ってて、選手冥利に尽きると思えました」。

 

▲第16節・ヴィアティン三重戦で相手をマークする宇田光史朗=左(三重県ラピスタ)

 

 

▼2位フィニッシュでJ3との入れ替え戦へ

自身が「J昇格への分水嶺」に挙げる試合がある。11月2日の第27節、敵地でのホンダFC戦だ。第24節で首位を譲ったものの、J3との入れ替え戦に進む2位を確保するために、もう負けられない終盤の正念場だった。

この試合、一度は追い付かれながらも後半、東家聡樹の決勝ミドルシュートで2-1と突き放した。6戦ぶりの勝点3を、優勝10回を誇る「JFLの門番」からもぎ取った。ボランチで出場した宇田も得意のミドルを放つなど思い切りの良さが戻り、終盤まで攻守のくさびとなった。

「みんな球際の寄せも強度も上がっていた。勝ててなくても、初心に帰れたターニングポイントになったと思います」

強敵の門番を倒さなければ、Jへの道は開けない。そんな一種の開き直りも必要だったのだろう。「あれ以降、それまでが嘘のように力が抜けて」。高知Uが目指すのは『13、14人に見えるサッカー』。チームに合流した当初から吉本監督に「(人数が多く見えるための)もう一枚になれるように」と期待され続けてきた宇田には、「この試合で、その一枚になれるタイミングが読めるようになった実感があった」。シーズン終盤にさしかかるにつれ、攻守に厚みが増していった高知Uはラスト5試合を無敗で乗り切り、16勝7分け7敗の2位で入れ替え戦の出場権をつかみ取った。

相手は、横浜FCと本拠地が重なるJ3の19位・YSCC横浜。初戦を1-1の引き分けに持ち込んで迎えた最終決戦は、慣れ親しんだニッパツ三ツ沢球技場が舞台だった。相手には、同じく横浜FCから修行中だった同期のヴァンイヤーデン・ショーンも所属。しかも、吉本監督の古巣でもある。「こんな大事な一戦を三ツ沢で、しかもYS横浜とやるなんて。まさかのまさか。こんな巡り合わせがあって良いのか」。出来すぎた筋書きに、「高知Uと横浜FCのサポーターに成長を見せられる」と心を躍らせた。

 

▲第27節でホンダFC戦に勝利し、みんなで笑顔で記念撮影(都田)

 

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