韓国機事故、専門家は鳥衝突が原因との見方を疑問視
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[29日 ロイター] - 韓国・務安(ムアン)国際空港で旅客機が着陸時に炎上して乗客乗員179人が死亡した事故で、専門家の間からは鳥が衝突するバードストライクが原因とする当局の説明を疑問視する声が多く上がっている。
韓国メディアが報じたビデオ映像によると、事故を起こした済州(チェジュ)航空(089590.KS)機はランディングギア(降着装置システム)が下がっていない状態で胴体着陸して滑走路を直進し、壁に衝突して炎上した。
航空専門家のグレゴリー・アレジ氏は「現時点では答えよりも疑問が多い状況だ。なぜ航空機の速度があれほど速かったのか、なぜフラップ(高揚力装置)が開いていなかったのか、なぜランディングギアが下りていなかったのか」と疑問点を列挙した。
ルフトハンザ航空のパイロットで航空機の安全性の専門家であるクリスチャン・ベッカート氏は、映像を見ると逆推進装置以外の制動システムの大半が作動していないようだと分析。これは「重大な問題」で、速度が速いまま着陸した原因だとした。一方、ランディングギアが格納されている状態ではバードストライクによって損傷を受ける可能性は低いとした上で、「ランディングギアは代替システムを備えており、下ろさないのは極めて異例だ」と述べた。
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韓国当局はバードストライクや天候の影響などを視野に入れて調査を進めている。
韓国国土交通省の幹部は、滑走路は2800メートルの長さがあり事故の要因ではなく、航空機が衝突した壁も基準に則って設置されているとの見解を示した。
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