1+1や10÷2など簡単な計算問題は正解できても、長い式になると答えを間違えてしまう…そんな経験はありませんか。
間違いの原因の一つとして考えられるのは、計算の順番。計算はただ左からすればよいとは限らないのです。
今回の問題に挑戦して、計算の順番ルールを確かめてみましょう。
問題
次の計算をしてください。
(9+9×9)+9÷3
解答
正解は、「93」です。
まず、どこから計算を始めるかが重要です。
次の「ポイント」で計算順のルールを確認し、どうしたら正しい答えにたどり着けるのかを見てみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「掛け算と割り算を優先して計算すること」です。
まずは、全体的な計算順のルールを確認してみましょう。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.括弧の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
今回の問題には、括弧()が登場するので、まずはここから計算します。
(9+9×9)+9÷3
このとき、「括弧の中を先に計算する」というルールを守ったことに安心して、9+9から計算してしまわないように注意してください。
<間違った計算の例>
(9+9×9)+9÷3
=(18×9)+9÷3→間違い
括弧の中には、足し算と掛け算、二つの計算が含まれていますので、ここでも計算のルールに従って、掛け算から計算する必要があります。
具体的には、次のように計算します。
(9+9×9)+9÷3
=(9+81)+9÷3
=90+9÷3
残りは足し算と割り算です。優先順は割り算の方が高いので、9÷3から計算をし、最後に足し算をしましょう。
90+9÷3
=90+3
=93
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回の問題、正しい順番で計算できたでしょうか。
括弧の中が最優先というルールを覚えていても、括弧の中の計算順を間違えてしまうと正しい答えにたどり着けません。括弧の中に複数の演算が含まれているときは、掛け算・割り算を優先することを忘れないようにしましょう。
他の計算問題にも挑戦して、計算順のルールに慣れていってくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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