【時と永遠 -トキトワ-】
■トロフィーコンプリート後の感想
販売元:バンダイナムコゲームス
(2012-10-11)
販売元:Amazon.co.jp
世界初の「HDアニメーションRPG」であり、言葉通り、動かすことのできるアニメを目指して開発されたゲーム。
最大のアピールポイントは何と言っても、キャラクターのモーションは全て手描きの2Dアニメーションで描かれている点。
ヒロインは「トキ」と「トワ」という異なる人格を持つ一国の王女。
「銃術」「剣術」「魔法」や時間を操る術を駆使して、主人公ザックとの幸せな結婚式を実現するために奔走する。
(公式サイト)
http://tokitowa.channel.or.jp/
(PV動画)
評価:★★☆☆☆
1周クリアまで 20時間 程度
昨日、「トキトワ」でググったら予測ワードに「トキトワ クソゲー」って真っ先に出てきて泣きたいw
(と、言いながら笑ってる管理人だが)
まぁ多くのプレーヤーがそう言いたくなる気持ちは十分解かるんですけどね(-_-;)
HDアニメーションRPGというのは確かに新鮮味はありますが、クオリティに不満があったり、作りが雑だったり、手抜き感が終始漂っていたりと、非常に残念な作品です。
世界初の挑戦をした事、声優がやたら強力である事、遊びやすい点、トキとトワが女神さまである点を考慮したら、何とか★の数が2つになった。あ、危ねぇ・・・(´Д`;)
■ストーリー
「世界を救う」といった定番すぎるシナリオではない点は、個人的には好感が持てた。
ヒロインのトキとトワは世界を救うためではなく、自分と主人公ザックとの幸せな結婚式を挙げるために時間を遡り、敵と戦う。
全体の流れは良いのだけれど、一貫してギャグな展開やノリ、セリフを貫き通しており、シリアスな部分は・・・そうだな、5%くらい?(-∀-;)
本当にくだらないやりとりで話が進んでいくので、そういうのが嫌い・受け入れられない人には120%向かない。
管理人は最初から最後まで笑いっ放しだったので、満足度は高いですが・・・w
■ゲーム性
ゲーム性(殆どがバトルの部分だが)は崩壊している。
まず、非常に有効な技と非常にクソで救いようの無い技の差が著しい。
具体的には、魔法攻撃の威力がおかしい。下級魔法であっても通常攻撃の50倍近くのダメージを叩き出したりする。
一方、物理攻撃の必殺技の威力は通常攻撃と変わらない場合が殆どで、むしろ余計な隙を生み出してしまうので通常攻撃してた方がマシだっつーの(゚Д゚)
要するに、敵の攻撃で潰されないタイミングを見極め魔法攻撃をブチ込むことで戦闘が成立する。
そこに戦略性があると言えば、そう言えないことも無いが、敵の攻撃方法がワンパターンでありループするので、同じ敵とは数回戦闘を行えば飽きてしまうと思う(管理人はそうでもない。
かと言って戦闘から逃亡すると結構な金額の金を落とすので、面倒でも逃げられず、結果的に退屈な時間をダラダラ過ごすハメになる。
エンカウント率を下げるアイテムもそれなりに高価なのだ(´Д`)
但し、特定の順番で属性ダメージを与えると状態異常を付与できる「ケミストリ」システムや、自キャラの能力を補助する類の技は数多くあるので、非常に強力な敵を前にしてこれらを駆使して挑むような戦闘はそれなりに面白かった。
訳:あえて低レベルで突き進んでいくと難易度が高く、やり応えがあった。
■アニメーションのクオリティ
ダメ。
管理人はアニメはあまり詳しくないので、コマの枚数のこととか言われてもよくわからないが、とりあえず主に戦闘中のキャラクターの動きは非常にカクカクしており、あまり良質なアニメであるとは言えない。
その上、使い回しが非常に多く、モブについてはモーションが1つしか用意されていない。
ついでに言うと、サブクエスト時における会話シーンでは、モブはおろか、ヒロインにさえボイスが無い。
せっかくの2Dアニメーションを前面に押し出している作品なのに、そのアニメーション部分に手抜きの感がある。
セリフの音声に口の動きが全ッ然、合っていないのも残念だし・・・。
ヒロインがカワイイのが唯一の救いである(`・ω・´)キリッ
■BGM・SE・演出
BGMはかなり良い。
明るく、のどかで、気分が上がってくるような曲が殆どだし、一方でトキとトワそれぞれの戦闘中のBGMがとてもかっこよくて、個人的にはシビれるほど好き。
どこかの動画で、「BGMとキャラ絵のやる気の差がひどい」とかいうコメントが流れて吹いた覚えがある。
まさにそれだ―!m9( ゚∀゚)
演出? トキトワには演出は存在しない。
■遊び易さは評価できる
複雑で難しいシステムはない。
次の目的地が明確に表示されており、迷うことは無いだろう。
サブクエストについてもそれは同じで、目的は明記されているし、目的の敵が出現するエリアがマーキングされたりと、とても遊びやすい。
戦闘は負けてもその戦闘の開始時からノーペナルティでリスタートすることができ、必要ならばその際に難易度を落とすこともできる。
色々と、親切な設計。
■声優が非常に豪華
声優の事は殆ど解からないこの管理人でさえ、なんと全員知ってるーゥっていう有名揃いっぷり。
■トキ 花澤香菜
■トワ 喜多村英梨
■主人公 代永翼
■ウェディ 能登麻美子
■レージョ ゆかな
■エンダ 悠木碧
■マキモナ 遠藤綾
■ビコード 杉田智和
■砂 若本規夫
■メビウス 植田佳奈
どうでもいいけど、リアルフレンドに花澤サンとキタエリの熱烈ファンがいるのだけど、彼はこのゲームには手を出していないw
何故だろう!?www(゚∀゚)
今度、追求するものとする。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
というわけで、ターゲット層が非常に狭くニッチだという点が問題。
実際、管理人のようにある程度楽しめてる人もいると思うんですよね(ごく少数だと思いますが)。
ナメたノリが許せる・ネタっぽいゲームがしたい気分・ゆるいRPGがやりたい、という人は、今一度各地のレビューを熟読した上で購入してみるのはアリではないでしょうか?
なるべく3,000円以下くらいで購入したいところです。
なお、本作についてはシリーズ化したいと、イメエポの社長が仰っていたようで。
シリーズ化だと、正気か!?
管理人としてはとても嬉しく、応援したいですねぇ(`・∀・´)
続編を作るのであれば、とりあえずもう少し予算を増やしてクオリティの底上げをし、RPGとしてのバランス調整もちゃんとやってもらいたい。
フルアニメーション表現や、ケミストリーシステムなど、面白いところを突いてるとは思うのですが、決定的に作り込みが甘すぎる。
それに尽きると思うなー(´Д`)
君が言うと素直にそう思っているのか、フォローしているつもりなのか、判断が付きにくいですね・・・。
ゲームとしてのクオリティは、まさに社長の言葉が現してましたね。
エンディングまで短くまとまってたので、キャラゲー、ネタゲーとして自分も楽しめました。
ちなみに戦闘システムは、同社開発の『ラストランカー』『ブラック☆ロックシューター』のほぼ使いまわしだったりしますよ。
一巻完結のコミック版もジャンプコミックスから好評(?)発売中です。