北海道札幌市から北西部に約60kmの位置にあり、ウイスキーの町として知られる余市町を含む5ヶ町村を管轄する北後志消防組合消防本部。この地域は道内でも積雪量が比較的多い地域であり、冬期の救急対応では雪に悩まされながらの活動を強いられる。
雪道でも安全な搬送が可能な電動ストレッチャー
同本部では救急車の更新に際し、電動ストレッチャーの導入にこだわった。従来のマニ
ュアルストレッチャーは、上下させる際に足腰に力を入れて踏ん張る姿勢をとる。積雪時にはこの動作で足が滑ることが多々ある。隊員やストレッチャーの転倒というリスクを回避するために電動ストレッチャーが不可欠。C-CABINとスペイン製電動ストレッチャー「KARTSANA」を採用することで、予算的にも無理なく導入することができた。

揺れの軽減により迅速な搬送に期待
従来は実現が困難だった「揺れの軽減」についても、C-CABINが効果を発揮した。同本部管内から直近の救命センターまでは緊急走行でも1時間ほどかかる。CPAや脳梗塞等の重症な傷病者ほど早期に病院に搬送することが望ましいが、車体の揺れの影響を傷病者に与えないためには慎重に走る必要があり、冬期においては雪の影響でさらに搬送時間がかかってしまう。C-CABINは車両構造により揺れを半減してくれるので減速も最低限に抑えることができ、その結果、今までよりも迅速な病院到着が期待できるのだ。

冬期に悩まされていた救急車までの搬送、救急車での搬送という場面も、C-CABINと電動ストレッチャーにより不安なく対応できるようになった。
その他の特徴


C-CABIN運用者の声

北後志消防組合消防本部 救急隊員の皆さん
従来車両であれば減速しても揺れ感じた段差も、一定の速度で揺れずに通過できることに驚きました。車内も広く、今まで以上に傷病者の命に対して向き合うことができます。
また、電動ストレッチャーは積雪時も安全に上下出来るため、傷病者に不安を与えずに済みます。これまでの課題が解消できる車両と装備を導入でき、非常に嬉しく思います。