大阪府守口市にある関西医科大学総合医療センターには1979年に大阪で3番目に設置された歴史のある救命救急センターがあり、3次救急症例はもちろん、救急隊が搬送先選定に難渋するような2次救急症例も積極的に受け入れている。
コロナ禍においては大阪府からの増床要請を受け、合計73床を確保して新型コロナウイルス感染症患者に対応。多忙を極める中、病院救急車を使用して入院患者やホテル療養者の搬送も数多く実施した。この際、不慣れな職員も搬送に対応せねばならず、ストレッチャーの取り扱いに苦慮する場面もあった。こうした経験をふまえ、病院救急車の更新の際に誰でも容易に取り扱うことができる電動ストレッチャーの採用を決めた。

だが、電動ストレッチャーを標準搭載した救急車は見当たらず、機種や予算などの制約が出てくるためオプションや特注で対応するのは現実的でなかった。仕様検討が難航していた中、日本救急医学会においてC-CABINの展示を目にする機会があり、まさに求めていた仕様が形となった救急車であったことから採用を決めたという。

C-CABIN採用の決め手となったもう一つのポイントが、カスタマイズの幅の広さだ。同センターでは平時の患者搬送に加え、大規模災害発生時にはDMATの出動車両としての活用も想定しており、この場合、同車は現地での活動拠点となる。そこで、拠点機能として最重要課題となる電力を確保すべく、発電機の搭載が必須と考えたのだ。

C-CABIN運用者の声

関西医科大学総合医療センターの皆さん
C-CABINは車両の走行安定性が高いために運転操作がし易く、尚且つ車内空間の広さ・活動スペースの広さに満足しております。また電動ストレッチャーを採用することで、患者様を安全・安心に搬送することができ大変心強いです。
(コメント:事務部用度課 廣瀨優也 様)