きょうの健康

ニュース 「なぜ増えない?日本の臓器移植」

初回放送日:2023年10月19日

10月は「臓器移植普及推進月間」。臓器移植法の施行から20年以上になるが、日本の移植件数は海外に比べて極めて少ない。臓器提供の数は、アメリカの100万人あたり42例に比べ、日本は0.62例。国内で移植を待つ人は16,000人になる。一方、内閣府が実施した世論調査によると死後に臓器を提供したいと考える人は約4割にも。なぜ日本で移植医療が進まないのか。提供の意思を示すにはどうすればいいのか紹介する。

放送内容

目次
  • 臓器提供 日本の現状
  • 臓器移植とは
  • 臓器移植がもたらすもの
  • 海外との臓器提供数の違いはなぜ
  • 課題①「多くの人が意思表示をしていない」
  • 課題②「家族の承諾が必要」
  • 課題③「多くの医師が臓器提供に不慣れ」

臓器提供 日本の現状

人口100万人あたりの臓器提供数

日本で臓器移植法が施行されて26年が経ちますが、海外と比べて臓器提供数が極めて少ない現状に直面しています。アメリカでは年間約1万4000人が臓器提供を行っていますが、日本は年間100人前後です。2021年の人口100万人あたりの臓器提供数(脳死後と心停止後死後の提供)で比較すると、アメリカは100万人あたり41.6例、スペインが40.8例なのに対し、日本は0.62例です。同じアジアの国である韓国の8.56例、中国の3.63例と比べても、日本の臓器提供数の少なさが際立ちます。

臓器提供したいと思うかの回答の割合
内閣府「移植医療に関する世論調査」2021年

では、日本には臓器提供に慎重、あるいは否定的な意見が多いのかというとそうではありません。内閣府が行った世論調査によると、「自分が脳死または心停止し、死亡と判断された場合に臓器提供したいかどうか」たずねたところ、およそ4割の人が「臓器提供したい」と答えました。この結果から、臓器を提供したいという意思が十分に生かされていないという課題が見えてきたのです。

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このエピソードの放送予定

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出演者・キャストほか

  • 解説いただいた専門家
    渥美 生弘
    日本臓器移植ネットワーク 理事/聖隷浜松病院 救命救急センター長