参院選(10日投開票)に立憲民主党から比例代表で立候補している辻元清美元衆院議員が9日、地元の大阪・高槻市内で街頭演説を行い、かつて国会で激論をかわした相手で前日8日に凶弾に倒れた安倍晋三元首相を悼んだ。
国会では「ソーリ(総理)、ソーリ」と連呼し、歴代首相を質問攻めにしてきた辻元氏。2020年に安倍氏が2度目の総理大臣を辞任した際には「お疲れ様でした」とねぎらい、安倍氏からは「僕も辻元さんと激論できないのが寂しい」と笑顔で返されたという。「訃報を聞き、あの笑顔が脳裏をよぎりました。心からご冥福をお祈りします」と追悼した。
安倍氏の祖父は岸信介元首相で、太平洋戦争開戦時の東条英機内閣では大臣だった。辻元氏は「私の祖父は赤紙一枚で戦争に行かされ、遺骨も見つかっていない」とし、「戦争に行かせた側の孫と、行かされた側の孫が、国会で激論をかわす。これが民主主義です。テロ、暴力に屈しません」と断言。聴衆から拍手を浴びた。
昨秋の衆院選では落選し、くら替え出馬。「もう一回、国会に帰してください。強い野党が必要です。もし、ロシアに強い野党があれば、プーチン大統領は戦争を思いとどまったかもしれない」と声を枯らし、今回の選挙運動を終えた。