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くまクマ熊ベアー  作者: くまなの
クマさん、新しい依頼を受ける
872/872

848 クマさん、二度襲われる

「なんだ。これは」


 地面に転がった男たちは自分たちの足に巻き付いた土を見る。

 引っ張って、取ろうとするけど取れない。

 わたしの魔法は簡単には壊せないよ。


「確認だけど、どうして、わたしたち襲ったの?」

「俺たちは盗賊だ。物を奪うのは当たり前だろう」


 それにしては、弱々しい盗賊だ。

 盗賊って言ったら、がたいがいい男だったり、目つきが悪かったり、ナイフを舐めたり、そんな感じだ。

 なのに、目の前にいる男たちは弱々しい。

 小娘二人なら、奪えると思ったのかな。


「つまり、盗賊に扮して、わたしたちを処理するつもりだったわけね」


 マーネさんは納得した表情をする。

 そうじゃないと、くまゆるとくまきゅうがいるのに、襲うとは思えない。


「わたしを殺せば、薬師の悪事を裁くことはできないからね」


 死人に口なしってことだ。

 マーネさんが王都に戻って、薬の成分とか調べたり、薬師のことを調べさせる指示を出す手筈だった。

 でも、マーネさんが王都に戻ることができなければ、何もできずに終わる。


「残念だけど、わたしには心強い護衛がいるのよ」


 マーネさんは、わたしに視線を向ける。

 少し恥ずかしいけど、そう言ってくれると嬉しい気持ちがある。


「俺たちは殺しはしない。物と金を奪うだけだ」

「確かに、薬を奪われたら、証拠が消えてしまうわね」


 とりあえず、証拠の薬だけでも奪い返そうとしたのかな。


「まあ、どっちにしても襲ってきたんだから、変わりないわ」


 マーネさんは地面に倒れている男に近づく。


「洗いざらい話せば、情状酌量もあるわ。素直に話したらどう?」

「さっきから、嬢ちゃんは何を言っているんだ」

「しらばっくれてもダメよ。あなたたちが命令でわたしを襲ったんでしょう」

「……?」


 男たちの反応は鈍い。


「あなたたちに命令をした男の名前をいいなさい」

「俺たちが嬢ちゃんたちを襲った理由は、ここを通ったからだ」


 わたしとマーネさんは顔を見合わせる。

 男たちは知らないの一点張りだ。

 コルボーについて、口は割らない。

 なら、ここは脅迫するまでだ


「くまゆる、くまきゅう、美味しい肉があるよ」


 わたしの言葉にくまゆるとくまきゅうが倒れている男に近づく。


「この男なんて、肉付きがいいんじゃない」


 わたしは近くにいる男に目を向ける。


「くぅ~ん」


 くまゆるが男に目を向ける。


「や、やめろ、近寄るな!」


 男は逃げようとするけど、縛られているのでイモムシのように這いずって逃げようとする。


「とりあえず、腕の一本食べてみる?」

「「くぅ~ん」」


 くまゆるとくまきゅうは男の前で涎を垂らす。


「本当に、嬢ちゃんたちがなにを言っているか分からないんだ」


 今まで数多くの口を割らしてきたくまゆるとくまきゅうに食われる恐怖に対抗するなんてすごい。

 でも、ここにいるのは一人だけじゃない。


「くまゆる、くまきゅう、それとも他の肉がいい?」


 わたしの言葉にくまゆるとくまきゅうが別の盗賊を見る。

 そして、味見するように盗賊を舐める。

 その度に盗賊は顔を引き攣らせるが、誰一人、口を割らない。「知らない」「金が欲しかったんだ」と言う。


「もしかして、家族を人質に取られているとか。弱みを握られているとか」

「ユナ、あなた頭がいいわね」


 人の弱みに付け込んで、命令をさせる貴族とか、この手の定番だ。

 だから、言うことができないし、逆らうこともできない。


「わたしたちが助けてあげるから、本当のことを言いなさい。これ以上は罪が重くなるわよ」


 マーネさんは優しく問いただす。


「本当に知らない。金に困ってやったことだ」


 ここまで忠誠心が高いのもすごい。

 もしかして、コルボーは本当はいい人だったとか?

 実際、わたしはコルボーって人には会っていない。

 でも、リディアさんたちが嘘を吐いているわけがないし、そもそもエストさんの赤いボツボツはコルボーって薬師の薬のせいだったし。

 う〜ん、分からない。


「マーネさん、どうする?」

「予想外ね。こんなに口が堅いとは思わなかったわ。自白剤でも使うしかないかしら。でも、使えば廃人になるし」


 マーネさんの独り言に盗賊は震えている。


「分量を調整すれば。でも、この忠誠心だと、精神力も高いだろうし、多めに使わないとダメ。でも、そうなるとやっぱり廃人に……」

「ちなみに自白剤って、持っているの?」

「もちろん、あるわよ」


 なんで、そんなものを持ち歩いているかな。


「誰か、飲んでみる?」


 マーネさんは盗賊に尋ねるが、全員、首を横に振る。

 誰だって、廃人にはなりたくない。


「自白剤を飲ませるにしても、ここでは面倒だから、とりあえす、馬車に乗せて、街に戻りましょう」


 面倒だけど、王都に戻るより、街のほうが近い。


「許してくれ、襲ったのは、今回が初めてだ」

「本当だ」


 万引きとか、泥棒とかが捕まったときに、犯罪者が言うセリフだね。

 初犯なら、許されると思って。


「家には妻と子供が」


 これも定番だ。

 同情を誘って、許してもらおうとする。

 この世界には妻と子供がいる男の人なんて、たくさんいる。

 罪を犯していい理由にはならない。


「許してほしかったら、本当のことを話すことね。そうすれば、情報提供者として情状酌量の余地があるわ」

「だから、俺たちは誰にも頼まれていない」


 そこまでコルボーに義理立てることなのかな。

 やっぱり、弱みを握られているのかな。


「ほら、馬車に乗りなさい」


 マーネさんが男たちを馬車に乗せようとしていると、くまゆるとくまきゅうが街道を見ながら「「くぅ~ん」」と鳴く。方角は街へ向かっている道だ。


 なにか来る?


「この子たち、なんだって?」


 何度も経験しているので、なにがあったか分かったマーネさんが尋ねてくる。


「もの凄い速さで、こっちに人が向かってきているって」


 探知スキルには街の方角から、こっちに移動する人の反応が5つ。

 移動速度が速い。


「馬に乗っているみたい」

「ここを見られるのは面倒ね」


 男たちを縛り上げて、馬車に乗せている。

 この状況を見たら、どっちが悪人か分かったものじゃない。


「どうする?」

「まあ、疑われたら説明すればいいでしょう」


 現状で、何かができるわけでもない。

 そう決めると、走ってくる馬が見えた。


「急いでるみたいだね」


 緊急事態なのかな。

 どんどん、近づいてくる。

 人数は5人。


「いたぞ」


 馬に乗った人たちが、わたしたちの前で止まる。


「クマの格好した女と、女のガキが一人。間違いないみたいだな」

「追いついたみたいっすね」

「もう少しで、怒られるところだった」

「酒を飲んで、寝坊したお前たちのせいだろう」

「いや、俺たちが起きたとき、リーダーは寝ていたでしょう」

「俺はいいんだ。お前たちが、俺を起こさないで、誰が起こすんだ」

「ひでえ」


 笑いが起きる。


「でも、間に合ったようでよかったっすね」

「ああ」


 男たちがわたしとマーネさんを見る。


「ねえ、マーネさん。もしかして……」

「そうみたいね」


 マーネさんは後ろを振り返り、わたしたちを襲った男たちを見る。


「ごめんなさい。勘違いしていたみたい」


 マーネさんは小さくペコリと頭を下げる。


「おい、ガキども。昨日、コルボーさんの店から奪った薬を出しな」


 あ〜、名前を言っちゃったよ。

 やっぱり、こっちが本物だ。

 後ろにいる男たちは偽物だった。

 盗賊に偽物って言うのもあれだけど、わたしたちが待っていたのは、目の前に男たちのほうだ。


「あれは、ちゃんとお金を払って買ったものよ」

「それじゃ、選びな。素直に薬を出して、家に帰るか。俺たちに痛い目にあってから家に帰るか」

「そんなことして、いいと思っているの?」

「コルボー様の指示だから、大丈夫さ」

「それと、金を持っていると聞いたぞ」

「ええ、持っているわ」


 マーネさんはわざわざ見えるようにお金が入った小袋を男たちに見せる。


「それを寄越しな!」


 男たちが襲ってくる。

 わたしはマーネさんの前に入る。

 くまパンチ、クマパンチ、熊パンチ、ベアーパンチ。

 4人の男たちが吹っ飛ぶ。

 残った一人が吹っ飛ばされた男たちをみて、慌てて剣を抜く。


「近寄るな!」

「近寄らないと、薬とお金は奪えないよ」


 まるで、わたしたちが襲っているみたいになっている。

 先に襲いかかってきたのはあなたたちでしょう。

 とりあえず、くまパンチをして、最後の一人も吹っ飛ばしておいた。

 最近、つまらないものを殴ってばかりだ。

 わたしは倒れている男たちを土魔法で縛り上げる。


「それで、あなたたちがコルボーの指示で、わたしたちを襲ってきた人で間違いないわよね」

「知らん」


 さっき、コルボーの名前を言っていたよね。

 ああ、面倒くさい。


「くまゆる、くまきゅう」

「「くぅ~ん」」


 くまゆるとくまきゅうも、分かっているようで、涎を垂らしながら、男たちに近づく。


「4人いるから、美味しそうな一人を食べちゃっていいよ」

「俺は不味い。食うなら、他の4人を……」


 リーダーっぽい男が4人を見る。


「俺みたいな痩せっぽちよりも、肉付きがいい、こいつのほうが……」


 痩せや男が太った男をみる。


「俺は脂っこくて、不味い。それなら、筋肉質のこいつのほうが……」


 太った男が筋肉質の男を見る。


「俺の筋肉は硬い。それなら、普通のほうが……」


 特徴がない普通の男を見る。


「いや、そこの嬢ちゃんは一番美味しい肉と言った。俺は普通だ。それなら……」


 普通の男がリーダーと呼ばれた男を見る。

 しかも見ているのは、普通の男だけではない。痩せた男、太った男、筋肉質の男だ。


「確かにそうだな」

「リーダーが一番いい」

「いつも美味しいものを食っているから、きっと肉も美味い」


 4人はリーダーを見捨た。


「ふ、ふざけるな! それを言うなら、コルボー様だろう」

「確かに」


 リーダーの言葉に4人が頷いている。

 まるで、コントを見ているようだ。

 マーネさんもわたしも呆れるように見てしまった。



あけましておめでとうございます。

長いもので、クマ、11年目に突入ですね。

今年も、クマをよろしくお願いします。

前回、お伝えしたとおりに、次回の投稿は遅れます。


※PASH UPにて「くまクマ熊ベアー」コミカライズ130話(12/27)公開中(ニコニコ漫画123話公開中)

※PASH UPにて「くまクマ熊ベアー」外伝22話(12/27)公開中(ニコニコ漫画17話公開中)

お時間がありましたら、コミカライズもよろしくお願いします。


【くまクマ熊ベアー発売予定】

書籍20.5巻 2024年5月2日発売しました。(次巻、21巻予定、作業中)

コミカライズ12巻 2024年8月3日に発売しました。(次巻、13巻発売日未定)

コミカライズ外伝 2巻 2024年3月5日発売しました。(次巻、3巻12/20発売日予定)

文庫版11巻 2024年10月4日発売しました。(表紙のユナとシュリのBIGアクリルスタンドプレゼントキャンペーン応募締め切り2025年1月20日、抽選で20名様にプレゼント)(次巻、12巻発売日未定)


※誤字を報告をしてくださっている皆様、いつも、ありがとうございます。

 一部の漢字の修正については、書籍に合わせさせていただいていますので、修正していないところがありますが、ご了承ください。

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