「故郷、高島市の未来に想うこと」 フランチャイズチェーン「鰻の成瀬」山本昌弘社長に聞く【第1回】  | タカシマ未来チョイス has loaded

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高島市の「未来」を考えよう!

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2024.11

「故郷、高島市の未来に想うこと」 フランチャイズチェーン「鰻の成瀬」山本昌弘社長に聞く【第1回】 

    鰻の成瀬

    ここ近年で、このお店の名前を耳にした人は多いのではないでしょうか。

    2022年に横浜に1号店を出店して以来、わずか2年間で全国に300店舗にも広がった鰻を専門としたフランチャイズチェーン店です。

    このチェーン店のトップにたつのが、フランチャイズビジネスインキュベーション株式会社 山本昌弘社長

    飲食事業の経験が全くないない中、圧倒的な勢いで事業展開を実現し成功を収めた山本社長の発想・経営手腕は、今や各業界から注目の的です。

    その山本社長の故郷が、ここ高島市

    1983年に生まれ中学生まで高島市で育ち、高校卒業後はイタリアへ語学留学。帰国後は一般企業に就職、その後2020年に独立しフランチャイズビジネスインキュベーション株式会社を設立し、2022年鰻専門のチェーン店「鰻の成瀬」を出店してからの勢いは前出の通り。

    さらに今年に入ってから、「生まれ育った故郷を何とかしたい」という思いから本社住所を東京青山から高島市へ移転。高島市を東京も2拠点を精力的に往復しながら、今度は“よもぎ蒸し”をコンセプトとしたフランチャイズチェーン「aUN(あうん)」の事業展開を図ろうとしています。

    「鰻の成瀬」に引き続き、また新たな事業でフランチャイズ業界に新しい風を吹かせ席巻しようとする山本社長。

    ご自身のご経歴から、今後の事業展開、また故郷である高島市の未来についてなど、ざっくばらんに語っていただきました。

    そんな山本社長とのお話を3回に分けてお届けします。

    10年振りの故郷を見て……

    ――「生まれ育った故郷を何とかしたい」と思われたきっかけは何だったのでしょうか?

    事業を進めていく中で、その目的というものを持ちたいと考える時間があって、そのタイミングで10年振りに高島に帰ってくることがありました。そのとき、湖西線が1時間に1本になっていることにまず驚き、さらにかつて暮らしていた街が「ものすごくさびれたなぁ」という印象を強く感じたことが発端です。

    なんか街の衰えのようなものを感じて、それが自分の父親の姿とも重なって「親孝行しなきゃ」みたいな感覚を覚えたんです。そうしたら、今の自分だったらこの街に何かしてあげることができるかもと思って、この高島をなんとかしていくことを事業の目的の一つとしました。

    ――高島市にはいつまでいらっしゃったのでしょうか?

    高校が市外で寮生活でしたから、僕自身が高島にいたのは中学卒業までです。高校を卒業してからはイタリアに留学しました。

    ――なぜイタリアに留学されたのですか?

    純粋に海外への憧れがあったからです。当時、『あいのり』とか『ウルルン滞在期』といったテレビ番組の影響もあって、外の日本以外の世界を見てみたい、と純粋に思っていました。

    イタリアを選んだのは、母親がオペラ歌手でして、日本とイタリアを行ったり来たりしていたからです。イタリアという国が小さい頃から身近でしたし、母親のいるイタリアへの留学であれば、父親も安心ですしね。

    帰国後はそのまま就職しました。

    ――大学への進学とかは考えなかったのですか?

    中学のときに自分より賢い子がいて、どう考えてもこれは勝てない、と思った時に勉強で人と競うのをやめました。僕って負けず嫌いなところがあって……(笑)。

    なので、勉強はもういいから自分の興味を持ったことを素直に追いかけよう、と。

    ――それで「外の世界を見てみたい」という純粋な思いを叶えたわけですね

    そうです、そうです(笑)。

    常識を疑う先に、枠を超えた面白い世界がある

    ――先ほどは、勉学では勝てなかったとおっしゃられながらも、2年間での300店舗ものフランチャイズを展開させるなど、FC業界では見事にトップを走っておられると思うのですが、事業を急成長させたポイントはどこにあるのでしょうか?

    ありがとうございます。

    そうですね、素直に「消費者が求めているものは何か」というところから逆算したビジネスを考えたからだと思います。飲食業界は一般的に廃業率が高いといわていますが、それって勘違いしているのではないかなと思ったんですね。廃業率が高いのは、お客様が本当に求めているものは何かを考えてビジネスモデルがつくられず、ただ、分のやりたいこ自とだけをやっている経営者が多いだけではないか、と。

    例えば、「おしゃれな店で高いお金を払っていい食事をしたい」というお客様と、「少々荒削りでもいいからコスパがいいも食事をしたい」というお客様のどちらが多いといえば、おそらく圧倒的に後者だと思っています。実際に食事している最中でも接客のことをずっと考えている人っていないと思うんですよ。だとしたら「接客をもっとよくしなきゃ」と深く考えなくてもいい。ひょっとすれば接客サービスやお店の構えなども、もっとシンプルにできるのに常識は逆の方向に行っていなだろうか、と思うわけです。

    「鰻の成瀬」は、まさにこのような考え方から始まっています。だから、これで「負けるわけがない」とも思っていました。

    ――「負けるわけがない」点をさらに具体的にいうとどんなことでしょうか?

    まずオペレーションが他と比べて無茶苦茶軽い、味もそれなりに美味しい、そして値段も他の鰻に比べて断然安い。

    これはもう勝算しかないでしょ、という感じでした(笑)。

    実際に、1号店のオープン前にアルバイトの人たちを全員集めて「成瀬は日本一のチェーン店となっていくからね」とも言っていましたね。

    ――なるほど! 山本社長の考え方は、いつもそのような感じなのですか?

    そうですね、多くの人が口にする常識や一般的に「そうだ」と言われていることに対しては、とにかくまず疑問を持ちますね。「本当にそうなのか?」と。

    だから、「それって本当に大丈夫?」と周りが言っているときこそ逆に「チャンスあり!」って思います(笑)

    (第1回終わり)

    一般的な常識を、そのまま鵜呑みにせずまず疑ってみる

    そんな視点が、枠を超えた発想を生み出し2年間で300店舗も事業展開させた実績につながっていることが頷けます。

    次回は、そんな山本社長が、今度は高島市をどのように盛り上げようとしているのかそのお考えについてお届けします。

    ー第2回へ続くー

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