高島市の「未来」を考えよう!
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2024.11
「故郷、高島市の未来に想うこと」 フランチャイズチェーン「鰻の成瀬」山本昌弘社長に聞く【第2回】
「鰻の成瀬」で発展させているその事業を、故郷の活性化へと繋げたいと目標を持った山本社長。
前回はご自身経歴から「鰻の成瀬」創業時のお話をお伺い、ほんの一部ですが山本社長の戦略眼らしきものがうかがえました。
フランチャイズ業界のまさにトップランナーとのいえるポジションにいる山本社長が、高島市を今後どのように盛り上げていくのか。そのお考えについてさらに詳しく語っていただきました。

高島の街を楽しくする資源は豊富にある
――「一般的な常識をまず疑ってみる」と常に考えておられるからこそ、枠を超えた発想が生まれ、これまでに行動につながっていくことがよくわかりました。ところで、今後は故郷である高島市をどのように盛り上げようと思っているのでしょうか。
盛り上げていくには、やはりエンタメ的な要素も必要だと僕は思いますね。これまでに行政も色々な取り組みはされたかと思うのですが、それでも盛り上がらないのはエンタメ的な要素が不足しているからだと思います。
人間って生きていくうえでのモチベーションとして「楽しむ」ということは大きいことですし欠かせません。だから、エンタメ要素は大切だと思っています。
そういった意味では、高島市にはエンタメ的に盛り上げられるような場所がたくさんあると思います。
――例えば、具体的どのような場所があげられますか?
そうですね、例えば、メタセコイヤ並木道。
ここで野外映画祭とかしたら無茶苦茶映えるのではないかと思います。初年度は無料にしてまず人を集める。ただし、無料ではあるけど参加条件として映画祭のことを必ずSNSで発信をしてもらう。
そうすれば翌年にはさらに人が呼び込めるでしょうし、そこから入場料も取っていける。そのように単発なことではなく継続的にどう収益化していくかということを考えて、高島市が持っている観光資源を生かしたイベントなどをもっと増やしていけば若い世代の人たちも注目すると思うんですね。
こんなおしゃれで面白いことする街だったら、外へ出ていった人でも帰ってみたくなるような気持ちに繋げなれるのではないかと思います。
そのほかにも、近江今津駅前になる名小路商店街というのがありますが、ここでもイベントができるなと思っています。ほぼシャッター街になっていますが、日本一短いアーケード商店街ですし、そこを誰が一番に走り抜けるか、みたいなイベントの発想もあります(笑)
――フランチャイズ拡大だけでなく、街づくり戦略もここまで考えられているとなると、これからの高島市で開かれるイベントが楽しくなりそうですね。
そうですね、なんだかんだと色々と思いつきますね。だから、早いことをこういったイベントなどを実現していきたいなとも思っています。
――このほかに事業面で高島市と何か連携するようなお考えはあるのでしょうか。
鰻の成瀬で扱っているお米を高島市で作れないかと、県側とも話し合いの場を持つなど、具体的な動きをし始めています。
農業のことなので、しばらく時間がかかるかとは思いますが、実現していけば月間100万から200万PVある成瀬のホームページや、各店舗にポスターなどを高島産米のことを紹介することで高島市の知名度も上げられます。

――それは農家さんにとってもアピールになりますね。
はい、おっしゃる通りです。
農家さんも今は跡取りがいなくて廃業したり、休耕地も増えたり困っておられます。その一方で、農業をしたいという若者が増え出しているとも聞いています。こういったことが刺激となって、若い農家の担い手が増えていけばとも思います。実際に、来週には高島市の農家さんとも打ち合わせをする段取りを組んでいて、そこには20代の方も参加されるようなことを聞いています。
お米だけでなくて、それこそ今から立ち上げるよもぎ蒸しサロン「aun」で使うよもぎだって休耕地とかで作ったらいいわけですよ。
――まさにMade in Takashimaですね。
僕がこれから広げていくフランチャイズチェーンの素材や原材料を、高島市で作っていくようなことで産業を生み出して広げることも、事業の目的を果たすことになると考えています。
――それこそ、これをモデルケースにしたら日本各地の地方都市に横展開ができそうですね。
ぜひ、それをフランチャイズにしましょう!(笑)
(第2回終わり)

「街づくりもフランチャイズにしてしまおう!」
取材の最後は、まさにフランチャイズ業界のトップランナーらしい言葉でしめくくられた山本社長。どんな質問に対しても気さくに様々なことをお話しくださり、とても楽しく取材をさせていただきました。
そして、この取材には、実は少しおまけがあって、山本社長のほかに「鰻の成瀬」日本橋店オーナーである内藤さんという方もおられ、お二人のやり取りから「鰻の成瀬」が急成長した「もう一つの要因」を強く感じました。
最終回となる第3回目は、取材後記という形でその内容についてお届けいたします。
ー第3回へ続くー