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芸人の生き様は多種多様。お笑い劇場に通ってナマの漫才やコントを見ることが大好きなフリーライター・若林理央が、今後に期待の高まる若手芸人にインタビューをする連載です。生い立ちや知られざる裏話、お笑いに対する思いをたくさん語っていただきます。
読めば必ず気になる芸人ができるはず。ときに熱く、ときに笑いにあふれたエピソードが満載です!

バラエティ

ビキニ写真集が即完売のマユリカ、千鳥からの“ライブスカウト”に歓喜した過去と意外な目標

SNSでの感想
ふたりの目標は「今」の延長線上にある 撮影/近藤陽介
目次
  • 見取り図ファンからの認知で人気が加速!? ラジオも好評
  • 同期が売れても悔しさゼロ、霜降り明星のM-1優勝にはあ然
  • 千鳥にほめられ感激、見取り図とは食事にも誘われる仲に
  • マユリカの“コント風漫才”は自然な流れで誕生した
  • 大切なラジオ番組の初イベントに手応え。今後の目標は──

 世間が漫才コンビ・マユリカの爆発的な人気を知ったきっかけは、男性芸人初のビキニ写真集『Perfect!!』が即完売したときでした。同期にたくさんの有名人がいるなかで独特の魅力を放つ、マユリカならではの功績です。ラジオ番組でのMCや劇場でネタをするようになってからのことを聞くと、阪本さん・中谷さんの個性がより浮き彫りに。東京に進出したあとの目標についても聞きました。

(ふたりが3歳で出会ってからコンビを組むまでのヒストリーや下積み時代の思い出は、インタビュー第1弾で詳しく語っていただいています→3歳で出会った漫才コンビ・マユリカ、東京進出!「今まで揉めたことがない」意外な理由

見取り図ファンからの認知で人気が加速!? ラジオも好評

──発売後、すぐに完売したおふたりのビキニ写真集『Perfect!!』、どのページもすてきですね……!

中谷さん(以下、中谷)いや、すてきではないでしょ!!

阪本さん(以下、阪本):カメラマンさんがプロなんですよ。ラジオのノリで出したんですけど、初版も重版もすぐに売り切れて関係者一同、驚きました。

中谷さんお気に入りのページには、グラビアアイドルのようなふたりがいた 撮影/近藤陽介

──この写真集がきっかけで、マユリカの人気を知った人も多そうです。

中谷:タイミングがよかった気がしますね。

阪本:写真集の完売もですけど、おれらの人気が出たのには、いろいろな要素があったと思いますね。見取り図さんのMDC(YouTube「見取り図ディスカバリーチャンネル」の略称)にたくさん出させてもらって、見取り図さんのファンの方々が知ってくださったことも大きいです。

中谷:見取り図さんには仲良くしていただいてるし、本当に感謝してます。

阪本:あとは、'21年7月からポッドキャストのラジオ番組「マユリカのうなげろりん!!」(ラジオ関西。以下、うなげろりん)が始まったこともあって、最近、ファンの方から「ラジオ聴いてます」と言っていただけることも多いですね。

同期が売れても悔しさゼロ、霜降り明星のM-1優勝にはあ然

──マユリカはNSC大阪33期、黄金期と呼ばれる期ですよね。仲がいいとおっしゃっていたコンビ(※インタビュー第1弾参照)、ビスケットブラザーズ、男性ブランコ、コロコロチキチキペッパーズ、ニッポンの社長ケツ、ZAZY……一般オーディションで入った方も含めると、霜降り明星も同期ですね。

中谷:おれらが当時の吉本興業の若手劇場「5upよしもと」(以下、5up)に所属になってからほどなくして、コロチキ(コロコロチキチキペッパーズ)がキングオブコントで優勝したんです。(結果を出すのが)めっちゃ早いですよね。

阪本同期が優勝して悔しいとかはまったくなくて、100パーセント「びっくり!」でした。「えっ!そんなことあるんや」って。

中谷:うん、そうやね!

阪本:霜降り(霜降り明星)も毎月いっしょに新ネタライブやってたんですよ。吉田たちさん、からし蓮根、霜降り明星、マユリカの4組で。だから、霜降りが'18年のM-1で優勝したときは、なおさら「こいつら本当に優勝したんや……」って、あっけにとられました。

阪本さんの話を聞くときの中谷さんはいつも楽しそう 撮影/近藤陽介
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千鳥にほめられ感激、見取り図とは食事にも誘われる仲に

──5upがなくなってから東京進出までの間、おふたりが所属していたのは「よしもと漫才劇場」ですね。どちらの劇場にいたときでもいいので、印象に残っていることはありますか?

阪本びっくりしたのが、所属して間もない超若手のライブに出ていたら、千鳥の大悟さんが急にやって来て。「ネタやってたな、おもろかったな」って言ってもらえて、千鳥さんと笑い飯さんの大喜利ライブに呼んでいただけたんです。その当時、千鳥さんは大阪で活躍されている大先輩だったんですが、袖でおれたちのネタを見てくださっていたらしくて。

──芸歴に関係なく評価されたんですね……!

阪本:本番は緊張してガチガチやったけど、めちゃくちゃうれしかったですね。

中谷:そうやな。あと日常生活でおれが印象に残ってるのは、楽屋で見取り図の盛山(晋太郎)さんがいろいろな遊びをしてたことやな。段ボールでスロット台を作ったり、野球やったり……見ていても楽しかったし、若手みんな混ぜてもらえてうれしかったし。最近はMDCへの出演だけじゃなくて、見取り図さんにごはん誘っていただけることもあります。

阪本:おれもですね。ごはん中はネタの話とかじゃなくて雑談する感じです。

マユリカの“コント風漫才”は自然な流れで誕生した

──阪本さんはどうやってネタを作っているんですか?

阪本:アイデアがわいてくるとかではなくて、新ネタライブが決まると、この日、何時までにどのくらいネタを決めないといけない、ということがわかるんで、そこに向けて新ネタをひねり出してる感じです。

 具体的に言うと、例えばまず、“場所は美容室”といった設定を決めて、設定に合ったボケを考える。そのボケがウケそうやなと思ったらそこからネタを展開させて作りますけど、ウケそうなボケが出ないときは、めっちゃ時間がかかります。でも、やらなあかんので必死に間に合わせてますね。

漫才の話になるとキリッとまじめな表情になる阪本さん 撮影/近藤陽介

──マユリカはお互いに漫才中のキャラがあり、そのキャラに扮(ふん)しながら漫才をしますよね。それはいつからやり始めたのですか?

阪本:キャラ設定は漫才をし続ける中で決まっていきました。何回か「しゃべくり(漫才)も作ってみたら?」とアドバイスをもらったんですけど、しゃべくりってどう作るか、おれ自身がわかってなくて。

中谷:うんうん。

阪本:マユリカの芸はいわゆる“コント風漫才”なので、しゃべくり漫才ができる人、すごいなあって思ってます。NSCで1回目のネタ見せをしたときにやったのが漫才で、そこそこウケたので、それから漫才が多くなりました。最初がコントやったらコント師になってたかもしれないし、「おれらは漫才師でいこう」って決めた覚えもなくて、自然と漫才師になっていった感じですね。

中谷:うんうん。

──中谷さんが阪本さんの言葉一つひとつに肯定的な反応を返している、これがマユリカの心地よいスタイルなんだなと、見ていて思いました。おふたりが憧れている芸人さんは?

中谷学生のときずっと見ていたブラックマヨネーズさんです。

阪本さまぁ〜ずさん、おぎやはぎさん、くりぃむしちゅーさんです。関西出身のコンビならチュートリアルさんなんですけど……こないだ共演してるから、恥ずかしくて。

中谷:ははは。でもマジはマジなんよな。

阪本:媚(こ)びているみたいで恥ずかしい。共演できたのはうれしかったです。

 あとは、よしもと漫才劇場なら、同じく春に東京進出するロングコートダディさんが憧れです。キングオブコントもM-1グランプリもファイナリストになってるし。同期のビスブラ(ビスケットブラザーズ)も、漫才もコントもおもろくて、どちらもできる人はほんますごいです。

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大切なラジオ番組の初イベントに手応え。今後の目標は──

──中谷さんは芸人になってうれしかったことは何ですか?

中谷:今月、故郷である神戸で、うなげろりんの初イベント「マユリカの初イベりん!! ~神戸から鼻にぶつかりワオッ!くさっ!!~」を開催したんです。

──おお! ラジオのイベントは珍しいですね。

中谷スポンサーのついてないラジオやのに2年やらせてもらって、イベントもできて楽しくて。ラジオでやっているコーナーや、ネタも披露して。

阪本ファンの方が700人くらい来てくださったんですよ。おれら、ライバルは誰かって聞かれてもピンとこないんですけど、うなげろりんより面白い芸人のラジオ番組があるって聞いたら、その芸人のことをライバルやって感じるかもしれないですね。

──東京進出されたら、ますます活躍の場が広がると思います。今の目標を教えてください。

中谷:今より少しずつメディアに出て、いろいろな人に知ってもらいたいですね。コロチキとか霜降りとか、同期が先に東京進出してるのは心強いです。M-1グランプリも、優勝を目指すというよりファイナリストになって、マユリカを知っている人が増えたらええなあって感じです。

阪本:おれは知ってもらいたいというより、うなげろりんのテレビ版をやりたいですね。自分の好きなことを自由にしたいんで、地上波とかゴールデンタイムとかじゃなくて、大阪ローカルで知ってる人だけが知ってるような、ちっちゃい冠番組がいいです。

──今まで聞いたことがない目標! この記事の読者の中にはマユリカを生で見たことがない人もいると思いますが、メッセージを贈るとしたら?

中谷ラジオなどのメディアで知っていただいたら、おれたちの人柄とかわかると思うんで、よかったらうなげろりん、聴いてみてください。

阪本:むずかしいなあ。ファンの方には「いつもありがとうございます」ってお礼を言いたいんですけど、知らない人に「単独ライブ来てください」とか「ラジオ聴いてください」とまでは思わなくてそれ言ったら、おれ重くないですか?

中谷:はっはっは(爆笑)。

阪本:あんまりメッセージとしてよくないかもしれないですけど、気が向いたときに偶然マユリカに出会ってハマってくれたら、それで充分です

中谷:ははは、まあね。活躍の幅が広がるように頑張ります。

「無理して見なくていいです。どこかで知ってもらえたら」と話すふたり。とはいえ、今後の活躍から目が離せない! 撮影/近藤陽介

(取材・文/若林理央)


【PROFILE】
マユリカ ◎NSC大阪校33期生の阪本と中谷による漫才コンビ。2011年に結成。'18年「第7回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、同年 「M-1グランプリ2018」敗者復活戦、'20年「第9回ytv漫才新人賞決定戦」決勝進出、'22年 「M-1グランプリ2021」敗者復活戦に出場。'23年3月をもってよしもと漫才劇場を卒業し、4月から東京のヨシモト∞ホール所属になることを発表。ファースト写真集『Perfect!!』が完売し、大きな話題を呼んだ。

◎オフィシャルファンクラブ「うなぱっちん!!〜いっちょあがり〜」→https://www.mayurika-official.com/
◎中谷さんTwitter→@YutaNakatani
◎阪本さんTwitter→@sakasaka_ss
◎Podcast「マユリカのうなげろりん!!」Twitter→@unagerorin
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