受験に合格…なのに「大打撃」 冬をしのいでも…春の“壁”
また、卒業や入学などを控える春を前に、さらなる支援の必要性も訴える。
渥美さんがひとり親家庭とやりとりをする中では、“すべり止め”の学校を受ける経済的な余裕がないことから、受験する学校を、▼学力レベルを下げた1校に絞る、▼受験を諦めるといったケースもあったという。
子どもが無事に合格しても、入学にあたって買い揃えなければならない物が多く、「喜ばしいことなのに、大打撃。もうどうしたらいいの」と嘆く親もみてきた。
キッズドア 渥美さん
「新入学を控えている場合、大きなお金が動く春を前に不安を抱えてしまう家庭が多いです。収入が少し増えてしまうと受けられる奨学金が返済不要な『給付』から『貸与』になってしまうことも。
奨学金を受け取る前に入学金を支払う必要があり、多くの家庭では、何かしら(奨学金以外)の借入でまかなうなど負担も大きいです。ひとりで踏ん張る親たちが安心して子育てできるような支援が必要です」