福岡町村会詐欺、元事務局次長らに有罪判決 地裁
福岡県町村会職員らの詐欺事件で、詐欺罪に問われた同会の元事務局次長、田中剛佑被告(70)と元業務課参事、天野敏哉被告(49)の判決公判が14日、福岡地裁であった。杉本正則裁判官は「だまし取った金を県幹部らの接待に使うなど地方行政をゆがめた」として、両被告にいずれも懲役3年、執行猶予4年(いずれも求刑懲役3年)を言い渡した。
町村会を巡っては、詐欺事件の捜査の中で県幹部への接待が発覚。今年2月には、福岡県の前副知事、中島孝之被告(68)が県の後期高齢者医療制度の運用に関し、同会側に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったとして、収賄容疑で逮捕、起訴された。同会前会長で添田町長、山本文男被告(84)らも贈賄罪で起訴されている。
中島被告と山本被告らの初公判は6月9日に福岡地裁で開かれる予定。