間違いやすい「平均」の概念
ある鳥の生息数を調査したところ、最初の1年間で3/2倍になり、次の1年間で8/3倍になり、次の1年間で2倍になったとする。このとき、それら3つの数を掛け合わせると8になり(3/2×8/3×2=8)、3年で8倍になったことがわかる。これを1年あたりの増加率にならせば、
8=2×2×2
となるので、「3年間を平均してみると、1年間に2倍になっている」と考えるのが正しい理解である。誤答の例としてよく見られるのは、3/2 と 8/3 と 2 を足して、その結果を3で割ったものを平均だと考える間違いである。
クラスの生徒の平均身長のようなものとは異なって、「往復の平均速度」や「何倍の成長」に関する「平均」は、「全体をならす」という一般化した概念から「平均」を理解しておく必要がある。
これらの平均に関しても、「アッ、そう言えば、そんな平均の話を聞いたこともあったな」という大人も少なくないだろう。