名取市中3自殺未遂 いじめとの関連再調査する委員会初会合
2023年、名取市の中学校で当時3年生の男子生徒が自殺を図って大けがをしたことについて、保護者からの申し入れを受けていじめとの関連を再調査することになり、市の教育委員会が新たに設置した第三者委員会の初めての会合が21日開かれました。
2023年12月、名取市の中学校で当時3年生の男子生徒が自殺を図って大けがをし、市の教育委員会が設置した第三者委員会でいじめとの関連について調査が行われていましたが、「男子生徒への聞き取りが行われないなど公平公正な調査とは言えない」として保護者が調査のやり直しを求めていました。
男子生徒は、2024年8月、聞き取りが行われないまま病気で亡くなりました。
市の教育委員会は、これまでの調査が十分ではなかったとして、すべての委員を入れ替え医療や福祉、法律などの分野の5人の専門家でつくる新たな第三者委員会を設置し、21日、初めての会合が開かれました。
この中で、委員長に選ばれた鎌田健司弁護士が「事案を十分に解明し、できるだけご家族の意向を踏まえながら調査を進めたい」とあいさつし、市の教育委員会から▼重大事態発生までの事実関係と背景についてや▼再発防止について調査するよう諮問を受けました。
会合のあと、鎌田委員長は「まずは早い段階でご家族などから話を聞きたい」と述べ、可能であれば次回、2025年2月に開く委員会で聞き取りを行う意向を示しました。
(再調査までの経緯)
▼2024年1月 名取市教育委員会は「重大事態」と認定し、いじめとの関連を調べるため小中学校の元校長やスクールソーシャルワーカーなどを委員とした第三者委員会を設置。
男子生徒の保護者や代理人の弁護士によりますと、男子生徒は、特に中学2年生のころから悪口を言われたり、筆箱を隠されたりするなどいじめが激しくなっていたと感じていたほか、中学校の教員から無視されることなどもあったと話していたということです。
しかし、第三者委員会では男子生徒や保護者への聞き取りが行われないまま調査が進められました。
▼2024年7月 保護者が市の教育委員会に対して「公平公正な調査が行われているとは言えない」として、第三者委員会の委員を一新し調査をやり直すよう求める申し入れを行いました。
▼2024年8月 男子生徒は聞き取りが行われないまま病気で亡くなりました。
▼2024年8月下旬 市の教育委員会は、「男子生徒の心情面に配慮して聞き取りを行っていなかった」と説明したうえで、第三者委員会の委員を一新し再調査する方針を明らかにしました。