カスタマーレビュー

  • 2015年5月10日に日本でレビュー済み
    二年前に購入してゐながら長らく読むのを中断してゐた本書を今回改めて読み直して何とか本日読み切る事が出来ました。筆者・高山正之氏の「変見自在」シリーズに感銘を受け、瞬く間に第一弾から第五弾までと関係著書を読み漁ってゐましたのが、二年前突如読み進めなくなってしまったのでした。歴史や外交等について辛口正論の氏のコラムに共感するものの何か得心し辛いものを感じ始めたやうなのでした。今回読んで分かったのは、氏が論じる左翼や外国批判のコメントが豊かな教養を前提とした高度な領域に踏み入った内容であるためそんな簡単に断定コメントしていいのかとか、もう少し自分なりに裏付け確認して置かないと不安になってしまってその先に行くのに臆病になってしまってゐたのであります。今回の掲載のコラムで言へば、「在日特派員はクズばかり」の所でニューヨーク・タイムズの歴代在日特派員名とエピソードを次々挙げるのです。デビッド・サンガー、ニコラス・クリストフ、ハワード・フレンチ、ノリミツ・オオニシ、マーティン・ファクラー、ヒロコ・タブチ。南ドイツ新聞はボルグ。ウォール・ストリート・ジャーナル東京特派員。さういった外人特派員をヨイショする岡本行夫。これらは、すべて日本を呪ふのか罵倒するのかといった見当違ひ甚だしい記事を書いて来た列伝とも言へるのであります。さうメディア・リテラシーを高めるための名コラムが満載されてゐるわけで、それに見合った読者になって行く必要も一方で求められゐたわけであります。氏独特の簡潔な大急ぎの要約コメントに堪へられなければ読者失格です。題材で言へば、私はシナ朝鮮は十分クリア出来たのですが、欧米白人の嫌みについては未だ不十分であったので多少難儀が続いたわけでした。欧米人の行動には、人種差別といふ前提のバイアスが何重にもかかってゐるのですから、今回の読みでその部分の氣づきを得て真の理解への第一歩になりましてしっかり高山氏に付いて行かうと思ひ直してゐる現在です。日本といふ世界を悪魔的に描く言論者に果敢に斬り込んで行く高山氏の氣概に心からの共感エールを送るものであります。
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