イスラエル、ガザ病院での作戦「終了」 240人拘束
【エルサレム=共同】イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤにあるカマルアドワン病院で240人以上の「テロリスト」を拘束し、作戦を終了したと発表した。世界保健機関(WHO)は「北部にあった最後の主要病院の機能が停止し、地域に残る7万5千人の命が危険にさらされている」と訴えた。国際社会の非難が強まるのは必至だ。
イスラエルメディアは、イスラエル軍のハレビ参謀総長がガザでの軍事作戦拡大に備えるよう複数の部隊に命じたと報道。軍は北部ベイトハヌーンで作戦を始めたと明らかにした。ガザの停戦交渉が難航する中、イスラム組織ハマスへの圧力を強める狙いがある。
停戦交渉を仲介するカタールはハマスの政治部門幹部ハイヤ氏が率いる代表団と首都ドーハで協議したと明らかにした。
WHOによると、カマルアドワン病院周辺ではこの1週間で、医療従事者5人を含む50人が死亡した。イスラエル軍はハマスが病院を指揮所として利用していたと主張し、病院長も拘束。パレスチナ通信などは軍が病院に放火したと伝えた。
世界食糧計画(WFP)は、ガザの住民200万人以上が食料や水にアクセスできない状態だと懸念を示した。
ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以降、ガザ側の死者は4万5400人を超える。