最終回は誘導員をめぐるルールの明確化だ。本来、誘導員が退避するのは上昇した選手が誘導員に前輪を差してからだ。ところが、400バンクの場合、選手に動きがないにも関わらず、誘導員早期追い抜き禁止ゾーンの赤板で自動的に退避させるケースも目立つ。急に先頭に立たされた選手がペースを落としてスローになる。これではスプリントレースだ。本来、競輪競走は徐々にペースが上がるもの。しっかりと誘導ペースが上がって、仕掛ける選手の意思を確認してから誘導を退避させるべきだ。

もう1つ。7車立てになって斜行、蛇行が増えてレースが荒っぽくなった。これは3分戦の場合、悪くても5、6番手が取れてまくりやすくなったから、それを阻止しようと先行ラインのけん制が増えた。4倍以下とギア倍数の上限を設けたが、私に言わせればまだまだ、大きいと感じる。とっさの動きにバックを踏めず、前に突っかけて落車も増えた。お客さんの車券が紙くずになるだけではなく、選手生命にも関わることだ。斜行、蛇行のルールを厳格に見直すべきだ。合わせてギア倍数の上限も下げた方がいい。

そうすると、思わぬ副産物も生む。確実に若手が台頭するだろう。ベテランになれば回転力が落ちるもの。軽いギアを高速で回せる若手が躍動するはずだ。脇本雄太の優勝で幕を閉じた先日の競輪祭、正選手108人のうち20歳代は21人。25歳以下に絞るとたった6人。プロスポーツの世界で、これは異常だ。ギア倍数を下げれば、業界の活性化を呼んでまさに一石二鳥だ。(おわり)