東北大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進宣言
2022年4月5日、創立115周年・総合大学100周年を迎える東北大学は「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)推進宣言」を発しました。
1913年に日本で最初の女子大学生を受け入れた東北大学は、当時、今で言うところの「ダイバーシティ」推進の先端にありました。これは、日本で3番めの帝国大学(当時)として設立されたために、多様性のある優秀な人材を集めるため、旧制高校卒業生以外にも受験資格を与えるという、初代総長、澤柳政太郎の方針に基づくものでした。
実際に女子学生が入学したのは、第2代総長、北条時敬の折。詳しくは下記の記事を御覧ください。
実際には、1913年以降に女子学生が入学するようになるのは、1922年の法文学部設置後のこととなりますが、理学、工学が強い大学として、理系における女性活躍には、その後、だいぶ時間がかかりました。
東北大学で本格的にダイバーシティへの配慮が取られるようになったのは、2001年の男女共同参画委員会の設置からです。当時、ジェンダーギャップ解消についてリーダーシップを取ってくださったのは辻村みよ子先生でした。
このような施策の効果もあり、女子学生比率や女性研究者比率は徐々に向上してきました。
しかしながら、まだまだ解決すべきギャップは存在します。また、「男女」だけではない多様性にも配慮すべきであるという観点から、昨年は大規模な学内アンケートを実施しました。これらを受けての「東北大学DEI推進宣言」なのです。
ここで重要なポイントは、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」とはせずに、「DEI」とした点です。この「エクイティ(公正性)」という言葉には、ジェンダーギャップや無意識のバイアス等への配慮が必要であるという立ち位置によります。つまり「多様な人々を混ぜたらおしまい」ではないのです。
実際、海外ではDEIを用いているところが多いようです。例えば、本学が連携している大学の1つである米国ワシントン大学では以下のようなサイトが構築されて、DEIを推進しています。
これからのDEI推進活動では、男性側にも配慮します。例えば、本学は今年度より「男性の育児休業取得促進」について、国の基準より一歩進んだ制度を設置しました。
また、COVID-19対応をきっかけとして現在、強力に業務のDX推進を推し進めていますが、テレワークやフレックス制度の活用は、育児との両立について、男女どちらにとってもメリットがあると考えています。
また、工学研究科では、独自のプロジェクトとしてDEIを推進される方針を強く打ち出しました。
この中でも目玉は「女性限定公募」による教授5人の採用です。しかも、それぞれの女性教授に1名の助教が配置されるというのです!
このようなアクションが学内や他大学に広がってほしいと願います。
なお、6月20日には本学創立115周年・総合大学100周年記念事業としてシンポジウムを開催予定です。追って詳細をお知らせいたします。
DEI推進の中心となる男女共同参画推進センターにDEI推進宣言を掲載しています。



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