国際卓越研究大学第一号の船出
11月8日に東北大学は「国際卓越研究大学」第一号の認定を受け、さらに1ヶ月余、12月24日に「研究等体制強化計画」が正式に認可されました。このことによって、ようやく、日本で初めての「大学ファンド」の仕組みを使った新しい体制整備を進められることとなりました。(サムネイルは広報室より提供されている東北大学片平キャンパスの本部棟の画像)
24日午前中にあった阿部文部科学大臣の記者会見のあと、午後に東京にて本学の記者会見が行われ、司会を務めました。冨永総長ご発表の資料を改めて見直して、仙台は、慶長の大地震の後の震災復興事業として、伊達政宗の命を受けた支倉常長の遣欧使節団が17世紀初頭にローマ法王拝謁の旅に出た、という国際性のある土地であったことを思い出しました。
国際卓越研究大学の全体計画としては、何か1つ大きな研究所を構築するようなものではなく、3つの建学の理念に基づき、あらゆる方向に関して目を配ったものとなっている。
計画の中でいちばん大事に考えているところは、人材です。国際的に活躍している研究者を呼び込むこともありますが、若手の育成に関しては、これまでより「学際科学フロンティア研究所(FRIS)」での経験をさらに発展させることや、研究支援人材を手厚くすることを計画しており、すでに研究支援人材の公募なども開始されています。とくに、若手の独立ポジションを中心とした「ユニット制」への移行を想定しています。
最初の計画に含まれておらず、冨永総長体制となって立てられたのはSiRIUS医学イノベーション研究所という、若手臨床医研究者(フィジシャンサイエンティスト)のインキュベーション機関。こちらは来年4月の開始を予定しています。
医学現場の課題を的確に捉え、実践的かつ効果的な解決策を見据える臨床医。SiRIUSでは、若手の臨床医研究者「フィジシャン・サイエンティスト」が研究に専念できる環境を提供するとともに、東北大学病院の各診療科との連携体制を通じて、若い斬新な研究シーズを実用化へとつなげる支援を行います。卓越したメンター・チームのもとで、我が国の未来を切り拓くトップクラスのフィジシャン・サイエンティストを育成し、真に価値あるイノベーションの創出を目指します。
計画には学生教育の改革も含めています。国際的に活躍できる大学院生を育て、留学生も最終的には40%となることを目指しています。学部生については、新たに「ゲートウェイカレッジ」としての入試を行い、学部の留学生比率も高めます。最終的にはすべての学生の選抜を、学部ではなく大学としてアドミッションオフィス(AO)で行う計画になっています。
大学のガバナンスを担う学内メンバーや運営方針会議も国際化されます。Chief Global Officer (CGO) としてはフランスのリヨンの大学群(INSA-Lyon)の副学長、Marie-Pierre Favre先生が着任予定となっています。Favre先生はこれまでより東北大学とINSA-Lyonの連携プロジェクトで本学に関わってこられた縁の深い方です。
英語のプレスリリースは以下になります。
申請から約2年(その準備はさらに前からでしたが)かかった国際卓越研究大学の計画認可ですが、これでようやく船出となります。皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。



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