改めて考える「イコラブの女性人気」②(終)
テーマ:イコラブを語る
こんにちは。
長くなりそうですので、いきなりですが前回の続きです。女性であるまゆぴぴさんがイコラブの女性人気を考察された以下動画を採り上げ、そこで語られていた内容に私なりの補足をして参りました。イコラブの女性支持の高さは私も色々な現場で目の当たりにしており、まゆぴぴさん動画で語られていた内容についても頷けるものでした。
ところで「この逆」は何故一般的では無いのでしょうか?女性が女性アイドルに嵌まるのであれば、男性が男性アイドルに嵌まってもおかしくないところ、その割合は限定的に留まっている印象です。この点は男性である私もある程度自信を持って語れる分野であり、今回はその背景を考察しつつ、逆説的にイコラブの女性支持の実態につき、より深く追求してみたいと存じます。なお、前提となる性別の趣向、性差の一般論は前回記事のとおりですので、宜しくご了承願います。
そもそもですが、男性が男性に憧れることは希有なのでしょうか?これについては、自信を以て「No」と言えます。これは自分が男だから断言出来ます。前記事で書いたとおり、大リーグの大谷翔平選手は本当に格好良くて、男でも惚れ惚れしてしまいます。アーティストも然り。私が最高に格好良いと思っているのは、氷室京介さんです。これは今も昔も変わりませんね。中学生の時、当時BOOWYのボーカルだった「ヒムロック」を見た時、その格好良さに稲妻が走りました。ですから、そのヒムロックが「ライブハウス武道館へようこそ!」との名言を刻んだ武道館での公演が沁みた訳です。あの氷室が踏んだステージに、イコラブちゃんが立っているんだと。
※若かりし頃の「ヒムロック」。恥ずかしながらこの髪型もマネしようと試みました。
そう言う訳で、同性への憧れについては男性も女性同様に成り立ちます。しかしながら、男性にあっては、憧れの対象が男性アイドルには向かい辛いのが現状。その背景として先ず考えられるのは、ここまで例示したとおり、スポーツ選手やアーティストなど、アイドル以外の憧れ対象が多い事が挙げられます。そう言うと、「いや女性だって、アスリートやアーティストはいるでしょ」との反論が想定されます。もちろんその通りなのですが、存在感としてはどうでしょう。
スポーツ選手に関して言えば、常時開催されているメジャースポーツの「プロ野球」「Jリーグ」は男性活躍の場です。国民的盛り上がりを見せる「WBC」「FIFAワールドカップ」も然りですね。「ソフトボール日本代表」「なでしこJAPAN」がクローズアップされるのも、悲しいかな4年に1回で、女性アスリートが注目される度合いは、男性アスリートと比較して少ないのが実情です。アーティストも同様で、素晴らしい女性アーティスト、ボーカルが居る事は言うまでもありませんが、「カリスマ」まで昇華させているのは少ないかと思います。つまり、女性は同性に共感する対象が限定される一方で、男性は本能的に備わる「より強い」存在への憧れとも相俟って、存在感の強いスポーツ選手やアーティストに流れてしまい、アイドルには興味を抱かない一面があるのです。
そうした意識的な要因に加えて、構造的な問題もあります。それは1事務所による寡占です。ここでぼやかしても仕方ないのではっきり言いますと、「ジャニーズ寡占」の現状ですね。女性アイドル界にあっては48,46に代表される「秋元グループ」が現在は一大勢力ではあるものの、それ以外にも「ハロプロ」、「スタダ」(ももクロやエビ中)、そして「イコノイジョイ」(指原グループ)もあります。更には「たかねこ」「ふるっぱー」等の新興勢力もあり、個人の趣向に合わせて選べる幅の広さがあります
そこにあって、男性アイドル界は「ジャニーズか」「それ以外か」の二択のみ。しかも後者は極めて少数派で、そこを推そうとするとかなりの覚悟が必要です。加えてジャニーズ事務所に付きまとう所属する少年達への性的加害の噂と、それをまともに報じない大手メディア。その辺りに闇を感じてしまうんですよね。ビジネスの汚い裏側と言うか・・・。日頃、実生活でそうしたビジネスの実態に辟易としている男性にとって、夢を追う存在となり得ないとも言えるのです。
しかしながら、これは総論であって、個別事例に落とし込むとジャニーズ所属であっても全てが男性忌避に繋がるかと言えばそうでもありません。まゆぴぴさんも例示されている「TOKIO」は確かに男性人気も高いです。キンキこと「Kinki Kids」も然り。自分も女房の付き合いで「嵐」のコンサートに足を運んでいたら、その魅力に嵌まった口です。昔懐かし「mixi」で、嵐コンサートの参戦記を書いていた時代もありましたよ。大野くんや二宮くんとか歌上手ですからね。何よりエンターテイメントとしてもジャニーズコンサートは、性差なく酔いしれる事の出来る非日常の世界でした。
※この現場も行きました(2009年12月:東京ドームでの「5×10」コンサート)
とは言え、「ジャニーズ」の有り様を、先ずは認めなければならないところが大きな壁。それに加えて、男性が男性を応援するマイノリティ感が次の壁として存在します。女性が女性アイドルを応援する事、男性が男性アイドルを応援する事。世の中に「男性」「女性」と言う2つの性差だけが存在する事を前提とすれば、一見それは同義かと思えますが、正直な皆様の肌感覚として如何でしょうか?
最近でこそ、その存在を認知されつつある「同性愛」ですが、女性のそれに対して男性の同性愛はまだ世間的認知が進んでいないと思われます。「百合」は美しいけど、「ホモ」(世間認知の現状を踏まえて、蔑視表現を敢えて使わせて頂きます)はどうかなと言う部分ですね。この点については昔ほどの忌避感は無いものの、男性同性愛に対しては依然として拒否的な見方が多く、それだけに男性の同性アイドルへの応援を露わらに出来ない事情が伺えるのです。
ここまで男性が男性アイドルグループを応援する事例が少ない点について背景を考察しましたが、この裏返しがイコラブの女性支持の多さと言えそうです。つまり、女性アイドルグループが女性の憧れの対象となりやすい(アスリートやアーティストの存在感が男性と比較して相対的に希薄)ところ、女性が女性を「好き」になる事への抵抗感も男性ほどには強くない。そして「少数寡占」ではないため、個人の趣向に合わせて、色々なグループを比較検討出来る中、前回記事で挙げたような理由でイコラブが女性に選ばれていると言えそうです。
※約2年前(2021.5)「全部、内緒」茨城公演の様子。女性ばかり・・・
ところで、ノイミーとの比較ではどうでしょうか。ノイミーも以前と比べればかなり女性ファンの割合が増えたとは言え、イコラブほどには至っていないのが現状です(先日の「対面お話会」でもファン層の差を感じました)。なぜ、イコラブの方が女性からより支持されているのでしょう?
これを正確に推し量るのは難しいです。グループの有り様や運営姿勢、更には衣装への拘りは両グループとも共通ですから、ここに差異は見出せません。そうなるとメンバーのパーソナリティの違い。どちらかと言えば「おっとり長女」でネガティブ気質が多い印象のイコラブに対して、「活発次女」でアクティブ且つコミュ能力の高いノイミーと言う印象があります。敢えて言えば、この違いがファン層を微妙に違えているのでしょうか。仮に女性ファンの多くが、自分達と同様に「弱さ」と戦っている健気な姿に共感を抱いてイコラブを応援しているとしたら、この仮説は相応に成り立ちそうです。
歌唱スタイルの違いも挙げられそうです。瞳の哀愁ある歌声や、「いかりんぐ」の可憐な歌唱を軸としているイコラブに対して、なんかちゃんとももきゅんのツインヴォーカルが力強く青春を歌うノイミー。そう言えば以前は「私」目線のイコラブ、「僕」目線のノイミーと言われたものでした(最近はそうとも言えなくなっていますが)。この辺りの世界感の違いが、女性ファン割合にも影響していそうです。もっとも、前述のとおりノイミーもかなり女性ファンが増えてきましたから、いずれはこの違いも無くなる可能性はあります。なお、ニアジョイはまだ見極めるには早く、今後の活動次第と言えましょう。
以上、「まゆぴぴ」さんの動画をベースに、イコラブの女性人気の背景を2回に渡って考察してみました。私の主観も多分に入ってはいますが、なるべく客観的に現状を捉えたつもりです。
「女性ファンが多い=正しい・偉い」と言う訳ではありませんが、メンバーも同性に支持されるのは嬉しく、活動のモチベーションに繋がっているでしょう。我々男性ファンも何だか嬉しいですよね。自分達の応援するグループが同性には忌み嫌われているとあっては悲しくなりますが、イコラブはその逆ですから。現場も華やかになりますからね。ある程度、現場の治安維持にも繋がる一面もありそうです。前回記事で書いたとおり、男性は女性にカッコ良く見られたいとの本能がありますから、女性が多い現場での振る舞いも紳士的になるのです。
昨年の「イコノイジョイ2022」。夜の「シャッフルパーティー」でイコラブが「チョコメラ」衣装で現れた際の女性歓声は凄まじいものがありました。まだ表立っては声出しが許されていない状況下であったものの、そこかしこから悲鳴にも近い女性の歓声があがり、中には感情がぐちゃぐちゃになったのか泣き出す女性ファンの姿すら見られたのです。今年も同じ地で合同コンサートがあります。自分の心の中で、「この楽曲カバーを、このメンバーでやったら女性ファンは爆湧きするんだろうな」と考えているシーンがいくつかあります。今年は遠慮無く声が出せそうですから、そうなった時の女性ファンの反応が楽しみでもあります。
もっとも、自分自身が湧きまくって周りを冷静に観察する余裕は無さそうですけど(笑)。
これからも女性も、男性も安心して応援出来るイコラブ現場であって欲しいものです。(終)







