<回顧2024>大学のハラスメント 被害者救済の視点不可欠

 早稲田大大学院の学生だったときに指導教員からセクハラを受けたとして、2019年に大学と教員を訴えた詩人の深沢レナさん。大学と教員に計99万円の支払いを命じた今年2月の二審判決が確定し、4年8カ月の裁判について深沢さんに聞いたインタビュー記事を4月の紙面に掲載した。取材で「大学を安全な場所にしたい」と話した深沢さんは翌日、「大学ハラスメント対策検証プロジェクト」立ち上げの記者会見を行った。
 来年度中に各大学のハラスメント対応や被害実態を調査し、対策を同省に要望する。文科省は23年6月に国立大学を対象にセクハラを含む性暴力防止の取り組み状況調査を実施。同年9月に加害者の厳正な処分などを求める通知を出したが、プロジェクトに参加する後藤弘子千葉大教授は「対策は進んでいない。特に被害者への適切な対応が抜け落ちている」と指摘する。...
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