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養介護施設での虐待、過去最多に 県内20件 高齢者虐待は計203件 23年度 沖縄
この記事を書いた人
宮沢 之祐
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2023年度に県内で高齢者虐待と判断された203件のうち、養介護施設の従事者による虐待が前年度の11件から20件に増え、過去最多となった。養介護施設従業者の虐待についての相談・通報も過去最多の52件だった。県地域包括ケア推進課が27日、発表した。
虐待があった施設の内訳は「住宅型有料老人ホーム」15件、「通所介護等」4件、「特別養護老人ホーム」1件だった。虐待を受けたのは79人で、うち53人は身体的拘束を受けていた。
虐待発生の要因(複数回答)では「経営層の虐待や身体拘束に関する知識不足」「職員研修の機会や体制が不十分」「職員の知識・意識の不足」が多く挙がった。20件のうち3件は過去に虐待があった施設だった。
通報・相談をしたのは施設職員が22件で最多。次いで元職員と家族が各8件だった。通報・相談の増加について同課は「施設で虐待への意識が高まった」とするが、内部通報がないと発覚しない現状も浮かび上がる。
一方、養護者による虐待は183件。虐待を受けた人の性別は女性が79・5%を占めた。
虐待していたのは息子(74人)、夫(55人)、娘(26人)妻(9人)など。虐待者の年齢は70代が最多の45人(23・4%)で、60代以上が全体の58・8%だった。
(宮沢之祐)
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