プロテイン・ドリブン 【#63】
ブルガリアン・スクワット
あまりにも怠惰に過ごしすぎた数年を反省し、トレーニングを再開。あらゆる意味で手っ取り早く仕組み化できるので、パーソナルトレーニングに頼る。個人的信条として健康に直結するものには投資を厭わない。心身の安寧が仕事のベースになるのであれば、節約の前に、向上を目指したい。
トレーニングを続けていると、副産物として悪習慣が改善されていくのに気づく。健康に気を配るようになるから、自然と摂取する酒量も減る。筋肉の生成はもちろん、睡眠にとって間違いなく害となるからだ。気づけば、“プロテイン・ドリブン”な生活にシフトしていく。
平日の午前のうちにトレーニングを済ませ、テルマー湯にこもる。パーソナルを挟まなかった日は、テルマー湯に併設されているジムで軽く有酸素トレーニングをこなし、そのままサウナへ雪崩れ込む。サウナの中で抱えている案件のうち、構成が固まり切っていないものに対し、進め方のイメージを固める。とりあえずワンセットだけ回して、デスク作業。一通り作業に区切りがついたら、再びサウナに戻って休憩と瞑想に励む。終日利用すれば、値段は気にならない。
フリーランスの自由と貧困
プロテイン・ドリブンな生活に移行すると、一食ごとに神経を巡らせて、補給できる栄養を正確に把握するようになる。コンビニであれば組み合わせが豊富なので困ることはない。一方、出先で済ませるとなると、店選びが意外と難しい。
最近、自分の中でラインナップに加わった一つがリンガーハットだ。リンガーハットの食べるスープは麺が入っておらず、野菜とタンパク質を一気に摂取できる。合言葉は「低糖質+高タンパク」。
サウナに行かない日は、いつも通りルノアールにお邪魔するか、新規の作業スペースを開拓する。ある日、『バガボンド』(電子版がない)が無性に読みたくなったので、漫画喫茶に行ってみた。基本的に個室仕様なので、それなりに作業に集中できる。一方で、自分はある程度開けた空間でかつ、周囲に人がいた方が持続的に集中できるタイプの人間なのかもしれない気づきがあった。
久々に日本に帰ってきて仕事を再開すると、フリーランス一年生になったような、初心に帰った心持ちを楽しんでいる。
そういえば、リクルートを退職し、フリーランスになった直後にこんなnoteを書いていた。もう6年も前か。
このときはまだ気づいていなかった。圧倒的自由は、同時に貧困である性質について。自由は絶えず、空白を埋める圧力を生み続ける。何事も自分で決定しなければいけない認知的負荷は無視できない。フリーランスは「退屈」という強大な敵と常に対峙し続けなければならないのだ。
そもそもフリーランスで生きていくのは難易度が高い。自らに値付けし、案件をソーシングし、リソース/ポートフォリオマネジメントをし続けなくてはならない。だから、10年以上続けている人はみんな尊敬に値する。
本が“小型鈍器”と化すとき
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ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。
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