公認会計士論文式試験に於ける武蔵理論の類推適用可能性-「訓ゲチ式」Googleスプレッドシートを活用した非人道的勉強法
Interviewer:「狙撃の秘訣は?」
Simo Häyhä:「習熟だ。」
注) 本記事は12月短答合格者あるいは論文過年度生が令和7年度公認会計士試験・論文式試験において「全科目」で「科目合格レヴェル(偏差値56以上)」の成績を「確実に」叩き出すための「非人道的」方法論をまとめたものであるため、時間的に制約のある5月短答合格者や、合否ギリギリのスリルを味わいたいというバグった効用関数をお持ちのリスク愛好的受験生の方々においては、いいねリツイート後にブラウザをそっ閉じすることを推奨する。また、筆者の本試験成績、開示答案については下記の記事を参照されたい。
零:はじめに
〜🎵(けたたましく鳴り響く起床ラッパの音)
お早う諸君。帝国勅許計理士・監査審査会第3師団団長、訓練されたゲチ🟰ピエロこと訓ゲチだ。この度令和7年度公認会計士試験・第1回短答式試験を突破し、新しく入団したrookieの諸君、ひとまずcongratulationsだ。血で血を洗うような、非常に厳しい戦いであったかと思う。
戦場は良い。射撃練習では味わったことのない武者震い、鼻腔を満たす砂塵と血の匂い、サイレンサー越しに耳朶を打つ乾いた銃声、数分前まで談笑していたはずの上官や戦友の死。その経験の全てがお前らを強くする。鏡を見てみるが良い。半年前とは面構えが全く違う、精悍な顔付きをした1人の「兵」がそこにはいるはずだ。
一方、先の令和6年度公認会計士論文式試験の戦禍で深い傷を負い、来年こそはと再起を誓ったveteranの諸君。ファイティングポーズを崩さない限りお前らはまだ負けていない。そもそも合格が1年遅れたから何だというのか。「こちとら精神は3年遅れだし1年くらいは瑣末事」のメンタリティで一笑に付して毎日ガシガシ(某川穂高?)臥薪嘗胆、来年こそは必ずや合格の栄華を手中たらしめろ。
さて、この度集まってもらったのは他でもない、第3師団伝統の「新兵訓練」を貴様らヒヨッ子共に施すにあたって、その心構えを伝授するためである。脅すつもりはないが第3師団の新兵訓練は毎年過酷を極め、遵法精神とは無縁の非人道的とも言えるスケジュールの下で実行される。生半可な覚悟で臨んだが故に再起不能の廃人状態となった者も後を絶たない。これだけは覚えておけ。戦場では誰もお前を助けてはくれない。強いて言うならばお前が勝手に助かるだけだ。新兵訓練に於いては日々の鍛錬を惜しんだテイカー気質のマゾヘコ野郎から淘汰されていくということをゆめゆめ忘れるな。覚悟はいいか野郎共、返事はYesかYes, sirだ。せいぜい注意事項を聞き漏らさないようにケツの穴をかっぽじってよく聞いておけ(普通に汚い)。
壱:「まず、武蔵理論とは…何か(ネットリ」
各科目の具体的な学習方法に移る前に、「訓ゲチ式」基本理念の根幹をなす武蔵理論(Acme,2021)について解説せねばならないが、紙幅の都合上、詳細な内容は各自Acmeの論文「予備試験最強戦術『武蔵理論』」を参照して頂くこととして、ここでは端的な要約に留めておこう。すなわち武蔵理論とは、自動車教習所演習ソフト「ムサシ」になぞらえて、ただひたすら教科書を読むことなく過去問を解き続けることで試験に合格してしまう最強戦術のことをいう。
※追記 「予備試験最強戦術『武蔵理論』」は2024年12月現在絶版となっているが、特別ルートではまだ入手可能である。
なぜ、この授業も聞かずに今までろくに受験勉強を経てこなかったような地頭のやつらがやすやすと合格最低点9割の最終試験突破できているんだ。なんで高卒の友人は大型車運転できてるんだ。いろいろ考えた結果授業を聞かないDQNが一体どこで勉強しているのかを私は研究することにした。世間一般では頭が悪いとされる層でも受かる試験の攻略法を彼らから盗めば京大法学部の私は自動車免許試験において圧倒的なアドバンテージを得られると考えたからだ。そこで教習所の待合室で朝から晩まで人間を観察して気づいたことが運転を終えたDQNたちが熱心にあるパソコンの前に向かっていく様だった。とてもじゃないがパソコンが似合うようではない長いネイルをしたお姉ちゃんや金髪チリチリパーマの職人っぽいオッサン、勉強が得意には見えない彼らが一心不乱にマウスをポチポチする先に「ムサシ」は有った。
自動車教習所に行ったことがない人の為にお伝えしておくと、ムサシとは効果測定や修了検定前に自動車教習所のパソコンで解けるマルバツ問題のサイトで、一般的に教科書を読まずにこれをひたすら繰り返せば自動車免許は通過できると言われている。このときに追い越しが出来るか、追い抜きは大丈夫か、警笛を鳴らして良いのかなどが肢別で出てきてひたすらパソコンの前でマルバツを過集中していくうちに気づいたら解きながら暗記事項を習得し、過去解いた似たような事例から応用問題にも適応できると言う優れものだ。
当初、武蔵理論は予備試験短答式への適用がもっぱら想定されていたが、実証研究により司法書士試験、センター世界史、簿記2級、TOEIC等、ペーパーテストの形式をとる様々な選抜試験でその効果が覿面であることが確認されている。「過去問」という回転教材から転じて「条文ムサシ」「短問ムサシ」「判例六法レールガン」等の派生系も次々と開発されており、この理論の持つ無限の可能性には日々驚愕の念を抱くばかりである。
ここで話を公認会計士試験に戻すと、確かに短答式試験では武蔵理論が有効であるという「事実」は、つい最近まで受験者であった諸氏にもお分かりになっていただけると思う。公認会計士短答式試験においてはコンパクトサマリー回してWeb問題集を一心不乱にポチポチすることが「最適解」であるとのコンセンサスがすでに取れており、CPA会計学院ディプロマミル日吉校の自習室でタブレットに向かって過集中する受験生の姿は武蔵理論が想定するDQNのそれと何らの差異もないはずだ。
さて、ここで一つの疑問が生じる。「論文式試験においても武蔵理論は適用可能なのか?」という問いだ。確かに、論文式試験では肢別から記述へのパラダイムシフトが起こる以上、武蔵理論を直接適用することは不可能であるようにも見える。しかし、公認会計士論文式試験は見かけこそ格調高い「論述問題」の形式をとってはいるものの、本質的理解を捨象したいかにも「短答的」な脳筋勉強法でボーダー超えはおろか大台とも言える「総合偏差値60over・100傑入り」を高い再現性で達成できることは本官がすでに実証済みである。ここで、武蔵理論の趣旨が「本質的理解は後回しにして兎にも角にも打席に立ち、斗いの中で強くなる」ことにある以上、武蔵理論は公認会計士論文式試験に類推適用可能であると言えよう。(余談ではあるが「斗」は「闘」の簡字体として全共闘で使用されており、これによると発狂界隈公認評論家・岡田斗司夫は「斗いを司る夫」となるわけである。いくら何でもいかつすぎないか。)
思うに、短答式試験では高スコアを叩き出したものの論文式試験で成績が振るわない受験生の特徴は、論述問題を何か高尚なモノだと勘違いした結果アカデミア学問厨と化し鉤括弧理解(笑)に努めようとして回転数が圧倒的に不足してしまっているだとか、大学受験でロト6しかしなかったが為に論述問題という形式にそもそも抵抗があり短答式と同じような勉強法で足りるということに気づいていないだとか、そういったところであろう。
「論文式試験では制度趣旨の本質的な理解が必要!短答式試験と同じような勉強法では通用しない!ポケット論証集のみの使用は推奨しない!」と宣う講師をしばしば見かけるが、絶対に耳を傾けてはいけない。これは受験生と長期的契約関係を形成しようと目論む予備校の悪質なプロパガンダである。
いいか、これだけは覚えておけ。お前らはクオリアの伴わない出来損ないの哲学的chatGPTだ。決して自我を持つな。お前らの役目は一心不乱に論証ディープラーニングして試験会場で統計的に妥当性が高いと推測される文字列を無難に生成することだけだ。
有名な哲学論考のひとつに、「中国語の部屋」というものがある。「中国語の部屋」とは、中国語が全くわからない英国人を部屋に閉じ込めて完璧な翻訳マニュアルを与え、部屋の外から中国語で質問を投げかけたならば、外観上部屋の中にいる英国人は中国語で完璧に返答できているように見えるが、果たしてネイティブの中国人と同じレベルで中国語を理解していると言えるのか、という問題である。
この論考は、アメリカの哲学者ジョン・サールがチューリングテストへのアンチテーゼとして考案した思考実験で、AIには意味論的・言語学的な理解が欠乏していることを手厳しく批判したものであるが、本官から言わせてもらえば単純に試験を突破するという目的の下においては意味論的な理解は全くもって不要・思考停止でマニュアルまんまる上等である。そもそも採点官のもとに届くのは成果物たる答案のみであり、彼らはその筆致から答案の作成者がネイティブの中国人かマニュアルを使った英国人かを判別することはできない。ゆえにchatGPT的な帰納的学習方法を推奨しているわけである。尤も、各予備校の論文対策講義においては、コンパクトサマリーのような一切の無駄を捨象した回転用教材は存在しておらず、年1回開催であるため利用できる過去問・答練の数もそこまで多くない。ではどうするか。
答えは簡単。自分で回転用教材を創出すればよいだけである。
そこで活用したいのがGoogleのスプレッドシートだ。ここまで明言を避けてはいたが、「訓ゲチ式」とは即ち、「スプレッドシートを活用し、シス単や透視図周回するノリでロジカルフローや条文操作を思考停止で丸暗記、現場ではそれらに従い無難で妥当な文字列をchatGPTの如く生成する」という、有機的な知的生命体として繁栄した人類の尊厳を踏み躙りかねない穢土転生レヴェルの禁術である。あまりにも非人道的な学習方法であるため副作用として思想の先鋭化、感受性の欠乏、無意味な具体性、遅すぎた青春要件の実現、権謀術数主義、非現実的な浪漫主義等が高い確率でみられ、不運にも本官は論文式試験の超上位合格と引き換えにその全てを発症した。
さて前置きが随分と長くなったが、いよいよ以下の章では、論文式試験の一色いろはについてミリしらのrookiesにも配慮し、当日のスケジュールに従って各科目・各大問ごとに軽めのガイダンスを行うとともに、「訓ゲチ式スプレッドシートムサシ」の適用方法を解説していく。なお、各予備校のガイダンスすら受講していないホンモノの「ちいかわ」共においては、実際の本試験問題や各大問の配点、合否を左右する「偏差値」の算出方法について以下のリンクを参照されたい。
弍:監査論(1日目午前)
信じがたい話ではあるが、公認会計士論文式試験において「監査論」という科目は実のところ存在しない。それにもかかわらず、受験生の間では「監査論とかいうクソみたいな科目を1日目の午前に受験させられた」という鏡花水月レヴェルの大規模なマンデラエフェクトが毎年のように観測されている。そもそも存在しないため対策も不要なのではあるが、昨今の論文式試験の傾向の流動性を踏まえると、いつ実際に「監査論」の試験が抜き打ちで課されるとも分からないため、受験生の体験談を基に仮に出題された時の形式を予想してその対策を記しておこう。
伝聞によると監査論は第1問が主に典型論証吐き出しの理論問題で50点満点、第2問が事例問題で50点満点である(R3のように第1問でも事例問題が出題されることはある)。第1問は4〜10行で答える理論問題が7題程度、第2問はさらに小問2つに分けられ、それぞれの事例に対してアサーションや監査手続、固有リスク要因等が問われるというスタイルが近年のトレンドだ。採点方法がブラックボックスであり高得点を狙うのが大変難しい(例年、監査論の偏差値52ライン、即ちボーダー素点は30~40点代に留まっている)ことに加え、R4や本年度のように事例問題が激難化した場合は足切りリスクまで孕むというかなり厄介な科目である。
しかし「圧巻」答案はともかく、「科目合格レヴェル」の答案を目指すならその対策は明確である。素点が伸びにくい低レベルの戦いであることに鑑み、第1問の典型理論に関しては地頭メモリを圧迫するガチガチの論証暗記は避け、素点ベースで各設問4〜5割程の得点率を目標とすれば偏差値60は余裕で超え得るし、そもそも第2問は日本語さえ書ければ科目合格レヴェルは確保できる(らしい)。また足切りに関して、タイムライン上で恰も不運と踊っちまったかのような振る舞いを繰り返す、存在しないはずの監査論で足を切られた過年度論文生が不安を煽るような投稿をしているが、彼らは普通に日頃の準備不足が祟っただけであり、十分な対策をして臨めば足切りリスクを合理的に低い水準まで抑えることは可能であるため安心して欲しい。
第1問(典型吐出し)
突然だが人の記憶力には限界がある。かく言う本官も東京帝國大學の学徒であり記憶力に関しては一般人より担保されているはずではあるのだが1年前、毎晩のようになかよししていたセックスフレンドの名前はおろか顔すら思い出せない。況や「投資者による合理的な意思決定により資金の効率的な配分を実現することで成長企業により多くの資金が提供されるとともに衰退企業が市場から淘汰されるという金融市場のシステムを有効に機能させることにより国民経済が発展する」みたいな謎論証を丸暗記することは到底不可能であり、地頭メモリを有効活用するためには少しばかり工夫が必要となる。それ即ち、論証の「圧縮=zipファイル化」である。これは「訓ゲチ式」各科目の理論対策に共通する非常に重要な方法論であるため、ここからはリーディングの1.5倍速ボタンを解除して等倍で精読することを推奨する。
さて、以下で具体例を見ていこう。例えば報告論において、「監査報告書に経営者の責任を記載する理由は?」という問いに対し、
「財務諸表を作成する責任だけでなく、内部統制を整備及び運用する責任、継続企業の前提に関する評価や開示を行う責任も監査人ではなく経営者が負うが、こうした二重責任の原則に関する利害関係者の理解を促進するとともに、監査人の責任を明確化するため。」
という論証があったとする。正直なところ、この論証も原型からかなり削った方ではあるが、地頭メモリ解放のためにはさらなる圧縮が必要である。さて、百聞は一見に如かないということで、さっそく圧縮後の論証を見ていこう。
「F/S作成・内統整備運用・GC評価開示は経責→二重責任原則につき利の理解促進、監責の明確化」
なんと。4行に及ぶ冗長な論証が匠の手によって1行半に「圧縮」されているではないか。実際このような工夫を施すだけで、暗記の負担だけでなく、暗記に取り掛かるまでの心理的な抵抗も軽減し良いことづくめである。「圧縮」の際に気を付けることとしては、不要な逆接、順接、並列は全て削り「・」「→」で表現すること、アルファベットの略称をフル活用すること、自分が後から見て理解できない単語・略称は絶対に使用しないこと、等であろうか。論証圧縮はあらゆる資格試験に共通利用できるポータブル・スキルであるため、ぜひ人に頼らず自力で圧縮体験を積み「経験値」を貯めることを勧めたい。
ちなみに報告論において記載理由を問う質問に対する解答は、「〜に関する利害関係者の理解を促進するとともに、監査人の責任を明確化するため」というお定まりの形で締め括られるため、慣れてくれば「いつもの」としてさらに短縮することもできる。つまり、先ほどの論証は
「F/S作成・内統整備運用・GC評価開示は経責→二重責任原則いつもの」
となるわけである。
このように、「想定される質問」と「圧縮論証」を一対一対応させ、シコシコとスプレッドシートに打ち込めば、お前さん達専用・世界に一つだけの最強論証集が完成する。あとはコンパクトサマリーを回すのと同様の感覚で、ロジカルフローを意識しながら各圧縮論証を思考停止で詰め込んでいくだけである。
冗長な論証は適当な長さに分割し、短い圧縮論証の集合として処理する
ところで、パソコンに詳しい方はもうお気づきかもしれないが「圧縮」作業があるということは「解凍」作業もあるということであり、この解凍作業が試験会場での論証展開・答案作成にあたる。こちらも具体例を活用しながら、本官の思考過程を詳らかにしていくことにする。
例えば、「精査により監査を実施しても、財務諸表上に、不正による重要な虚偽の表示がないことについて、必ずしも絶対的な保証が得られるわけではないが、その理由を説明しなさい(令和元年第1問-問題1問2、解答欄5行)」という問題に出会ったら、地頭メモリに保存した 「監査_合理的保証.zip」「精査を検索し「①低い水準:F/S信頼×②高い水準:監査には固有の限界、絶対的保証×→合理的な水準」というコードを問題用紙に書き写せ。これに関しては文章という形を取らずとも、図のような形で書き出してもよい。いずれにせよ重要なのは見切り発車で解答を書き始めないことである。かかるメモ書きが答案構成の骨組みの役割をも果たすのが「訓ゲチ式論証圧縮」の知られざる利点なのである。
そして次に忘れてはならないのが、法令基準集(監査基準報告書等)の該当ページを開くことである。監査論の採点はブラックボックスであると先程述べたものの、開示答案と素点偏差値の分析から監査基準報告書の表現と乖離した用語を使ってしまうと大幅な減点を喰らうことはほぼ確定であるため、なけなしの記憶力に頼った自力での論証展開という余計なプライド案件は避け、法令基準集の表現を拝借するのが賢明な判断であろう。また、監査基準報告書の各報告書の冒頭には用語の定義が記載されているため、とても解答欄を埋められそうにない時は、とりあえず設問で取り沙汰されている用語の定義を冒頭に貼り付けておけば答案の「外形」は整えることができる。つまり、折角試験場に「得物」を持ち込めるのであるからこれを利用しない手はないというわけである。
今回の例題で言えば、参照すべきは監基報200-A44~A51(監査の固有の限界)、監基報240-10(財務諸表監査における不正:定義)あたりであろうか。
圧縮論証と法令基準集が用意できたら、いよいよ答案構成である。今回は「監査_合理的保証.zip」の後半部分、「監査には固有の限界、絶対的保証×」を設問に対する直接の解答とすればよいだろう。また、監査の固有の限界は、監基報200-A44によると①財務報告の性質、②監査手続の性質、③監査を合理的な期間内に合理的なコストで実施する必要性だが、問題文にわざとらしく「精査」による監査、「不正」による虚偽表示、と書かれていることから、②監査手続の性質の面で制約があることを書けばよいだろう。あとは監基報の文章を拝借しながら、前半部分でそれっぽい理由を誂えるだけである。答案構成は以下のようになる。
「精査→全ての情報が提供されるわけではない→強制的捜査権なし、情報の網羅性に限界(200-A46)→不正は意図的な行為(240-10)→隠蔽するための巧妙なスキームを伴うことがある(200-A46)→このように監査手続の性質の面で監査には固有の限界があるため(圧縮論証)」
ここまで来たら、あとは日本語として違和感のない文章にするために、接続詞等に注意しながら外形を整えるだけである。
「たとえ精査によって監査を実施しても、強制的な捜査権を有しない監査人が利用できる情報の網羅性には限界があり、経営者等によって全ての情報が提供されない可能性もある。また、意図的な行為である不正は、隠蔽するための巧妙なスキームを伴うことがあり、監査証拠を入手するための監査手続が有効でなくなる可能性がある。このように、監査手続の性質の面で監査には固有の限界があるため(精査によって絶対的な保証が得られるわけではない)。」
といった感じであろう。勘のいいガキであるところの皆さんはもうお気づきかもしれないが、法令基準集にある表現を拝借するだけで随分と「肉付け」することができるものである。正直なところ、予備校が想定する模範解答には到底及ばず、この解答の獲得素点は5~6割と言ったところだろうが、それでも科目合格の水準は余裕で超えうる。訓ゲチ式の趣旨が「最小の労力で最大の効果をあげる」ことである以上、論文式監査論ではこの方法が「最適解」であると本官は強く信じている(そもそも人類の技術的進歩はかかる横着精神によってなされたものではなかったか)。
さて、長くなってはしまったが、それだけ対策の余地があるという事だ。基本的に、各セクションの文章の長さと試験での得点のしやすさは比例すると思って欲しい。ではこのあたりで切り上げて監査論第1問のまとめに入ろう。まとめまで長々と書き連ねても仕方がないので、日本人にはお馴染みの三種の神器方式、サザエさんの次回予告方式で簡潔に済ませようと思う。その後に、本官の実際の使用教材も併記しておくので参考にしてほしい。
監査論第1問
①論証の圧縮(地頭メモリの節約)
②法令基準集の精読(「肉付け」に必要)
③答練・過去問(「解凍」作業の練習)
使用教材:論文対策講義 松本レジュメinput編(サッカーボール論点)
第2問(事例問題)
日本語を書くだけである。
で終わらせてしまっては、科目合格確保を謳っている以上重大な信義則違反(民法1条2項)があると認められかねないため、一応の勉強法は記すのであるが、正直なところ事例問題に関してはこれといった対策方法は存在しない。
先日、とある科学の予備校講師Fにより「X上に蔓延る過去の合格者の勉強法のnoteを買って参考にするのは絶対にやめてください」というセンセーショナルな投稿がなされたことを覚えているだろうか。予備校講師としての立場から、教え子の競業行為に釘を刺すという意図もあったのだろう。当の競業者である以上、本官はこの投稿に真っ向から反対の立場を取るのだが、こと監査論第2問に関しては、この発言も強ち間違いとは言えない。というのも、監査論第2問はそもそも事例から「事実」を抽出してそれを解答に盛り込む必要があり、第1問のような暗記一辺倒の対策では手も足も出ないからだ。したがって、「傾向にバラツキがあるのに、1年分の問題でいい点が取れたからといってその学習法を鵜呑みにするのはあまりに危険」だというF(フリーザかな?)の意見には賛同するし、そもそも第2問に関しては本官も大した対策はしておらず大学受験で培った駄文生成能力でなんとかしていただけである(なお本官は全大問の中で監査第2問が2番目に不出来で、なんとかなったとは言ってない)。
そのため、事例問題の得手不得手は個々人が今までの人生に於いて、論理的な文章を書く訓練をどれだけ積んできたかに依存するといえよう(このような言い方をすると方々から批判が来そうではあるが、そもそも大学受験でちゃんと勉強した奴が有利になって何が悪いんだという話である。そんな批判してる暇があったら天声人語写経しろ)。
つまり、事例問題において本官から伝えられる有用なアドヴァイスは、足切りの回避方法しかない。
アサーション・監査手続・固有リスク要因を全力でまんまるしろ。
これに尽きる。
開示答案分析によると、今年の監査論で足を切られてしまったちいかわの多くは、どうやらアサーションを答える事実上の客観問題をしょっぱなから取りこぼしているようなのである。中にはアサーションの定義すら理解していない答案もあり、そのような答案は後の記述の方向性は間違っていないにもかかわらず大問の偏差値が大きく凹んでいた。すなわち、「誘導」とも取れるアサーションや監査手続、固有リスク要因についての客観問題を正答しなければ、大幅に減点、もしくはその後の設問は一切採点しないという非情な処置を施される可能性が高く、アサーションと虚偽表示リスクを混同し、「売上の発生」と答えれば済むところを「売上が過大計上されるリスク」等と答えてしまうのは御法度なのである。
そのため対策としてはまんまるに尽きるのであるが、 事実上の客観問題であるため知識の定着にはスプレッドシートが大いに役立つ。本官は次のようにまとめて高速周回していた。
周回するべきはアサーション・監査手続・重要な虚偽表示リスク(F/S全体レベル、アサーションレベル)・基本原則とその阻害要因(倫理規則)あたりであろうか。なお、アサーションに関しては監基報315-A178、阻害要因については監基報500-A41,620-A18で参照できるため、名称の暗記は不要である。
以上が監査論の事例問題を耐え抜くためのたった一つの冴えたやり方である。このような「下拵え」を済ませれば、監査第2問については「日本語を書け」くらいしか言うことはない。余裕合格を謳っているくせに話が違うじゃないか💢と憤慨される御仁もいるだろうが、仮に監査第2問で凹んでも演習量がモノを言う租税法や経営学で訓ゲチ式を凡事徹底すれば十二分にカバーできる。そもそも本官が「天賦の才」に頼って事例問題を解いていた節もあり、信頼できる再現性を備えたアドヴァイスを生成することが難しい。
許せサスケ🙏😅(最近ナルトでも読んだんか)。
監査論第2問
①アサーション等、客観部分のまんまる(足切り回避)
②法令基準集の精読(メモリ節約、「肉付け」)
③Twitterでお気持ち表明大発狂(文章力の涵養)
使用教材:なし
参:租税法(1日目午後)
第1問(理論)
後日追記
第2問(計算)
後日追記
肆:会計学午前(2日目午前)
計算
後日追記
理論
後日追記
伍:会計学午後(2日目午後)
計算
後日追記
理論
後日追記
陸:企業法(3日目午前)
後日追記
漆:経営学(3日目午後)
第1問(経営管理)
後日追記
第2問(財務管理)
後日追記


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