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須坂基線西端点(一等三角点)

すざかきせんせいたんてん いっとうさんかくてん
    • 明治時代
    • 豊洲
    • 史跡
    • 市指定史跡
    • 所有者氏名または名称:国土交通省 国土地理院

    「基線」とは、 三角測量(※①)の基準になる三角形の一辺を指す。

    我々が普段何気なく目にする地図のベースは、かつて明治政府が三角測量によって作成した精緻な5万分の1の地図にある。この測量の基準となる基線が、全国に14ヵ所設けられた。その9番目にあたる「須坂基線」が、1896(明治29)年に、須坂市と高山村を結んで設定された。この場所が選ばれた理由は、家屋や森林等の障害物がない平坦地であり、山々の見通しが良く、「周囲の基線とほぼ平均的な位置」に基線が取れるという条件を満たす土地であったためである。

    当時計測された基線の長さは、3291.9120mで、現在の座標計算上の3291.903mとの差異は1cm未満である。地面の起伏や金属でできた測量道具の温度による長さの変化など、様々な困難がある中、何度も往復計測を繰り返し、3㎞以上の直線距離が人力により驚異的な正確さで導き出された。

    近代日本の礎と言える「須坂基線西端点」を示す石標は、花崗岩製、高さ30~36㎝、18.8㎝角の石柱であり、りんご畑に囲まれた一角にある。
    開発などで原点を失った基線端点が多い中、こうして現在まで残る基線は、歴史的に大変貴重な文化財と言える。史跡指定によって後世に伝えるとともに、郷土から全国的視野で歴史を考えるための文化財として保存されている。

    須坂市指定 史跡(2013〔平成25〕年3月21日指定)

    ※私有地ですので、見学は道路からお願いいたします。

    ※①三角測量… 測量法の一種。適当な大きさの三角形を組み合わせて測量すべき地域をおおう骨組みとなる三角網を編成し、各頂角の大きさを実測して、計算により三角形の辺の長さ、方位角、頂点の座標を決定するという測量の方法。

    参考 須坂市報 「須坂市の文化財シリーズ57」(2013〔平成25〕年5月)、指定台帳

    所在地:須坂市大字小河原2269-1