「ロミオとジュリエット」といえば、オリビア・ハッセーさん主演の映画(1968年公開)が思い浮かぶ。ジュリエットを演じたハッセーさんと、ロミオ役のレナード・ホワイティングさんが、映画会社パラマウント・ピクチャーズを相手取り、性的虐待などで1億ドル(約130億円)以上の損害賠償を求める訴訟を起こした。新年早々のニュースに心がざわついた。
ワシントンポストなどによると、2人は撮影時、15歳と16歳。ヌードにはならず肌色の下着をつけると言われていた。しかし、監督に脅されヌードで撮影。知らないうちに2人の胸やお尻のカットが使われ、ひどく傷ついたという。
カリフォルニア州では未成年者に対する性的虐待の時効が停止されていた。提訴がこのタイミングだったのは、停止期限が2022年末だったからだ。
女優のさまざまな発信
2人が映画公開から54年後に動いたのは、性暴力告発運動「#MeToo」の影響が大きいだろう。海外セレブの情報を配信するサイト、フロントロウによると、#MeTooに関連する女優の発信が相次いでいる。
映画「氷の微笑」で有名なシャロン・ストーンさんは、脳の手術をした際、同意なしに豊胸手術をされたと暴露した(同サイト21年03月29日配信)。
東京が舞台の映画「ロスト・イン・トランスレーション」のスカーレット・ヨハンソンさん。「ブラック・スワン」でアカデミー主演女優賞のナタリー・ポートマンさん。ともに子役出身で幼いころから性的視線にさらされてきた。男性社会で生きるため、ヨハンソンさんは「面倒くさくない女の子」、ポートマンさんは「お堅い女」に甘んじたという(同22年10月12日配信)。
ストーンさんを含め、3人はいま、女性の人権のため熱心に発言している。
しびれた「その名を暴け」
私が注目してきたのがグウィネス・パルトロウさん。米大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏による性的虐待の調査報道を記した「その名を暴け」(新潮社)を読んでしびれた。著者はニューヨーク・タイムズの女性記者2人だ。「#MeToo」は、17年10月の同紙スクープが引き金だ。
同著によると、ワインスタイン氏製作の映画で…
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