徳島市民病院 “肺がん疑い”の検査結果を見落とし治療遅れる

徳島市民病院で肺がんの疑いがあるとした検査結果を見落とし、およそ1年半の間、患者に伝えずにがんの治療が遅れていたことが分かりました。病院は27日、医療事故だとして謝罪しました。

医療事故が明らかになったのは徳島市の徳島市民病院です。

病院によりますと去年5月に脳動脈りゅうの手術のため入院していた70代の男性にCT検査を行った際、放射線科の医師が肺がんの疑いがあるとの所見を出していましたが、脳外科の主治医がそれを見落として患者に説明しなかったということです。

その1年半後の先月、男性が肺の違和感を訴えて来院し、再びCT検査をした際に肺がんの疑いを伝えていなかったことが分かったということです。

精密検査の結果、男性は肺がんと診断され、現在、治療中だということで病院側は男性と家族に治療が遅れたことを謝罪しました。

男性の現在の病状について病院は「個人が特定されるので明らかにできない」としています。

肺がんの疑いを見落としたことについて脳外科の医師は当時、脳動脈りゅうの治療に意識が集中し、注意が行き届かなかったと説明しているということです。

病院は再発防止策として、今後、検査で注意すべき結果が出た場合は担当医だけでなく、検査後の対応を確認する部署への報告も義務づけたとしています。

徳島市民病院の中野俊次院長は「患者と家族に大変な苦痛をかけたことに心より深くおわびする。このようなことを2度と起こさないよう再発防止に取り組む」とのコメントを出しました。

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