“昇進に差別的な扱い受けた” 愛知学院大学の准教授が提訴
愛知学院大学の准教授が、講師から昇進するまでに平均の2倍以上の期間がかかる差別的な扱いを受けたなどとして大学などに対し、1000万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。
名古屋地方裁判所に訴えを起こしたのは、愛知学院大学に勤める50代の女性准教授です。
女性は、ほかの大学での教員を経て2012年に講師として愛知学院大学に着任しましたが、この学部では平均で3年10か月で講師から准教授に昇進できるのにも関わらず、女性は2倍以上となる9年8か月にわたり昇進できない差別的な扱いを受けたほか、大学院の博士後期課程に進学しようとしたところ、教授から妨害を受けたなどとして、大学などに対し、あわせて1000万円余りの賠償を求めています。
提訴後に開いた記者会見で、女性は、「解決に手を尽くしてきたが、大学の真摯な対応はなかった。2度とこのような問題が起こらないことを願って裁判に取り組んでいく」と話していました。
愛知学院大学は、「訴状が届いておらず、情報が入っていないためコメントができない」とコメントしています。