にじさんじ所属Vtuberの叶さんが、同じにじさんじ所属Vtuberの甲斐田晴さんへパワハラをしたのか?と一部で話題になっていました。
というわけで今回は、その事件についてコンプライアンス視点から検証していきます。
今回の出来事
まず、叶さんと甲斐田晴さんの関係性としては、叶さんが先輩で甲斐田さんが後輩です。
明確な上下関係があります。
さて、今回の事件を簡単に説明すると、自宅に遊びに来た甲斐田晴さんの私物スマホにパセリと醤油をかけた、というものです。
叶さんが自身の配信中のトークとして話していました。
長居する予定もないのに、買い出しに行った甲斐田さんがお酒とお菓子を買ってくるという悪ノリ?をしてきたから、その反撃として醤油をスマホにかけたらしいです。
状況がよくわかりませんが、叶さんとしては「後輩がふざけてきたからやり返した!」ということのようです。
ネットの意見
このトークを聞いた叶さんリスナーは「面白い!」とか「仲良いね!」というコメントが並んでいました。
叶さん自身がおもしろトークとして話しているのでリスナーがそういう反応をするのは流れとしては不思議ではないです。
好きな配信者がおもしろトークをしているから「面白い」と言った、そういうことだと思います。
しかし、一部のリスナーからは「それってパワハラじゃない?」や「とても笑えない」という意見も出ていました。
私はこのトークを切り抜きで見ましたが、笑えるトークではないな、と思いました。
だって、スマホに醤油かけられたら嫌だから!
コンプライアンス的にどうなの?
さて、個人の感情は抜きにして、今回は「コンプライアンス的にこの話はどうなのか?」という視点で記事を書いていきます。
その場のノリや二人の関係性というものを考慮しなければイジメだのパワハラだのを決めることはできません。
私はあまり二人の関係性に詳しくないのでそれがわからないです。
で、コンプライアンス的に言うとアウトでしょう!
今回は下記の3点がよろしくないです。
・食べ物(醤油とパセリ)を粗末に扱っている。
・大事な私物(スマホ)を汚している。
・上下関係がしっかりしているところで相手の嫌がることをしている。
食べ物を粗末にしている
テレビ番組でよく「このあとスタッフが美味しくいただきました」というテロップがある通り、食べ物を粗末に扱うのはコンプライアンス的にダメです。
まぁこれはテレビ番組に限らず、一般常識として食べ物は粗末にしてはいけないでしょう。
大食いYouTuberが食べ方の汚さで炎上するぐらいですから、食べ物を粗末に扱わないようにするのはコンプライアンスの基本中の基本と言えます。
「醤油くらいいいじゃん!」と思われるかもしれないですが、最近はそれすらも厳しくなってきています。
もちろんパセリを粗末に扱うっていうのもパセリ農家さんへ失礼になるのでアウトです。
私物のスマホを汚している
今回はスマホに醤油をかけることで、スマホを汚してしまっています。
私物を汚したり壊したりするのは、最近のコンプライアンス的に注意されていることです。
テレビ番組のドッキリ企画だとターゲットの私物を偽物に入れ替えたりして私物が汚れないように配慮しています。
私物を汚したり壊したりすると、本人は気にしていなくても、そのファンから「なんてことするんだよ!」とクレームが殺到するからです。
精密機械であるスマホに醤油をかけるってのは、電子機器に詳しい人からすると激怒する大きな要因になるでしょう。
上下関係を利用して嫌がることをしている
今回、叶さんは「相手が悪ノリしてきたから・・・」とやり返すためにスマホに醤油をかけたと言っています。
要するに【嫌がることをやり返した = スマホに醤油をかけるのは嫌がること】、ということになります。
二人の関係性は先輩後輩であり、甲斐田さんはスマホに醤油をかけられても強くは言い返せない状況にあると言えます。
第三者目線で見るとパワハラ、イジメとも捉えられることをしています。
お笑い芸人であるTKOの木下さんもパワハラで大炎上した一人です。
TKO木下さんは、ステージ上で後輩にイジられたことに腹を立てて、楽屋で後輩芸人にペットボトルを投げつけてパワハラ認定されています。
「やり返した」ことでパワハラになっている代表的な具体例です。
状況は違えど、今回の叶さんの行為もそう捉えられてもしょうがないと言えます。
まとめ
この記事を書いている段階ではネットニュースで取り上げられての炎上はしていません。
しかし、内容だけ見ると炎上してもおかしくないと思います。
また、これを叶さんが面白いトークとして話しているのも闇が深いです。
やってはいけないことの基準が一般的なレベルよりも低いと思います。
今後、同じようなことをしてしまえば炎上の可能性はかなり高いでしょう。
事務所に所属しているVtuberさんですから、運営サイドからなんらかの指導やコンプライアンス研修をするべきと思います。