第16話 凍道チャンネル「古事記の謎について ②」

「崇神天皇は超絶天才だ。信長かそれ以上と言っていい。ざっくりと当時の研究を説明すると、中国地方の勢力(出雲)や九州の大陸と交易していた民(邪馬台国?)がいて、纒向遺跡のあたりにあったであろう大和国(これが現在の日本につながる)の大王だったと思われるのが崇神天皇だ。崇神天皇は、19くらいの若さで即位し、24~27歳頃に「疫病が流行り」、「疫病をおさめ」、「全土を統一したことで、最初に国を打ち立てた祖皇、御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)」と呼ばれている。この称号を冠するのは神話の神武天皇と崇神天皇の二人だけだ」


『はじめてが二人…妙だな?』


「纒向遺跡のあたりに王国を築いたと言われる崇神天皇は、名前の通り「祟り神の天皇」として君臨したのだと思う。天皇に逆らったり敵対する勢力を襲う病。人口の半分を死に至らしめる祟りの疫病。それは天然痘だ。崇神天皇の時代に流行った病とは、天然痘だと思う」


・アマテラスとスサノオ ウケイをして男と女を生み出す

・スサノオ 馬の皮をはいで投げ込む、馬を田に走らせる、クソを撒き散らす

・アマテラス 天の岩戸に引きこもり八咫鏡で顔を確認する


カタカタと黒板に文字をタイプしていく


「ここで日本神話の出来事を、天然痘という補助線を引いて解釈する。アマテラスとスサノオのウケイは、お互いに相手の道具を使って子を生み、跡継ぎを決める。これは、スサノオにあたる蘇我氏と、アマテラスにあたる邪馬台国の女王一族が結ばれ、姻戚関係を結んだということだと思う。そして、崇神天皇が生まれたのだろう。相手の道具を噛んで吐き出し子を生み出すという行為は、子作りを意味する」


『きゃっ』『パンツ脱いだのだ』『余ってるところと足りないところのだ』


「次に、スサノオが馬の皮を剥いだ、馬を田に走らせた。ここで思い出してほしい、天然痘ワクチンは『馬痘ウィルス』なんだ。『馬痘にかかった馬のかさぶたや膿』を接種することで天然痘は免疫を獲得できる。スサノオが『悪いこと』として行ってるこの馬の皮を剥いだり、馬を田に走らせた行為、これこそが天然痘のワクチン接種と見て取れないだろうか」


『ははっないない』『ないのだ』『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』


「ん?またあらしか?ブロック。」


『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』


「なんだこれ?ちょっとまってねいつもの半年モードに設定してくる」


『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』『変なのきてるのだ』『今日の配信の内容は全てデマだと思います。もっと建設的な歴史談義が聞きたいです』『やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ』『わーわー』


「はい、半年モードにしたよ。ん?デマ?いや日本神話の解釈の新説を話してるだけなんだけどw」


「ええとどこまで話したっけ。そう、スサノオがやってたのはワクチンかもって話だね。それを神話に『国から追放されるほど悪いこと』とすればどうなるか?民はその真似をしない。つまり、天然痘ワクチンの秘密に気づけるやつはでないってことさ」


『変なの消えた?』『賢いのだ』


「そして最後、天岩戸事件。これは単純に日食だと見る人もいる。まあそういう見方もできるよね、でもスサノオとアマテラスはどうやら実在の人物をモデルにしてるっぽいんだから、実在の人物が隠れたとみるべきだ。そう、俺らも体験したよね、伝染病での隔離。アマテラスは天然痘にかかったか、種痘の副作用がでてしまったから、隔離されたんじゃないかな。で、皆は治るようお祈りをして、症状が軽快したアマテラスは隔離場所から出てきて鏡で自分の顔を確認した。天然痘といえば痘痕が出る病気だからね。いやー、女性というのは自分の顔が痘痕になったかを真っ先に気にするものなんだろうね」


『いやいやいやいや・・・有るな?』『でもワクチンとかウィルスの概念ないと思うのだ』


「だから崇神天皇が超天才って言ったんだよ。崇神天皇は、天然痘という病気を理解していた。人間の膿により病気が感染して広がり、その場合は非常に死亡率が高い。馬の膿で感染すると、軽症で済む。これを理解してたんだと思うんだよ、崇神天皇は」


『ええ~』『さすがに無理のだw』『一応聞こう、つづけて』


「天然痘と天然痘ワクチンに関する知識があれば、古代においてはほぼ無敵といっていい。天然痘は7日~19日程度で死亡する感染力が非常に高い病気だ。自国の民や兵士には、田んぼに馬痘の馬を走らせたりして馬痘ワクチンを接種させ、その後敵対する他国には天然痘の膿を水源などに撒く。宣戦布告し、戦ってる途中で相手の国は天然痘という恐ろしい病気でバタバタ死んでいくのに、崇神天皇の軍勢は全く天然痘にかからない。これはもはや「祟り(天然痘)の神」ではないだろうか?病気の概念すらない古代人は崇神天皇のことを本物の神様だ、神様の軍勢だと恐れただろうね。そこで生まれた概念が、祟りという概念と、天皇は神だという概念じゃないだろうか」


『!!!』『っっ!!!』『おもしろい』


「この、天然痘というBC兵器と天然痘ワクチンを使いこなした超天才こそが崇神天皇、わずか6年で疫病が流行するなか全国を統一し最初の天皇となった人物ではないだろうか。これが俺の仮説だ」

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