「知事が変わったら今までとは真逆の見解になるのか」リニア担当の森副知事を追及 静岡県議会代表質問
静岡県議会12月定例会は12月6日、2日目の論戦が行われ、無所属の桜井勝郎県議が、リニア問題を担当する森貴志副知事に対し、工事に関するスタンスを追及しました。 【写真を見る】「知事が変わったら今までとは真逆の見解になるのか」リニア担当の森副知事を追及 静岡県議会代表質問 静岡県島田市の元市長の桜井勝郎県議は冒頭、川勝平太前知事時代の県のリニア対応について振り返り「次々と難癖をつけては工事を妨害しているように見受けられた」と批判しました。 そのうえで、鈴木康友知事が就任した後の2024年9月、JR東海が山梨県側から進めているボーリング調査について、静岡県内での調査を認めると発表したことに触れ「知事が変わったら、今までとは真逆の見解になるのか。森副知事は鈴木知事のトンネル工事に関する考えとは相反する立場を取っていたと思うが、今でも前知事と同じ考えでいるのか。それとも、鈴木知事の意向に沿ってリニア新幹線推進に向かって行動するのか」と問いました。 森副知事は「一貫してリニア中央新幹線整備事業の必要性を理解し、推進する立場」としたうえで「整備事業と大井川の水資源および南アルプスの自然環境の保全は両立を図らなければならない。これまでこの考え方をベースに粘り強くJR東海と対話してきた結果、JR東海が当初、工事の一定期間はトンネル湧水を静岡県に戻せないとしていたが、県外に流出するトンネル湧水と同様を静岡県に戻すと転換し、具体的な実施案を示すまでに至った」と反論しました。 また、「鈴木知事は推進の立場であるものの、水と環境の問題はないがしろにできない、スピード感を持ちつつ、丁寧にJR東海と対話すると常に県民に示している」として、「知事が変わっても考え方は同じだ」と強調しました。
静岡放送