「慎重な取り扱いが必要 しっかり説明する必要あった」鈴木静岡県知事 副知事人事案を議会上程見送り 議員の一部が反発=静岡県
鈴木静岡県知事は、副知事に浜松市の財政部長を務めた元総務官僚の平木省氏を起用する人事案を議会に提出する意向でしたが、一転、見送ることを決めました。県議会との情報共有にずれが生じ議員の一部が反発したためです。
<鈴木康友 静岡県知事>
「今回の人事案件に一定の影響が出るという風に判断したことから、慎重な取り扱いが必要だということで、今回、議会への提出を見送ったと」
鈴木知事が9月30日、急遽提出の見送りを発表したのは副知事の人事案です。副知事の人事案をめぐっては、鈴木知事の浜松市長時代に財務部長を務めていた元総務官僚の平木省氏(50)を起用する案を開会中の9月定例会に提出する予定でした。
この人事案について、最大会派の自民改革会議は9月30日に緊急役員会と議員総会を開きました。この中で、県の幹部が会派の役員らに副知事の人事案の上程を見送ると説明したことが報告されました。
<自民改革会議 相坂摂治代表>
「上程をしないということですので、議論を議会で行うことはなくなりましたということです。きちんと情報共有する中で、意思の疎通を図れるような議案の起こし方をしていくべきだ」
関係者によりますと、自民会派内では議会に説明する前に人事案が報道されたことへの反発や、幹部が西部の関係者に偏ることを懸念する意見などが出ていたということです。
<鈴木康友 静岡県知事>
「副知事の人事案件は議会において同意、不同意をご決定いただく大変重要な人事案件でございます。事前にきちっと議会の皆さまに対して、しっかり説明する必要があったかということで、その通りだったと思います」
鈴木知事は今後、議会と丁寧に議論しながら人事案の上程の時期なども含め検討を続ける方針です。
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