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月明かり










37
 私は左手を引き寄せようと力を入れる。
 右手で、左手首の手錠を引き千切ろうと伸びをする。
 しかし 滑車の揺れる音が、私をあざ笑う。
 そんな観客を気にする事無く、波多野が恵の片足を折り曲げるように持ち上げた。


 作務衣の男が品定めをするかのように、バイブレーターを手に取っていく。
 グロテスク・・・・歪(いびつ)・・・・そんな おぞましい “ソレ”が私の目に映る。


 「や 止めろーーーー!」
 滑車が揺れ、私の右手が空を切る。


 「お客様 お静かに願います・・・・・・M恵も待ち望んでるんですから」
 作務衣の男の手に選ばれた“ソレ” が握られた。


 「き・・貴様!」


 男の空いた左手が恵の下腹を擦(さす)り、徐(おもむろ)にその下の窪みへと沈み込む。
 ビクン と恵のアゴが跳ね上がる。
 同時に私は、息を呑む。


 「フフフ まだまだ潤いが足りてませんねぇ」
 波多野がその声に大きく頷いた。


 (や・・止めろ・・)


 「フフ では M恵に湧き出るような潤いを与えてあげましょう」
 そう言って男はバイブレーターをテーブルの上に置き、太いその指を2つの胸の膨らみの先に持っていく。
 そして 私の顔をチラリと覗くと、一気にソコを捻(ひね)り上げた。


 (!・・)
 「アーーーーー!」

 その舞台で初めて恵が、言葉を吐き出した・・・・いや それは、泣き声とも悲鳴とも取れる奇妙な音だった。

 男の指が不規則に捻りを続け、それに応える恵の声・・・・・。
 「あ・あ・あ・あ ああああ・・・・い・い・い・い いいい・・・・・」
 恵の唇がワナ泣き、震えながら広がっていく。
 

 (感じている・・・・・)


 男が再び乳首の先にググっと力を加えた。
 そして又 一段と甘味の混ざった声が溢れ出た。
 まるで 涎(よだれ)のような呻き声。


 赤いロウソクの炎に炙(あぶ)られるように、恵の下半身が揺れている。
 私の魂も揺さぶられている。
 脳みその奥から、甘美の液が滲(にじ)み出る。


 トロ~ンとした倒錯掛かったその表情・・・・。
 これが 男の言った “Mの血”・・・・それの成せる技なのか。


 「この女・・・熱く・・潤ってます」
 再び波多野の役者がかった声。
 その声に作務衣の男が、大きく頷いた。


 「フフフ・・・・・・」
 男の手に1本のバイブが握られた。
 波多野が恵の片足を更に引き上げる。
 命を吹き込まれた性具が、妖しい振動音と共に踊りだす。


 (や・・止めろ・・・・)


 「フフ・・では・・・・・」
 男の落ち着いた声だった。
 ニュル ・・・続いてそんな音が聞えたと思う。
 私の目に、男の右手が恵の股間に沈み込むのが見えた。


 「はあーーーーん・・・・・い・い・い・・・・・あ・あ・あ あああああ・・・・」
 私も聞いた事のない妖しい呻き声・・・それがこれでもかと広がっていく。
 性具が生き物のように女の体を支配する。


 唇を噛み締めた。
 黒魔術の呪いを解くように。
 右手の拳を握り締めた。


 「止めろーーー止めろーーーー止めろーーーーー!」


 男がチラリと私を覗き込む。
 「・・・ノリのいいお客さんですね」


 波多野がニヤリと笑い、空いた片手を乳房の先に置く。
 私は再び息を呑む。


 「ヒィーーー!」
 恵の悲鳴が淫靡な空間を引き裂いた。
 しかし・・・。
 すぐにその声に悦(よろこ)びの色が混ざっていく。


 『あなた“まで”・・』
 いつかの夜に、恵が吐いたあの言葉。
 その言葉が私の喉(のど)を締め上げた。


 初めて見る恵のその表情。
 この世のものとは思えない洸物の表情。
 聞いた事のない快楽に溺れる声。


 私の左手首に力が入った。
 肉に痛みが走った。
 歯軋りと共に左手を引き寄せた。
 力いっぱい・・・・これでもかと・・・・・。


 その瞬間・・・・・・。










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