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月明かり










29
 黙りこんでしまった私の前で、京子がふっと微笑んだ。
 「ふふふ ごめんなさい、私って何だか意地悪ね・・・・アタシ“S” なのかしら・・ねぇ」
 そう言ってソファーから立ち上がりキッチンに向かう。
 そして盆にバドワイザーとグラスを乗せて戻ってくる。
 ビールの栓を抜くと、その先をグラスに向けてきた。


 「実を言うとね、アタシも塩田さんから電話をもらう前からね、山本さんと会いと思っていたのよ・・」
 「えっ?」


 私の手にしたグラスが微かに揺れる。
 京子は慌てる事無く、自分のグラスにビールを注ぐ。
 何か言いかけた私を制し、グラスを軽く上げた。


 「山本さん 喉が渇いたでしょ、さあ とりあえず飲みましょうよ・・・うふふ・・」
 怪しいマダムの笑みに促され、私はその液体に口を付けた。
 その様子を見て、マダムがもう一度微笑んだ。


 「あなた、奥さんが波多野君と一緒に居るんじゃないかって疑ってたんだ?」
 「・・・・・・・・」


 京子の妖しい瞳が見つめた後だった。
 「うふ 実はそうなのよ、・・奥さんは今 波多野君と一緒に居るのよ・・」
 「えっ!!・・」


 強張る私の顔先で、京子の紅い唇がニヤリと笑う。
 身体中に熱いものが、湧き上がってくる。


 「さあ どうしましょう?」
 「・・・本当ですか。・・・それなら、とにかく帰って来るように ・・言いますから・・・」


 「ふ~ん ・・・奥さんが彼と “つながって” たとしてもそう言うの?」
 「えっ?」


 「うふ セックスよ・・2人がセックスしてたらよ」
 ほんのり赤味を帯びたマダムの目が、更に妖しく光る。


 「そ そんな事!・・恵に限って・・・」
 グラスを持つ手に無意識に力が入る。


 「ふふふ・・」
 京子がもう一度足を組みなおし、妖しい瞳が私を射抜いてくる。
 開いた胸元からは、大きな膨(ふく)らみの谷間が迫っている。
 一瞬目をそらし、私はビールを飲み干した。
 首筋から熱いものが、更に頭を駆け上がった。


 京子が不意に立ち上がり、ススっと私の横に来てそっと腰を降ろす。
 甘い香水の匂いが鼻の奥に広がってくる。


 「奥さんが “つながって”ないって、なぜ言い切れるのかしら」
 甘く妖しい声だった。


 「・・恵は・・そんな事をする女じゃない」
 「・・・・・・そうかしらね・・」


 京子の右手が私のスーツの上から腿(もも)に置かれ、左手に持ったビール瓶がグラスに向かう。
 私の鼓動がドクドク一気に大きくなっていく。


 「世の中にはねえ・・・浮気なんてたくさんあるのよ・・・」
 「・・・・・・・」


 「“自分の妻に限って” なんて思ってる人ほど奥さんに浮気されているのよ」
 「・・・・・・」
 京子の声が耳元で小さく、そして艶(なまめか)しく囁かれる。


 「うふふ・・・女はねえ、嘘をつくのが上手なのよ」
 太腿(ふともも)に置かれた右手がゆっくり前後に動き始めていた。
 そして京子の唇が更に耳元に近づいた。


 「ねえぇ・・もし奥さんが他の男と関係を持ってたらどうするの? ・・・男を制裁する? ・・・それとも奥さんを捨てる?」
 空いていた左手が、私からグラスを優しく奪い、それをテーブルに置く。
 そして私の手を軽く握った。


 「け 恵は そんな・・女じゃない・・・・」
 「・・・・・うふ そうかしらねぇ・・・」


 「・・・・・・・」
 「ねえぇ 女を捨てるの? それとも腹いせに貴方が他の女と “やる”?」
 握られた私の手が滑るように、京子の胸の大きな膨らみへと導かれる。
 そして掌(てのひら)に、そのふくよかな感触が伝わってきた。


 私の鼓動が先程以上に激しくなり、京子の唇が圧(の)し掛かるように近づいてきた。
 頭の中で光が弾け飛ぶ。
 恵・・・・。









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