川崎市の中学校 教員の威圧的な指導の後 生徒飛び降り大けが
去年、川崎市立の中学校に通う生徒が教員から机をたたくなどの威圧的な指導を受けたあと、自宅マンションの非常階段から飛び降りて大けがをしていたことがわかりました。
市教育委員会は「不適切な指導で、生徒の行為に少なからず影響を及ぼした。生徒や保護者に申し訳ない」としています。
川崎市教育委員会によりますと、去年8月、川崎市立の中学校で、部活動のため登校した生徒の1人が、担当教員と2人きりの部屋で、夏休みの宿題に関することで「うそをついたらリモコンを投げるぞ」と言われたり、机をたたかれたりするなど威圧的な指導を受けました。
このあと宿題を取りに帰らされた生徒は自宅マンションの3階の非常階段から飛び降り、せき髄を損傷する大けがをしたということです。
市教育委員会はNHKの取材に対し、「強い口調で暴力をちらつかせる不適切な指導で、生徒の行為に少なからず影響を及ぼした。生徒や保護者に申し訳ない」としています。
教育委員会は再発防止に向けて教員への指導や研修を進めることにしています。