2025年3月末で閉校する大船渡市の末崎中。末崎町から中学校がなくなると、子どもたちと住民の関わりが減ってしまうのではないか。そんな不安が募る中、貴重な交流の機会を11月に取材させてもらった。

 閉校行事の一環で開かれた地域交流会。伝統の末中ソーランの披露や、ワカメの販売、住民の協力の下で取り組んできた防災学習の成果発表が行われ、生徒たちは支えてくれた人たちに感謝の気持ちをさまざまな形で伝えた。

 来場者の中には、校歌斉唱で涙ぐむ人も。母校が閉校する悲しさと、地域の子どもたちと関わりが減る寂しさがこみ上げてきているのか、切ない表情が脳裏に焼きついた。

 末崎地区公民館長の新沼真作さん(81)は「生徒と一緒に頑張った町民運動会は本当に楽しいひとときだった」とぽつり。それでも、「子どもたちが充実した学校生活を送ってくれることが町民みんなの願いだ」と力強く語る姿が印象的だった。

 私も小学1~4年の途中まで過ごした宮古市の川井西小が閉校し、母校の盛岡南高は25年度統合する。青春を過ごした学びやがなくなる寂しさを自分も感じながら、末崎中閉校までの歩みや地域住民との関わりをできる限り伝えていきたい。

(桜岡流星)