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韓国は「ヘイト大国」なのか、在ソウル外国人95%が「差別体験」

 いまや欧米では、黒人にblackという表現を使うことはまずありません。日本人でも「黒」という単語は出さないでしょう。

 こうした出来事は珍しいことだと彼女は言いますが、それは「韓国人と交わるのを制限しているからに過ぎない」からだと冷静に分析します。

 にもかかわらず、彼女はこう付け加えました。

 「私は友人たちに、ここに引っ越すか、少なくとも訪問することを勧めました。この国は非常に人種差別的ですが、それは(米国などとは)異なる種類の人種差別です。米国に存在する人種差別と違って、深く根を張っておらず、定住するに値しないような(ひどい)ものではありません」

 とはいえ、韓国人の在韓外国人に対する人種差別は、より広まりを見せています。

 実際、世界の人々の社会文化や道徳、宗教、政治的な価値観を各国の社会学者たちが調査する国際的なプロジェクト「世界価値観調査」(1981年からスタート)の2010年〜14年分の結果によると、「外国人の隣に住みたくない」という回答は、米国人5・6%、香港人18・8%に対し、韓国人は34・1%。

 さらに、ソウルにある公的シンクタンク「ザ・ソウル・インスティテュート」の2015年の調査によると、ソウルに住む外国人の94・5%が人種差別を経験したと答えていたのです。一方、日本では、今年の法務省の調べで、人種差別を経験したと答えた在日外国人は全体の30%でした。

 こうした数字が示すように、韓国における在韓外国人に対する人種差別問題は日々、深刻化しているのですが、韓国人が他国に比べて外国人を露骨に差別するのは今に始まったことではありません。

■国連「韓国は人種差別禁止法を制定せよ」

 実際、2014年には、人種差別に関する国連(UN)の特別報告官、ムタマ・ルテレ氏が韓国における人種差別や外国人排斥の実態について調査。その結果、韓国に対し、人種差別を禁止する法律を制定するよう促(うなが)したのです。

 どういうことかといいますと、韓国では2014年当時、顔を黒く塗って黒人の真似をしたパフォーマーがテレビに登場したり、ニュース番組の司会者(ニュースアンカー)と記者の服装姿のチンパンジーが「ディス・アフリカ」というタバコの新ブランドの広告に登場するなど、人種問題に無頓着(むとんちゃく)過ぎる事例が続発。

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