「朝日新聞」研究

「もりかけ報道」で“主役”だった朝日新聞 重視した国有地問題、それなら築地本社の土地取得経緯は?

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朝日新聞社の「『森友学園』への国有地売却と『加計学園』獣医学部新設問題を巡るスクープと一連の報道」に対して、日本ジャーナリスト会議の大賞が贈られ、8月19日に贈呈式があった。また、日本外国特派員協会の「報道の自由推進賞」にも、森友問題をスクープした朝日記者2人が選ばれた。

朝日の報道が、この2つの賞に値するか否かはともかく、「もりかけ報道」において、朝日新聞が“主役”であったことは、立派に証明されたわけである。

大阪地検特捜部は7月31日、森友学園前理事長の籠池(かごいけ)泰典、諄子(じゅんこ)夫妻を詐欺容疑で逮捕した。

朝日新聞はもちろん、翌8月1日の1面のトップで報じたが、その中の「視点」欄の見出しは、「疑惑 根幹は国有地売却」とある。次いで、2面の「時時刻刻」欄でも大きく取り上げているが、横組みの巨大な見出しで「国有地疑惑 解明なるか」とうたっている。さらに、同日の社説のタイトルも、「籠池夫妻逮捕 国有地問題を忘れるな」である。

森友問題で、朝日新聞がいかに国有地売却問題を重視しているか、極めてよく分かる。

ところで、2015年4月に発行された『昭和天皇は、朝日新聞がお嫌いだったのか』(ベストブック)という本がある。著者は、安田信託銀行の元役員で、フリージャーナリストの池原冨貴夫(ときお)氏だ。

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