電子マネーの詐欺被害防げ ダミーカードを県内コンビニに設置

電子マネーをだまし取られる詐欺被害を防ごうと、警察はだまされた人が手に取りやすく店員も被害に気付きやすい偽の電子マネーカード「ダミーカード」を作成し、県内のコンビニエンスストアで設置を始めました。

県警察本部によりますと、パソコンに「ウイルスに感染した」などの偽のメッセージを表示させ、修理費用などとして電子マネーをだまし取る手口の詐欺が全国で相次いでいます。
そこで警察は、「ウイルス感染除去専用」などと書かれた偽の電子マネーカード「ダミーカード」を作成し、県内のコンビニで設置を始めました。
ダミーカードは、犯人の指示を受けた被害者が手に取りやすいデザインとなっていて、実際にレジに持ってきた場合は、店員が声をかけて詐欺の被害にあっていないか確認するということです。
電子マネーをだまし取る詐欺被害は県内でも相次いでいて、去年1年間の被害件数は39件、被害額は3400万円あまりと、いずれもおととしを上回りました。
ことしは去年を上回るペースで被害が拡大していて、4月末までの被害件数は15件、被害額は1300万円あまりに上っているということです。
設置を始めた千曲市のコンビニの竹内洋一店長は、「このカードを持って来た客には声かけしやすいので詐欺の防止に役立てたい」と話していました。
千曲警察署の村澤健一署長は「1件でも被害を少なくするために設置をお願いしました。詐欺の手口を知ってもらい、地域で被害防止につなげていきたい」と話していました。

信州のニュース